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【ガイブンキョウク】第96回 モハメド・ムブガル=サール『純粋な人間たち』読書会(23/3/16)

海外文学に特化した読書会、ガイブンキョウク。

3月の課題本は、

モハメド・ムブガル=サール『純粋な人間たち』

<課題本> モハメド・ムブガル=サール『純粋な人間たち』(平野暁人訳、英治出版)

<開催日時> 2023年3月16日(木)19:30~21:00

<開催地> 本のあるところ ajiro(福岡市中央区天神3丁目6-8 天神ミツヤマビル1B) ※オンライン(Zoom)での参加も可能です

<参加条件> 『純粋な人間たち』を読了してくること。

<参加費>  1000円

<参加申込み(会場参加/オンライン参加)>

『純粋な人間たち』(モハメド・ムブガル=サール、英治出版)

セネガル人の若き文学教員はある日、ネット上で拡散されていたとある動画を目にする。そこに映っていたのは、死んだ男性の墓を人々が暴いている様子だった。同性愛をめぐる問題には無関心な彼だったが、思いがけずこの事件を取り巻く騒動に巻き込まれていくうちに、墓を暴かれた人物について興味が湧き始める。さまざまな人に話を聞くうちに、彼が直面した真実、そして選択とは。実際に起こった事件を題材にセネガル社会のタブーに切り込み、集団の正義のために暴力を行使する人間の根源的な愚かさと、社会から排斥されることへの潜在的な恐怖を克明に描く。セネガル人作家モハメド・ムブガル=サールによる衝撃作。

【モハメド・ムブガル=サール】 1990年にセネガルのダカールに生まれる。高校を卒業後に渡仏し、社会科学高等研究院に入学(現在も博士課程に在籍)。2015年、ジハーディストに占拠されたサヘルの架空の村を舞台にしたデビュー作『囲まれた地』でアマドゥ・クルマ文学賞受賞。2017年、シチリア島のある村へ流れ着いた移民たちを描いた第2作『聖歌隊の沈黙』でサン・マロ市主催世界文学賞受賞。2021年にフランスで最も権威ある文学賞であるゴンクール賞を受賞した。