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18年前の絵

今日、高円寺にある猫作品専門のギャラリー「猫の額」さんから連絡があった。

もう何年も前、それこそ10年以上前に訪れて以来のご無沙汰になってしまっているけれど、ぼくの作品を一つ置いてあった。

メールによると、その2003年に持っていった絵が
なんと18年経って売れたというご連絡!

それは細長いキャンバスだか木の板だかに、原色の猫を3匹
アクリル絵の具で厚く描いた絵だった。
作品タイトルはそのまま「三匹の猫」

2003年というと、ぼくは頭をモヒカン刈りにしたりしていた時である。
吉祥寺のディスカウントな洋服屋さんでバイトをしていて、井の頭公園で自分の絵のポストカードを売るのをやめて、箱貸しギャラリーに作品を置いたり、いろいろなアートイベントに出店したりしていた頃だ。
ライブペインティングやアクションペインティングをモリモリやってて、デザインフェスタにもよく出していた。

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2003年、お好み焼き屋さん(さくら亭)の壁画を描いてたときの写真。このときはモヒカンじゃなかった。

そして、岡本太郎の作品に出会って、すっかり心を持ってかれていたときでもあった。岡本太郎記念館でのイベントに参加し、たくさんの刺激を交流を得た。生涯の友とも言える舞踏家の飯田晃一と会ったのもそこでだった。

そして、たしか同じ年かそれより少し前に、後にマサラワーラーを一緒にやることになる鹿島信治くんのContiのライブを見に行って友達になり、飯田さんも一緒に各地でコラボパフォーマンスを繰り広げていた。

そんなときに描いた絵が、まさか今売れるとは!

18年の前に預けた作品を大切に保管してくださったお店にも、今になって見つけてくださったお客様にも感謝でいっぱいです。

あの頃の絵は大きいものが多く、また自分でもとにかく衝動的に描きまくっていたので、それはもう売れなかった。
少ないバイト代を画材にぶちこみ、狭いアパートを埋め尽くし、ぼくの寝る場所をどんどん狭くしていた。

そんなもんだから、ほとんどの絵は処分してしまって現存していない。
幸い引き取ってもらえた作品は群馬県前橋の南インド料理の名店「チャラカラ」の店内にびっしり飾ってある。

ひょんなことから18年前の記憶を辿ることになった。
まるでタイムカプセルを開けたみたい。

18年かー!あっという間だけど、いろいろあったなー!!
健康で、生きていられてよかったな!

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