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「ドライブモード」

aikoの曲も人そのものも大好き。
2019年に発表されたアルバム『湿った夏の始まり』に収録された
「ドライブモード」が世界の音楽の中で一番好きになったよ、っていう話

デビュー20周年の年に発表されたアルバム

湿った夏の始まり

ナメてかかっていた自分が
ボッコボコにボコられたアルバムです。

私は、前回のアルバム

May Dream

も素晴らしくて大好きだったので

「20周年だからって
May Dreamを遥かに上回るものになるか、
そこまでないだろう」

とかナントカ、意味のわからないことを
勝手に決めつけていました。

私は、aikoのシングル曲よりも
カップリング曲やアルバム曲の方に
なんとなく気持ちを寄せてしまいがちです。

May Dreamの曲では
「何時何分」や「信号」、「愛だけは」
そして「蒼い日」が大好き。
カラオケでも積極的に歌います。

次のアルバムでも勿論、
好きな曲、夢中になる曲はあるだろう でも
May Dreamのこれらの曲を
高く高く超えていくのか…

私は本当に頭が悪くてこう思っていました


いやいやいや、メイドリ(May Dream)の
延長みたいな感じっしょ


まじで馬鹿でしたね( ᐙ )

aikoごめんなさい遥かに上回りました

後ほど「湿った夏の始まり」を
フラ毛して初めて聴いた時のことも
別途書きたいのですが、
私はフラ毛した後、熱を出して寝込みました。

そんな中で
とにかく全曲聴きたい一心で
朦朧としながら聴いたのですが

「ドライブモード」

なんか、いいね!!

って思いました。


朦朧としてはいたけど
それでも、
これめっちゃ楽しい曲やなあ って思って。

翌日、少し体調も落ち着いて
仕事は行かなきゃいかんし
行って、まあ普通に働いて帰ってきて家事してそんな中ずっとアルバムを聴いてた訳ですが

「ドライブモード」を聴いている時は

心が躍る

これに気が付きました。

私は、aikoのサポートミュージシャン「たつたつさん」こと
キーボードの佐藤達哉さんが好きなので
ピアノの音が際立つ曲ほど、心躍るのですが

いつもの心躍るその感覚よりも
中毒性が高いんです。


Instrumentalで聴いてもすごい

おもちゃ箱をひっくり返したような
OSTER projectさんの編曲は
「ストロー」の時に、

インストもすごい良いな って思わされましたが

「ドライブモード」もインスト出ないかな
って気持ちになりました。

OSTER projectさんがaikoの曲に携わった時
賛否両論ありましたが
私はそこまで気にしていなくて

私はaikoが好きなように曲を作って
好きなように歌って欲しいと思っています。

変わることは悪いことではありません。

新しいものがなんでも良いとも言いませんが
aikoが新しいことに挑戦することは
嬉しいことだし
どんどんやって欲しいです。

私はaikoのいろんな面を観たい。

あまり専門的なことを考えないから
難しいことも言えません。

aikoだけでなくて
すべての音楽において
自分が聴きたいかどうか、という
感覚だけで楽しんでいるので、そして

専門的な知識が無くて言えない

それだけだったりもしますが

OSTER projectさんの世界が
私の好みだったのかもしれないです。

好きだからどんどんお礼を言っちゃう

気分が沈むと、誰かに寄りかかりたくなります。
でも、安心して寄りかかれる人がいないなーってかんじです。

だから、いつまでも沈んでしまうのが今までの私でした。

でも、この曲で「音楽がここまで気分をひっくり返してくれる」
とわかってからは、すごく強くなれた気がします。

もちろん、本当はそれで満足ではないけど
今の自分には「ドライブモード」が一番大切な曲です。
これからもずっとそうかもしれません。ほんとに好きなんです。

ここまでの想いがある曲なので、私はSNSで
何度でも「ドライブモード最高」って呟くし
aikoへの手紙にもその気持ちを何度でも書いています。

最高だからです。

この気持ちがaikoに届いて
aikoもこの曲をどんどん楽しんで歌い続けて欲しい。

一番の思い出

aikoのライブは、毎回楽しいし感動するし
なんでもが大きな思い出になります。

私だけではなくて、みんながそうだと思ってます。

私の中の一番の思い出は、
ライブで思いがけず
「ドライブモード」のイントロが流れた瞬間から始まります。

嘘や、って思いました。
その日のライブは、かなりステージに近くて
たつたつさんが、めっちゃ弾いてて それだけでも倒れそうでした。

「嘘や」「嬉しい」「なにこれ」「やばい」「なんで!?」

っていう気持ちがいっぺんに押し寄せたし
なんていうか、こんなに長く生きてきたけど
あの時の気持ちは何ていえばいいのか、はじめての感情がありました。

心臓もばくばくして、たつたつさんも絶対見たいんだけど
私は、この曲を楽しそうに歌うaikoの表情が大好きなんです。

 ああ 楽しい

という歌詞の部分を、花道のど真ん中であおむけになって
悲鳴をあげるかのように叫んだaikoを、今でも忘れません。
お腹の底から楽しいんだな、と伝わってきました。
だから、その時のaikoにまた逢いたい、何度でも逢いたい。

そのaikoの表情を見たくて、一生懸命目で追いました。
もみくちゃになってまっすぐ立つのも大変だったのですが
少しすると、aikoが歌いながら目の前に来たんです。

私は、がんばって手を伸ばせば握手できる距離にいたので
絶対握手してもらう!って思って
後ろから押しつぶされるようになっても、手を挙げたまま
aikoを見ました。

そしたら、

aikoの目と、私の目が合いました。
aikoがちょっと「どや、たのしいやろ」って言っているかのような
ちょっとニヤっとした目でした。

一番好きな曲を歌ってくれて嬉しい、と思って
手を伸ばしたまま、「あいこ、ありがとうー!!!!!」と叫びました。

たぶん、いいドラマとかだと
ここでaikoが私の手を握る流れです。絶対にそうです。

でも、aikoのいいところは、
なんでもかんでも思い通りにしてくれないところです。
こっちに来たけど、ぷいっ、と逃げて行ってしまったりします。
遊んでくれて、本当に嬉しいです。悔しいけど。
こちらは、もっと一生懸命になってしまいます。

aikoは私が叫んで手を伸ばしても、じーっと見るだけで
絶対に手を伸ばしてくれませんでした。
そして私にこう言い放ちました

聞こえん!もっと!!!


・・・



・・・部活か?


ええええええ、と思いながらも、素直に従い
「あいこー!!!!!」喉が切れそうなくらいの気持ちで叫びました。
でもその頃にはもう、aikoは私に背を向けて
花道の端へ走り去っていってしまった。

ほんとにもう! すき!!!!!!!!!!

その後、みんなと遊びながらステージに戻って
たつたつさんのところへ行って
おふたりが目を合わせて最高に楽しい表情で曲を楽しんでいました。

私の見たかった景色を、一番好きな曲で魅せてくださって
本当に幸せだったし、今でもその時のことを思い出すだけで
なんでもがんばれちゃいます。

本当に、ありがとうございます。

セットリストを見ながらほくそ笑む

aikoのライブは、終演後にセットリストを掲示してくれて
汗をかいてクタクタになりながら、行列に並んで
写真を撮るというのも、aikoのライブではお決まりの行動です。

自分が行かなかったライブのセットリストが見たい時は
SNSで「セトリ欲しい人DMします」という人に連絡したり
「セトリ希望」という発信でやりとりをします。

気分で「今回は参戦するまで絶対見ない!」と決める時もあるし
逆に「知りたい」と思って画像を送ってもらったりする時もあります。

その時のツアーは、「知りたい」だったので
ほぼ毎回、画像を取り寄せて「ほほぉ~~~、ここでこれが来る!」
みたいな楽しみ方をしていました。

そして「ドライブモード」があるかないか
これにも注目していました。

あ、今回は無いんやな・・と思っていた矢先に
前述の思い出となるあのシーンがやってきたものですから
ほんとうに、たまげた。

そして、その後の公演でもセットリストを見ては

「・・・やってないじゃん(ニヤニヤ)」

みたいなことをやっていました。
いやらしいファンです(笑)

「今日はこれを歌いたい」と急に決めて演奏するような
素晴らしいチームワークで公演を続けているのって
すごくいいですよね。

そして、aikoが「今日はドライブモード歌いたい」って思った日に
自分が参戦できたこと、本当に本当に幸運で嬉しいです。

すごくすごく嬉しかったんで、ここはもう

・・・わざと歌ってくれた! って勘違いしておこうと思います。

思うだけなら、勝手なんで。

そして
あながち勘違いでもないかもしれない とかいう勘違いも添えて。


勝手なんで。

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