【ガイブンキョウク】第100回 ヤン・ポトツキ『サラゴサ手稿』読書会(23/7/20)
海外文学の読書会、ガイブンキョウク。
7月の課題本は、
ヤン・ポトツキ『サラゴサ手稿』
<課題本> ヤン・ポトツキ『サラゴサ手稿』(畑浩一郎訳、岩波文庫)
<開催日時> 2023年7月20日(木)19:30~21:00
<開催地> 本のあるところ ajiro(福岡市中央区天神3丁目6-8 天神ミツヤマビル1B) ※オンライン(Zoom)での参加も可能です
<参加条件> 『サラゴサ手稿』を読了してくること
<参加費> 1000円
<参加申込み(会場参加/オンライン参加)>
『サラゴサ手稿』(ヤン・ポトツキ、岩波文庫)
「僕は貴族の生まれです。下僕には身を落とせません」──フェリペ5世治下、シエラ・モレナの山中をさまようワロン人衛兵隊長アルフォンソたちに族長が明かす波瀾の半生。シドニア公爵夫人の秘密、厄介者ブスケロスの騒動、神に見棄てられた男の悲劇など、物語は次なる物語を生み、時に語り手も替えていく。「サラバンドを学べ、息子よ」──なぜ父は息子に幾何学を学ぶのを禁じるのか? 新大陸メキシコで繰り広げられる荘厳で悲劇的な愛の物語。ゴメレス一族の秘密はついに明らかになり、地下空間に下り立った主人公アルフォンソが61日目に目にしたものは──。ポーランドの鬼才ポトツキが残した大伽藍のような奇書。作者没後原稿が四散したが、21世紀に全容が復元された幻の長篇、初の全訳。
【ヤン・ポトツキ】 1761年、ピキウ(現ウクライナ)で生まれる。ポトツキ家はポーランドで最も古く、また最も権勢を振るった貴族の名家のひとつ。1788年に『トルコ・エジプト紀行』、1789年に『オランダ紀行』、1792年に『モロッコ帝国紀行』を刊行。1794年、33歳のときに『サラゴサ手稿』の執筆を始め、1805年にサンクトペテルブルクにて第一デカメロンの校正刷が100部印刷される。1807年、第五デカメロン執筆の途中に小説全体を改変することを決意する。1814年に『アルフォンソ・バン=ウォルデンの十日間の経験』が3巻本で刊行される。1815年、ウクライナの自邸でピストル自殺(54歳)。ピキウ小教区の墓地に埋葬。