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彼女と僕たちのOur Loving

※この文章には、邪推、妄言、虚言、暴言、その他の限界ヲタク特有の表現が含まれる可能性があります。1字1句読まず、適当に流し読みして頂ければ幸いです。

※この文章は、ときのそらちゃんの2ndメジャーアルバム、『My Loving』の内容を知っている前提で進行します。一部、ネタバレ等が含まれます。

※Noteを使うのが初めてなので、誤字脱字は勿論のこと読みづらい書き方をしてしまう可能性が多いにありますが、ソライキ悪くないよねぇ?


・前書き

 自分や仲間たちが応援してきた子がメジャーアルバムを出す。それこそ夢のような感動から1年ほどが経った。誕生日イベント、ワンマンライブ、コラボと後を追いかけるだけでも楽しくて楽しくて仕方のない日々を過ごしてきて、今日遂に2枚目のメジャーアルバムが発売となった。一通り収録曲を聴き終わって……今はどうやってこの感情をまとめたものか、CDを目の前にして手をこまねいている。「よかった」「感動した」、そんな月並みな言葉では到底表しきれないこの1曲1曲から受け取れる色々なものを、限界ギリギリまで膨らませてみようと思う。そんな見方もあるんだな、程度で良いので、どうか愚かな1人のファンの寝言に付き合って頂きたい。


・各曲について『Equation of Love』

 アルバムの1曲目を飾ったEquation of Love。自分は収録曲の試聴動画を見なかった為、聴くのは本当に初めてだった。アップテンポで軽快なイントロと共に、恋する女の子の気持ちが歌詞に乗って飛んでくる。Equationが方程式という意味なので、『恋の方程式』にちなんで数式に絡めた表現が至る所に見られる。

 そらちゃんの『恋』がテーマの曲は前回のメジャーアルバム『Dreaming!』にもあったが、今回は恋の駆け引きを楽しんでいるような、恋愛に慣れた女の子の歌だなぁとぼんやり考えながら聴いていた。バーチャルJKからバーチャルアイドルへと成長し、そらちゃんはどんどん大人になっていく。色々な経験を積んでいく姿を側で見ていられるのはそらともの特権だと素直に思う。

 今回の『My Loving』は、そらちゃんの「好き」がいっぱい詰め込まれた1枚になっているという事で、最初に来たのは純粋な『好き』という恋愛の話なのだろう。ピンク色を基調としたCDのデザインと、CDの前面いっぱいに描かれた私服のそらちゃんによく似合うライブ映えしそうな曲。歌唱力も、表現力も成長して、歌の幅も広がっている事を実感した。


・各曲について『Wonderland』

 CD発売前にMVが先行公開されていたこのWonderland。まるでおとぎ話のようなメルヘンチックな曲調が楽しい。MVの映像が本当に素晴らしく、先行公開の時から様々な事を勝手に妄想していた。

 不思議の国のアリスに出てくるワンダーランドでは、時計を持った兎や、シャム猫、ハートの女王といった魅力的なキャラクターに出会いながら、摩訶不思議で予想もつかない世界を主人公のアリスが駆け抜けていく。『とき』を刻む時計や、そらちゃんの衣装に付いている『ウサギ』の尻尾、今回のキービジュアルにも写っている猫(三毛猫だけど)、ハートの女王は同じホロライブの赤井はあとちゃんを思い出すし、最近ではにじさんじの物述有栖ちゃんと『四月一日さん家の』シリーズで共演した事もあり、何とも親和性が高い世界観をしている。そらちゃんの世界も、デビューしてから今までに至るまでに大きく広がった。

 MVでは、『夢』という歌詞や、今回初回限定版の特典としてライブBlu-rayになって帰ってきた伝説のワンマンライブ、『Dream!』のキービジュアルにも登場した星がプッシュされていることから、この曲に込められている「好き」は夢のことなのではないだろうか。夢のような世界、将来の夢、と色々な意味合いがあるが、今ここで個人的に話したいのは寝ている時に見る夢。前回のアルバム『Dream!』の通常版のCDを開くと、ライブ会場で歌うことをそらちゃんが夢で見ている表現がされているのだが、あの頃はまだワンマンライブはあくまで夢でしかなかった。『My Loving』のCDケースを開けた時、かつてはここに布団で自分がライブ会場で歌う姿を夢見る女の子がいたことを思い出して涙ぐみそうになったほどだ。

 この1年でその夢を現実のものにしたそらちゃん。ワンマンライブのキービジュアルとMVで手に抱えた星は、もしかしたら今までは遠くの空で輝いて、決して掴むことは出来なかった星に手が届いたことを意味しているのかもしれない。夢色アスタリスクの中で歌っていた星かもしれない。そんな、遠くにあった夢や星を遂に手にしたそらちゃんは、MVの中で解き放っている。その様子を見た時に、かつてそらちゃんがライブやアイドルに夢を見たように、これからそらちゃんに憧れを持つ子達に「夢は叶うんだよ」と煌めきを届けてあげているんじゃないかと感じた。

 1番の歌詞は不思議の国のアリス、2番は魔法でお姫様へと変わるシンデレラや舞踏会のようなリズムの切り替わり、そしてCメロではピーターパンのように『そらも飛べるはず』と、3つの物語が出てくる。個性豊かなキャラクターが出てくる、V界隈を駆け抜けてきた1番。ワンマンライブや豊洲のフェスでお姫様のように専用衣装で歌って踊った2番。これからは、ピーターパンのように、魔法の粉で夢の舞台へと連れて行ってくれるCメロのような活動をしていってくれるのかもしれない。本当に楽しみだ。


・各曲について『サヨナラブロッサム』

 バラード調のしっとりとした曲。花、開花、花時(調べた時に『花時』という単語が出てきて、筆者は思わずニヤリとしてしまった)といった意味を持つblossomに、サヨナラの言葉。放課後という言葉が歌詞に出てくる事やピアノの感じから、きっと学校の卒業についての曲だろう。

 『卒業』という言葉も、このバーチャルYouTuberの世界では色々な意味がある。そらちゃんの場合は、先日実際に高校を卒業した。この時から暫くして、同級生として、友人として、裏方としていつも一緒だった友人Aちゃんがいない中での放送が増えたそらちゃん。ある意味では、機材関係をずっと任せてきた友人からの独立、という意味で卒業かもしれない。

 また、VTuberから切っても切り離せないのが、引退という意味での卒業。別れを言う暇もなく去って行ってしまった、そらちゃんと仲の良かった子もいる中で、「いつかまた会えた時には」という歌詞はまた違った意味合いにも受け取る事が出来る。この曲に込められた「好き」は、大好きな友人への想いだろうか。はたまた、卒業で離れ離れになった誰かへの想いか。

 かつて『未練レコード』の動画を公開した時、そらちゃんには少し大人っぽ過ぎる曲なのではないか?と感じた事があった。当時もその考えが杞憂だと分かる素晴らしい歌声を聴かせてくれたが、ドラマへの出演によって表現力が上がった今は、切ない曲への感情の乗せ方が本当に上達したように感じる。


・各曲について『刹那ティックコード』

 そらちゃんと、AZKiちゃんのデュエットソング。かっこいい曲調が、アニメの主題歌等にピッタリだと感じる1曲。時折そらちゃんが言う通り、この曲に込められた「好き」は『大好きなAZKiち!!』への想いだろう。

 これまでも、そらちゃんと仲の良いVTuberさんはたくさんいたが、最近のAZKiちゃんとの様子を見ていると何となく『相棒』や『戦友』といった印象を受ける。友達としてだけでなく、アーティストとしてお互いに刺激を受けあうライバルのような関係でもあるのではないかとついつい邪推してしまうのだが、キレイ系の歌声を持つそらちゃんと、かっこいい系の歌声を持つAZKiちゃんの2人のハーモニーは最初からユニットだったのではないかと感じてしまう程に良く合う。

 ティックには刻々と変わっていく細かい動きのことを指しているらしく、刹那の瞬間に変わり行く感情や状況を表すコードが込められているのだろうか(フォネティックコードという軍事でよく使われる単語も検索で出てきた)。MVではそらちゃんとAZKiちゃんが黒と白の対比で表現されているのだが、この2人には様々な『対比』があると感じる。「いつまでもずっと」とこれからもずっとそらともと一緒にいてくれようとしているそらちゃん。「いつかAZKiがいなくなったとしても、開拓者の皆の中に忘れられない思い出を」と終わりを意識した上で常に挑戦を続けるAZKiちゃん。この2人が共に歌を歌う事が出来ているこの刹那にしか表現できないものを目一杯歌っている歌なのかもしれない。

 どうか、少しでも長く、この2人の歌を聴ける時間が続きますように。彼女達の声を、想いを、真摯に受け止めていきたい。


・各曲について『フレーフレーLOVE』

 最近のそらちゃんの活動の中で、代表曲となってきたフレ―フレーLOVE。色々な所で聴けるようになったこの曲だが、最初にお披露目があったのはワンマンライブ『Dream!』の中でのサプライズだった。

 2019年10月6日、大勢のそらともの前でこの歌を歌ってくれたそらちゃん。活動初期から言ってくれている、『私の事を応援してくれるそらともさん達を応援したい!』という応援する事を「好き」だと思ってくれているなら、そらとも冥利に尽きる。かっこいい曲の入りから始まるこの曲は、聴いていると本当に元気づけられる。

 そらちゃんはこれまで色々な企画を通してそらともを支えてきてくれた。シチュエーションによるセリフ枠をしたり、Twitterでそらともの悩みを聞く『あなたの心は…「くもりのち晴れ!」』というコーナーをやったり(ときのそら応援ファンサイトにまとめページがある)。サビの「いつだって君のそばで見てるよ」という歌詞が、以前からそらともを続けている人には刺さる。

 先ほども述べたが、この曲は言わば『Dream!』と、この『My Loving』を繋ぐ1曲とも言える。変わり行くそらちゃんの活動の中で、ずっと変わらない「そらともの味方だよ」という想いが伝わってくる曲だが、筆者は何となく6曲目とも繋がっているのではないかと感じた。


・各曲について『ゆっくり走れば風は吹く』

 ここまで長々と語ってきたが、いよいよアルバムは最後の1曲を残すのみとなった。今回のアルバムの中で、恐らく一番の破壊力を持つこの曲。『おかえり』の瀬名航さんの曲だ。

 この曲、これまでのそらちゃんの歴史を考えずにはいられないのだが、筆者にはどうしても思ってしまう事がある。それは、これまでの時間の中で変わっていったのはそらちゃんだけではなく、そらとももだという事。そらちゃんがカバー株式会社ではなく、ホロライブとして活動するようになった事や、様々な要因でそらちゃんから離れてしまったそらとも達がいる。かつて、『気が向いた時で良いから時々遊びに来てくれるかな』と帰る場所を『おかえり』の中で作ってくれたそらちゃんだが、現在はそれでは救い切れないそらともも存在する。

 1番は活動初期の、自分の良さについて迷っていたそらちゃんの事を思い出させる歌詞になっている。色々な事を頑張ってきてくれたが、やはり失敗やトラブルもあった。以前、配信の中で「そらともさん達が求める私と、私が目指す私は違うかもしれない」と想いを打ち明けてくれたそらちゃん。ゆっくりでもいいから、迷いながらでも、止まらずに走り続けてきてくれたから今があって、昨日よりは道が見えるようになっている。

 2番の歌詞なのだが、筆者にはそらとも目線の歌詞のように感じた。これは完全に妄想の類で、人によっては不快に思うかもしれないし、場合によってはそらちゃんにも、瀬名さんにも失礼になってしまうのだが、『踏み出してしまった道』や『わからないこと』という単語が、筆者にはそらちゃんから離れてしまった人たちを連想してしまうのだ。彼らは彼らなりに本当に苦しんでいて、筆者が知っている人達は皆、「そらちゃんの事は今でも好きだけど、どうしても今のそらちゃんの活動に馴染めない」と言っていた。

 正直、仕方なの無いことなのだろうと思う。長く続ける中で、増して成長が分かりやすい子がそらちゃんだから、今のそらちゃんには良い意味でかつての『あどけなさ』や『必死に分からない事でも頑張っている』という様子は見えなくなった。きっと、無理に活動を追い続ける必要は無いんだと思う。純粋な、かつての「好き」という気持ちがあれば、方角は違っても同じ風は吹いてくれると筆者は思う。

 そういった事を考え出してしまった結果、この「走れ!走れ!」という歌詞が、新しい方角を向いて、新しい道を踏み出したそらともさん達の背中も無意識に(もしかしたら意識的にかもしれない)押してくれているのではないかと思えてならないのだ。決して追い出すとか、切り捨てるとかじゃなく、新たな道を歩みだした、かつてのそらともさんへの最期の応援。そらちゃんなりの餞別にも受け取れるなと、筆者は勝手に考えた。ゆっくり、あの時の「好き」の気持ちだけ持って、走っていこう。勝手に、そう思って泣いた。


・おわりに

 ここまでちゃんと読んでくれた奇特な方がいたら、本当にお疲れ様と感謝を述べたい。ここからは完全に主観の話をしてしまうので、次の感想を見に行ってもらっても構わない。妄想だらけのこの文章を読んでくれて、本当にありがとう。

 さて、まだ付き合ってくれるという方、本当にありがとう。拙く、つまらない内容になるが、最後まで精一杯書くので、もう少しだけ付き合って欲しい。

 今回、自分でも、書いていて「ん?」と思うような支離滅裂な箇所が多々見られたかもしれない。本来、筆者はこうして文字に起こすのではなく、配信形式で話すやり方のほうがまだやりやすいタイプだ。……ただ、現在、訳あって一時的に以前のような喋りが出来ない状況にある。だとしても、ソライキ・ガイという名前を自分でつけておきながら、そらちゃんのCD発売という最高のタイミングで何もせずにはいられず、こうして不得手な執筆に走った。

 最近、Dream!があった10月6日に戻りたいと考えずにはいられず、何もかも失敗する現状が辛くてどうしようもなかった。当時、本当に心から毎日が楽しくて、未来が楽しみで、充実していたからだ。何より、Dream!はそれほどに心に残る、文句なしで最高の1日だった。

 だが、WonderlandのMVを見て、そらちゃんが星を解き放っているのを見た時に、「ああ、そろそろ時計を、カレンダーを、心を10月6日から進める時期なのかもな」とボンヤリと思った。『現在』は、やはりまだ『過去』よりも暗く見える。周りの人も、ファンの熱意や在り方も変わってしまった部分はどうしてもある。それでも、『好き』の気持ちは、きっと皆も、筆者自身もかつてのように持ち続けていて、道は、交わらないかもしれないが、確かに続いているんだと分かった。だから、ゆっくりでも、止まらずに前へ進もうと思う。俺達の最高の推しのこれからの未来を、この目で見て、これまでの歴史を、筆者なりに伝えていこうと思う。

 ……とかっこつけて言ってはみたけれど、やっぱり辛いものは辛い。寂しい。なので、もしよかったら、これから、こんな筆者だけど是非仲良くしてほしいと思う。いつもうるさく騒いで、すぐ脱線してしまうけど、もっと色んな人と仲良くなって、そらともさんを増やして、そらちゃんを喜ばせられる何かをやって、横浜アリーナに皆で行きたいと心から思う。

 そらちゃんが伝えてくれた『My Loving』が、『Our Loving』になるように、またいつかこれまでのそらともさんとも盛り上がれるように、筆者もとまらねぇぞ!だから、そらちゃんも、皆も、とまるんじゃねぇぞ!!

 これまでそらちゃんとそらともさんがくれた全部が、今の筆者の『My Loving』です。


以上                         ソライキ・ガイ

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