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ガイアフロー静岡蒸溜所カスクオーナーへ向けた一方的な規約変更について

「ガイアフローカスクオーナーの会」立ち上げの背景と活動の目的



私たちは、ガイアフロー静岡蒸溜所が提供するカスクオーナー制度(プライベートカスク/樽買い)である「静岡プライベートカスク2021(2020年7月20日受付開始)」を契約している、ガイアフロー静岡蒸溜所のカスクオーナーです。

ここでのカスクオーナー制度(プライベートカスク/樽買い)とは、以下のようなサービスを指します。

プライベートカスクと呼ばれるウイスキーのカスクオーナー制度が、クラフト蒸溜所で行われており、熟成前のウイスキーを樽ごと販売し、数年後にボトリングしたものが送られてくるというサービス

出典:モルトヤマ店主のブログ『ウイスキー投資とプライベートカスクの購入の前に知ってもらいたいこと』


私たちカスクオーナーは、ガイアフロー静岡蒸溜所がオフィシャルボトルをリリースする以前より蒸溜所設立の背景や理念に共感し、資金繰りが厳しい開業初期から蒸溜所を応援したい、そして「自分の樽を持つ」というウイスキー愛好家の夢を叶えたいという思いから、カスクオーナー制度を契約しました。

しかし後述する今回のボトル変更と一方的な規約変更により、ガイアフロー静岡蒸溜所に対して不安と不信感が芽生え、「ガイアフロー静岡蒸溜所に整合性があり、納得できる説明と健全なカスクオーナー制度の運営を求めたい」との思いから、ガイアフローカスクオーナーの会を立ち上げました。

プライベートカスクのボトル変更(700ml → 500ml)と、規約変更の流れ

 
以下、私たちの主観や解釈を排除し、今回の件についての事実を時系列でまとめました。

公式ブログよりプライベートカスクのボトル変更が告知される(メールでの通知はなし)

2023年6月23日(金)の夕方18時に、ガイアフロー静岡蒸溜所公式ブログ上で『500mlボトルが仲間入り』という題とともにブログ記事が公開され、同時に公式Twitter上でも投稿が実施されました。

なお、ガイアフロー静岡蒸溜所の営業時間(問い合わせ受付時間)は17時までとなっています。

ガイアフロー公式Twitterより
ガイアフロー公式ブログより(現在、当該部分は削除されています。)

以下、要点をまとめます。

  • 700ml→500mlボトルに変更

  • オーナーの要望をもとに実現したものである

  • 700mlボトルは在庫がなくなり次第廃止し、それ以降は選択式ではなくなり、すべて500mlボトルでのボトリングとなる

  • ボトリング費用は700mlと変わらないため、トータルのボトリング費用は増える

なお、申込時に確認した「カスクオーナー2021」の規約には700mlでボトリングすると明記されています。

カスクオーナー2021規約から抜粋

契約時に確認した「カスクオーナー2021」の規約上で定められていながら、一方的な事後変更は規約違反であると考えられます。

ブログ記事の内容について、電話で問い合わせる。

記事が公開された翌日、「ガイアフローカスクオーナーの会」のうち1名が、ガイアフロー静岡蒸溜所に直接電話し、本件について問い合わせました。

しかし、「担当者不在のため対応できません」との回答だったため、翌営業日にもう一度電話にて問い合わせました。そこでの回答が以下の通りです。

「(ガイアフロー静岡蒸溜所では)今回の規約変更がオーナーに不利になるとは思っていない。キャンセルをするのであれば、規約通り30%のキャンセル料を差し引いた金額を返金します」

なお、申込時の最低金額(オクタヴ ノンピート 英国産麦芽)は299,000円のため、キャンセル料は最低でも89,700円となる計算です。

「オクタヴ ノンピート 日本国内産麦芽」で申し込んでいる場合、申込金額が399,000円となるため、キャンセル料は119,700円となります。

代表の中村大航氏からカスクオーナー向けにメールが送信されました(2023/06/26)

記事が公開された翌週月曜の、営業時間後の18時16分にカスクオーナー宛に以下の内容のメールが送信されました。長文のため、一部抜粋して掲載させていただきます。

重要事項をメールで送らなかった理由
700ml→500mlに変更した理由1
700ml→500mlに変更した理由2

プライベートカスクの規約が変更される(2023/7/1)


2023年6月23日にメールが送信されたのち、2023年7月1日付で「規約の変更」の項目が追加され、ボトル容量の記述が削除されていました。

カスクオーナー2021規約より抜粋

その後メールや電話で一方的な規約変更について問い合わせしました。副社長である中村美香氏にも電話口での回答を求めましたが、経営陣からの直接の説明は一切ありませんでした。

「ガイアフローカスクオーナーの会」のうち1名が、ガイアフロー静岡蒸溜所宛に内容証明郵便を送りました。

なお、回答期限を過ぎた2023年8月21日現在まで、ガイアフロー静岡蒸溜所からの回答は届いていません。

「ガイアフローカスクオーナーの会」の主張

ボトルが700ml→500mlに変更になったことに対して異議があるのはもちろん、カスクオーナーの同意なく一方的に規約を変更したことに問題があると考えています。

これがまかり通るのであれば、今後200mlといった小瓶でのボトリングが可能になるといった、カスクオーナー側にとって不利益な変更が今後も可能となってしまいます。

本件に関して、ぜひ皆さんのご意見をいただけたらと思います。

次回は、「非公開で一部のカスクオーナーにはキャンセル料なしで全額返金に応じている」件についてまとめていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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