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固定給の魔物



好きな時に寝る。
眠くなったら寝る。

平日にこれをすると翌日の仕事が心配。
と思っていたけどバナナマン設楽さんは
好きな時に寝るらしい。

もちろん芸能人と私のような
しがないサラリーマンでは違うんだけど
好きなようにやってみよう。
設楽さんも朝の番組やってるし
私より早く朝動き出してるだろう。


案の定仕事中眠くなったから
オフィスの入ってるビルの非常階段で
体操よろしく身体でも動かそうと思って
非常階段でにでた。
人の目を気にせず鼻歌まじに身体を動かし
そろそろ戻るか。

むむ?
ドアが開かないんですけど?

このオフィスは私の会社だけでなく
いろんな会社が入ってる。
非常階段からよそのオフィスに入れてしまう。
そうそれは困るから非常階段からは
オフィスフロアに入れないようになっていた。


新参者の私は知らなかった。
というか仕事中に非常階段でサボろう
なんて人はいないんだろうから
みんな知らない可能性がある。


やばいよ。
このままじゃただサボってる奴になってしまう。
そもそもサボってるんだけど
そういうことじゃない。

会議も始まるし早く席に戻って
あたかも少し長くトイレに入っていました
のような顔をしなくては!


ここは9F
非常階段で1Fまでおりて
何食わぬ顔でエレベーターに乗り
何食わぬ顔でオフィスに戻る。
しかもこの暑くなってきた最近の気候に負けず
涼しい顔でだ。


ポケットにはハンカチも入ってるし
汗ばんでも大丈夫。


涼しく早くだ。




私の会社は7時間30分勤務なのだが
体操をして非常階段を降りても
7時間30分。
デスクで眠気と戦っても
7時間30分。

営業職ではない私は
固定給という魔物と戦っている。


魔物は耳元で囁く。


同じ給料なら
ダラダラ働いても一緒じゃないかい?


残業1時間許容できるなら
10の仕事を7時間30分でやるより
10のの仕事を8時間30分でやって
残業代もらう方がいいんじゃないかい?



私の中の天使は叫ぶ。



その通りだね!



非常階段をゆっくり降りた。



WA

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