10月6日のハニーメモリー
3年経った
3年前の10月6日は、母が亡くなった日でした。
ラジオでaikoちゃんの「ハニーメモリー」が初解禁された翌朝
母が起きなくて、心不全で亡くなっていたと連絡が来ました。
コロナでお葬式の予約がとれず、6日間くらい待機となって
PCとか持ってきてたら渋谷のオフィスで仕事したけど
何も持ってなかったので、昼間は外に出かけて
母とよく出掛けた場所に行くなど暇つぶしをした。
(動く気力なかったけど、宿の部屋におばけの気配があったから
ずっとそこにいるのが嫌だった笑 別の宿に移ったけど
なんかそこも気配があって落ち着かなかったなあ)
あと、渋谷のタワレコにハニーメモリーの看板を見に行ったりとか。
お葬式は無宗教で、人数も少なくて、嘘みたいにすぐ終わった。
亡くなってすぐお通夜があった訳じゃなかったから
母に話しかける時間が全く無くて棺の小窓からおでこを触っただけで
あっという間に骨になってしまった。
お葬式の翌日は、友達が「あたしの向こう」のロケ地と
お寿司屋さんに連れて行ってくれた。
帰り道、偶然他の友達と会えて、憧れの文房具屋さんに行った。
LLP23のハニーメモリー
aikoちゃんの今回のホールツアーは、セットリストに
「ハニーメモリー」があった。しかも弾き語りコーナーで。
子どもの頃は母がいないと生きて行かれなかったのに
その母が亡くなっても感情が出なくて、
自分は薄情な人間で親不孝だと思ってた。
素直に感情を出せるようになるまでだいぶかかったけど
「ハニーメモリー」はあの時のことが全部蘇ってくる曲で
自分にとっては、母の歌として聴いてる。
今回のツアーで、バンドメンバーがステージを降りて
aiko一人で弾き語りをする状況で聴いた「ハニーメモリー」
泣かない訳がありません。
東京に向かう時の電車の中とか、空港で上司に連絡をしたり、
姉に「私めっちゃ金髪なんだけどどうしよう」と相談したり、
お茶の水駅前の道に銀杏が落ちていて歩きづらかったことや、
鬼のように怖かった父が
母のことを話しながらひとつぶだけ涙を落したこととか、
タワレコの看板もロケ地も文房具屋さんだとか、
「ハニーメモリー」を聴いていると全部蘇る。
今は、母のことで苦しんではいないけど、
ずっと心にひっかかっているものがあってモヤモヤしてしまう。
でも、aikoの弾き語りを聴いていると、
そういう自分をaikoに受け止めてもらっているような気持ちだった。
最後は、何に泣いてるのかわからなくなるくらいだったかな。
あたしの向こう
ライブ後半では「あたしの向こう」も披露された。
「あたしの向こう」のロケ地に連れて行ってくれた友達は
お葬式の翌日だったから、かなり誘うのを悩んでくれたと思う。
でも「放っておけなかった」と言ってくれた。
私も、自分が葬式翌日の人間で申し訳ないと思いつつ
その友達のおかげで、穏やかに過ごせた。
あの日が無かったら、もっとどんよりして福岡に帰っていたと思う。
その夜は、aikoがラジオに生出演したんだけど、それも心が救われた。
今回のライブでは、「あたしの向こう」のイントロが来た瞬間
友達のことを思い出して、毎回号泣してしまった。
この曲でこんなに感情を出すのは初めてだったなあ。
ツアーファイナルの日、NHKホールに
3年前一緒に看板を見に行ったり、ロケ地に行ったり、
文房具屋さんに行った友達がみんな来てた。
みんなに会えてすごく嬉しかったし、全員席がバラバラだったけど
一緒に「ハニーメモリー」も「あたしの向こう」も聴けて嬉しかったな。
歯が痛すぎて
実家の父に電話するの忘れちゃった、今日。あーあ。
仕事も、朝は「大丈夫~」とか言ってたけど
昼間しんどくてしんどくて。早退すればよかったかな。
でも昨日休んじゃったからなあ。
命日なのに、おとうさんごめんね~。
おわり。
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