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歴代カメラ紹介#0 「SONY α65」

はじめに

こんばんは、相変わらず寝付きの悪さに悩まされる人です。

今回から歴代カメラ紹介と称して、今までに所有してきたカメラを語っていこうと思います。

私は2020年ごろからカメラを触り始め、2023年までの3年ほどでどっぷり沼に浸かった人間です。

大学で映像を勉強していたからというのと、友人がカメラを趣味にしていたこと、そして父親から使っていないカメラを譲り受けたことで私のカメラオタク人生が始まりました。

自分に合う理想のカメラを追い求め、気がつけば3年で10台近く買い替えていたりしました(苦笑)

それぞれのカメラの特徴や使いこなしなどを勝手に研究していたので、カメラ選びがひと段落したこのタイミングで歴代所有カメラの特徴や好きなところ、使いこなしのコツなど語ろうと思った次第です。

というのも、僕は別に買い替えたカメラの性能が悪いだとか、そういうことを思ってる訳じゃないんですよね。

もちろん用途を考えるとちょっと役不足だったとかはありますけど、どのカメラもそれぞれの良さがあると思ってます。

知識の少ない時期に買ったカメラは僕が後から「このカメラのこんなとこがよかったな。」とか「こういう使い方をすると化けそうだ」といった紹介の仕方になってしまうと思いますが、どうかご容赦を。

SONY α65

SONY α65は父親に「撮影を学びたい」という話をして長らく埃かぶっていたところを譲り受けたものです。

多くのカメラは既に手元にないですが、このカメラだけは未だ手放さず、なんなら現役でたまに使っています。

2012年発売のAPS-Cセンサーのデジタル一眼レフですが、性能は趣味での写真撮影に限って言えば全然現役だと思います。

最近だとキットレンズの望遠ズームでこんな写真を撮りましたね。
一眼レフ特有のホールド感が動体撮影の時に圧倒的安心感を与えてくれます。

デジタルテレコンも使えるし、(実質クロップだけど個人的にはあとで選別作業が減るのでこれ系の機能はわりと歓迎)
操作系も結構考えられた配置とシステムで個人的には結構好みです。

もちろんオートフォーカスも効くんですが、精密さに欠けるので、飛行機とか動きの速い被写体を撮る際はMFで所謂置きピンしておくのが無難かなって感じです。

α65に搭載されているAFは位相差AF。専門家じゃないので各自ファクトチェックはして欲しいんですが、像面位相差AFの前段階の技術みたいなもんですかね?フォーカスの速度には優れるけど精度はまちまち。そんな感じです。

別の技術としてコントラストAFというのがあって、こちらは一般的にフォーカス速度は遅いけど正確なAFが可能とのこと。

今のカメラは大体像面位相差AFとコントラストAFのハイブリッドで、速度と精度を担保していると言ったところでしょうか。(でもMFが安心って人はまだ多いらしい。状況によるけど。)

まぁMFに慣れちゃえばこの辺は些細な問題です。雨の日とか片手塞がってる時は結構不便なんですけどねぇ。ここはやっぱり新しいカメラには勝てないなと。

ま、濡れるのを恐れずに使うなら関係ないです。(もちろん推奨はできない)

これは僕がα65を貰ってすぐに撮った夕日の写真。まぁオートで撮ったしそれなりには撮れますよね笑
なんで16:9なのかは気になるところですが、これから映像勉強する身なのでそういうことかな。

今も普通に16:9は使います。
表現に幅が出るし個人的にはどんどん使ってこうって感じ。

動画性能は正直そんなにって感じというか全然意識していない感じですが一応Full HD60fpsまでの撮影はできます。

ただまぁ、今から考えると色々問題があってですね…

まず第一に、記録フォーマットがほぼAVCHDのみしか選択肢がない。一応MP4でも撮影はできるけど1440×1080/640×480 30fpsでの撮影に限られる。(アスペクト比が4:3なのはα65が発売された2012年はちょうど地デジ放送が開始された年だから、その画面に合わせたと思われる。)

それから、詳しい説明は省きますが、AVCHDは PCで動画編集をする際、ちょっとめんどくさい一手間が入ります。

第二に、AFでの動画撮影の際はF値が何故かF3.5に固定される(多分AF技術の問題?)

そして第三に、記録された動画が一定のデータ量に到達すると、自動で動画が分割されてしまいます。

ひと手間を惜しまなければ問題ないですがやっぱりめんどくさい。

あとこの仕様は後年の各社カメラにもあるのでα65特有の問題点というわけではないと思います。

最近のカメラ(具体的には2015年以降あたり)はそういうのないですが多分例の関税かなぁ…?間違ってたらいかんのでその辺はちょっと控えさせてもらいます。

…とまぁこんな感じで今のカメラと比較してみると動画機としては結構な使い勝手の悪さが目立つα65ですが、当時動画機能が控えめに宣伝されていたかといえばそんなわけでもなく…(公式ページで見られます)

マイクの外部入力端子もありますし、録画開始ボタンもわりと目立つ。そう考えると当時としては「凄そうな技術」くらいの認識はあったんですかね。割とモリモリ動画を推してたみたいですけど、肝心の使い勝手は正直よくないんで騙された感するのは僕だけでしょうかね…

まぁでも、そもそも一眼レフで綺麗な動画を撮れるようになったこと自体が(この辺りはCanon EOS 5D mark2が先駆けと言われてるらしいが)つい最近の出来事なので、動画が撮れる機能があること自体が重要だったのかもしれませんね。60fps撮れるし。

しかし、使い勝手はともかく付加価値をゴリゴリ盛って「どや!?すごかろ!?」って売り出すのは良くも悪くもSONYらしさがあるよなぁ

あとはそうだなぁ、1番よくわからないのは液晶モニターですよね。
最近は自撮りできるようにバリアングルのモニターだとか180度チルト式のモニターだとかが主流ですが、α65君、バリアングルはバリアングルでも下向きに展開するんですよね…(どういうことだよ)

なんだこれ…グロすぎる

どういうことかってこういうことなんですけど…

これだけはね!文句垂れつつなんだかんだ愛着持ってる僕も唯一理解できない仕様ですね!!

なんなんだこれは、マジで。

手持ちで自撮りするにもグリップと大きさ、重さの関係で持ちにくいし、三脚に設置して使うにしても三脚が下にあるんだから機能しない。

なんなんだ…?ほんとに。何のためにこんな酷いことを…??

ちなみにα65の上位機種に位置付けられるα77とα99では自撮りの際のモニター向きは上向きになっています。

もっと意味わからん。

差別化なんだとしたらあまりに露骨すぎる…(まぁ今のSONYもここまでとは言わないけど割と露骨な差別化をしてくる)

うーん、ほんとにこれだけは反省してもろて…あともし読んでる人がなんか良い使い方知ってたり思いついたりしたら教えてください…これだけはほんとに僕の手に余る。

…まぁなんやかんやと文句は言いましたが、そんな弱点も技術と知識で補いつつ愛用しているα65、そのボディの紹介でした。

長くなりますがお時間のある方はこの先のレンズについてのあれこれも読んでみてくださいね。

Aマウントレンズ

さて、SONYといえば今は初心者からプロまでミラーレスのα7シリーズやα6000シリーズが大人気ですよね。

僕も以前α6400を所有していましたが、やっぱりAF速度は他メーカーと比べても頭ひとつ抜けてると感じましたね。

そんな現代のミラーレスαとデジタル一眼レフαの違いですが、第一にレンズマウント形状が異なります。

SONY E 16-70mm F/4 Z

現在のSONYはEマウントというマウントに統一され、レンズによってフルサイズ用、APS-C用とセンサーサイズによってことなる設計がされていたりしますが、基本的にはどのカメラでもEマウントであれば使用できます。

SONY DT 16-50mm F/2.8 SSM

対してα65のマウントはAマウントと呼ばれる、フィルムカメラ時代から続く古いマウントをそのまま踏襲したもので、Eマウント同様、違うセンサーサイズのカメラでも同じマウント内でレンズを共有可能です。

SONYのカメラは元々MINOLTAというメーカーが作っていたもので、後にSONYがMINOLTAのカメラ事業を引き継ぎ(正確には吸収合併後なのでKONICA MINOLTA)現在のSONYカメラが存在します。

ですから同じマウントであればMINOLTA時代のレンズも使えるということですね。先ほどの写真はSONY製のレンズですが、MINOLTA時代のものは「MINOLTA AFマウント」と言う名前で、Aマウントとの互換性があります(SONYになってから名前が変わっただけでマウント形状は同じ。なんなら電子接点も使えるのでAマウントボディならAFも使える)。

Aマウントは1985年から続くレンズマウントだったのですが、SONYがEマウントを発表してからというもの、ほとんど新製品が世に出ることはなく、2022年にSONYが Aマウントレンズの販売を終了し、その役目を終えました。

僕のように新製品が出ることに淡い期待を持っていたAマウントユーザーの方も多かったでしょうが、時代の先をいく革新を求めるメーカーのSONYですから、その方向性にはそぐわなかったのでしょう。(単純に技術としての限界と老朽化も大きいと思う)

まぁそれはさておき、Aマウントのレンズは中古市場に比較的潤沢な在庫があり、(最近はちょっと減ってきた気がする)価格も比較的安価で、レンズ性能もそこそこ高く、写真を撮るだけならば全く問題ないと思います。

しかしまぁ、AF初期のレンズということ、そして先ほどお伝えしたボディ側のAF技術の点も含めてAFはちょっと頼りない。(それでも初めて触った時はうるさいけど結構速くてびっくりした)

Minolta AF 50mm F/1.7

そしてMINOLTA時代のレンズに関しては、世界初実用的AFカメラを輩出したMINOLTAの自信の現れとも取れるデザイン…具体的には細ーーーーいフォーカスリングがMF専用オールドレンズと割り切って使うにしてもちょいと難があるというレンズたちです。(SONY Aマウントレンズになってからは改善されていて問題ない)

そんなクセの強さを排除した改良版の、名前に「NEW」や「D」とついたMINOLTA製レンズも一応は存在していて、「やっぱりここは当時も不満の声が多かったのかな」と想像したり笑

まぁ慣れれば問題ないっちゃないんですが、一部レンズ…特に初期のMINOLTA製AFレンズはやっぱり速写性に欠けるし使い勝手の悪さが気になります。(写りは良いしデザインは初期の方がかっこいいんだけどね!)

めちゃくちゃ使いにくいけど写りがいいし
カッコいい50mm F/2.8 Macro

前述の通りそんなクセの強さを持ったレンズたちですから、今更万人におすすめはできないですが、もしお家にAマウント対応ボディやMinoltaのカメラなんかが埃かぶってる方がいればレンズを交換して使ってあげてください。クセの強さも含めて結構楽しいですよ。

おわりに

はい、ここまで読んでくれて方はありがとうございました。

まだ語れることは山ほどありますが、基本的なところはこんな所でしょうか…(まだあるのかよ…(絶望))

なんやかんやと文句垂れつつこのカメラで基本を学び、そして今も成長を共にするα65。その紹介でした。

今となってはなかなかこのカメラを持ってる人は居なさそうですし、語られる機会ももう皆無に等しいでしょうから、「そんなカメラがあったのか…」みたいな感じでみなさんの記憶の片隅に残ればなと思っています。

さて、タイトルにも書きました通りこのカメラは#0、まだまだ僕が所有してきたカメラはたくさんありますので、細々といろんなカメラの魅力を紹介していけたらなと思ってます。

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では、みなさんも良きカメラライフを。お相手はGadget Yakuzaでした。

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