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社会教育・生涯学習入門(凱風)

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このマガジンは、(仕事柄)お話ししたり、書いたりすることの多い「社会教育・生涯学習」についてできるだけわかりやすく解説しようとしたものです。これまで発表してきたもの(ここでは草稿…
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2020年7月の記事一覧

口伝(くでん)論(2)ーきつねに騙される力

(『ESD研究』2013年2月 通巻9号 東京農工大学農学部環境教育学研究室・水資源計画学研究室…

【書評】野元弘幸編著「社会教育における防災教育の展開」(日本教育学会『教育学研究…

いま、社会教育学研究において喫緊の課題とされることは、公民館・図書館・博物館等の社会教育…

【書評】山名淳・矢野智司編著「災害と厄災の記憶を伝える − 教育学は何ができるの…

山名淳・矢野智司編著「災害と厄災の記憶を伝える − 教育学は何ができるのか」勁草書房 40…

「新しい生活様式」のもとでの社会教育施設「再開」ガイドライン− 市民や子どもの「…

(『住民と自治』2020年7月号に掲載された原稿の草稿) 「私たちの目の前にあるのは、命か自…

「自治体戦略二〇四〇構想」と社会教育をめぐる課題(『月刊社会教育』2019年9月号 N…

はじめに  総務省は、自治体戦略二〇四〇構想研究会を立ち上げ、二度にわたって報告書(第一…

学校存続の意義と“ふるさと”の未来(朝岡幸彦・石山雄貴、『月刊社会教育』2018年9…

はじめに  いま学校の存続をめぐって、地域は大きく揺れている。これまでにも地域の過疎化と…

口伝(くでん)論(1)ー人は言葉以外からも学ぶ

多様な教育・学習の方法を学ぶ 学校を中心に展開されている定型教育は、教育方法としては比較的に新しいものであるといえます。学校誕生以前の教育は、非定型教育・不定形教育などとも呼ばれ、「社会に埋め込まれた学習」と考えることができます。こうした教育・学習方法は現代社会にも多く存在し、教育の本質を考えるうえで重要な役割を果たしているとも考えられます。 ここでは、「口伝(くでん)」をはじめとした学校以前の教育方法に注目するとともに、unlearnなどの現代教育を乗り越えることが期待