【ガイブンキョウク】7月の課題本は、ファトス・コンゴリ『敗残者』です!
海外文学に特化した読書会、ガイブンキョウク。
7月の課題本は、
ファトス・コンゴリ『敗残者』
<課題本> ファトス・コンゴリ『敗残者』(井浦伊知郎訳、松籟社)
<開催日時> 2020年7月31日(金)19:30〜21:00(開場19:00)
<開催地> 本のあるところ ajiro(福岡市中央区天神3丁目6-8 天神ミツヤマビル1B)
<参加条件> 『敗残者』を読了しておくこと。
<参加費> 1000円(1ドリンク付)
参加申込はツイッターアカウント(@gaibunkyoku )へDMでお願いします。毎回必ず初参加の方がいらっしゃいます。先着順ですので、お早めにどうぞ。質問も気軽にお寄せください。定員に達し次第募集は締め切ります。
『敗残者』(ファトス・コンゴリ、松籟社)
1991年、自国での生活に絶望したアルバニア人が多数、アドリア海を越えてイタリアへ渡った。「新天地」への船出――しかし、出発を間近に控えた乗客の中に、自ら船を下りてしまったひとりの男がいた。彼が思い起こす、「敗残者」としての人生とは。無名の元数学教師を一躍、アルバニアの最重要作家の地位に押し上げた、ファトス・コンゴリのデビュー小説。
【ファトス・コンゴリ】 アルバニア中部の工業都市エルバサンで1944年に生まれる。アルバニアがソ連と事実上断絶し、親中国路線をとりつつあった時代に高等教育を受け、中国に留学、北京大学で数学を学ぶ。大学卒業後は数学教師を経て、文芸紙誌の編集者として働く。1992年に初めて小説『敗残者』を発表。国内で大きな反響を呼んだ同書は、翻訳を通じてフランスを中心に西ヨーロッパで高い評価を得る。『敗残者』刊行後は、独裁体制下の社会に潜む不安や狂気を描いた『屍』(1994)、自身の中国留学体験に基づいた『象牙の龍』(1999)などを発表。イスマイル・カダレと並ぶ、アルバニアの最重要作家の一人。