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【ガイブンキョウク】第101回 李箱『翼』読書会(24/1/11)


<課題本> 李箱『翼 李箱作品集』(斎藤真理子訳、光文社古典新訳文庫)

<開催日時> 2024年1月11日(木)19:30~21:00

<開催地> 本のあるところ ajiro(福岡市中央区天神3丁目6-8 天神ミツヤマビル1B) ※オンライン(Zoom)での参加も可能です

<参加条件> 『翼 李箱作品集』を読了してくること

<参加費>  1000円

<参加申込み(会場参加/オンライン参加)>

『翼 李箱作品集』(李箱、光文社古典新訳文庫)

韓国文学の伝説的作家、その歓喜と苦闘の証。陽の差さない部屋で怠惰を愛する「僕」は、隣室で妻が「来客」からもらうお金を分け与えられて……。表題作「翼」ほか、近代化・植民地化に見舞われる朝鮮半島にて新しい文学を求めた孤高のモダンボーイの歓喜と苦闘の証たる小説、詩(日本語詩を含む)、随筆等を収録する。

【李箱】 韓国の詩人・小説家。1910年に日韓併合直後の京城(ソウル)に生まれる。朝鮮総督府勤めの傍ら、美術と文筆において創作活動を行う。1933年に総督府を辞職したあとは、喫茶店の経営などを行いながら創作を続け、1936年に小説「翼」が好評を得る。同年10月、京城を離れ、東京の神保町に住み始める。1937年2月に神田のおでん店にて飲んでいたところを警察に見咎められ逮捕され、ひと月後に健康状態悪化のため保釈されるも、同年4月に死去。その後、李箱の作品は、朝鮮戦争が休戦を迎えたあとの虚無的な世相のなかで熱狂的な人気を獲得し、現在、韓国でもっとも権威のある文学賞には李箱の名が冠されている。