syngularity [2022]
風に雨を尋ねるように、木の葉に季節を知るように、演算から風景を取り出してみる。
修練の先に宿る一回性のうつくしさもあれば、蓄積された見識から零れ落ちる一筋もまたうつくしい。
際限なく生み出される音楽を、いま僕たちは写真を撮るように聴きはじめている。
やがて人と機械の反復の中で教義や規範が生まれ、溶けた自然における聴覚体験は新たな周波数帯に形成されてゆくのだろう。
この特異点は、人と自然のあたらしい共感覚の幕開けである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?