烏ヶ岳ライジングサン
豚汁を山の上で作って配るようになり今年で8回目になる。
毎年の恒例行事になりつつあるこのイベントの名は「烏ヶ岳ライジングサン」という。
元旦に地元の山の頂上で初日の出を拝みに登山される方々に豚汁を配ったり、大きな焚き火を用意したり、ガイドしたりするイベントである。
そもそもなんでそんな事しているの?とよく聞かれるが、「当たり前になってきたのでやるしかないし、これがまた楽しいのよ」といった感じで答える。
はじまりのきっかけは2013年の悪夢。
僕の住んでいる街、福知山では大晦日の夜に河川敷で大きな花火が上がっていた。その花火を近くの山の上で見たらどんな風にみえるのだろう?といった好奇心が芽生えた。
当時バンドを頻繁にしていたので(まだギリギリしている)年末はカウントダウンライブに出演するのが当たり前で、満足していた。
山→おもしろさよくわからない。
ライブ→おもしろいのを知っている。
この状態で山に行くのは賭け。結果的に友達誘って4人で近くの山に行くことになった。烏ヶ岳という小さい頃からよく遊んでいた山。
4人で頂上まで進んだ。山から見た花火はとても小さく、近くで見るそれよりずっと見応えがなかった。
自分以外の3人にはきっとおもしろい!と言って誘っていたので、あっ間違えたと思った。
それから朝まで豚汁を作ったり焚き火をしたりお酒を飲んだりする予定だったけど、火が全くつかないまま、朝になった。
年明けて早々、何も喋らずに山の上で過ごした。みんな目が死んでた。
5時間ぐらいたつとボランティアの人がやってきて、ぜんざいの炊き出しの準備をしていたので、火をもらった。豚汁が完成した。
半分くらい余ったのでそれから登ってこられた登山者の方々に食べてもらった。
これが2013年1月1日。
そんな話を聞いて連絡をくれたのがカンジくん。カンジくんは豚汁配るの楽しそう!イベントにすればきっと楽しくなる!といい、企画や演出を考えてイベントにしてくれ次の年にちゃんと実行した。
そのイベントの名前が「烏ヶ岳ライジングサン」といい、ここから毎年豚汁を配り続けている。
その後、カンジくんは服を捨てふんどし一丁で日の出を拝んだのを機に来なくなった。
写真は2013年の初日の出を見た友人です。
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