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日付け変更線は何本あるのか

通常、"日付変更線" と呼ばれている線はひとつだけなので「1本」が正解で良いだろう。

ただ「この線の左右で日付が変わる」という線を日付変更線と呼ぶのであれば自明な日付変更線がもう一つある。現在23時のタイムゾーンと翌日0時のタイムゾーンとを分ける線だ。こちらは1時間ごとに自転と逆方向(東半球だと東から西へ、西半球だと西から東へ)に経度にして15度分(= 360 / 24)移動し、1日で地球を一周する。この動く日付変更線をカウントすれば「2本」が正解となる。

子供の頃に誰もが思った「ものすごいスピードで地球を何周もして日付変更線を何度も超えたら日付が何日も進んだり戻ったりするのか?」という疑問に対する答えも、この動く日付変更線があることで「1周しても1回進んで1回戻るからそんなことは起きない」と答える事ができる。

さらに細かいことを言えば1日の中で両者が重なる時間が1時間ある。その点を考慮に入れるなら「1日のうち23時間は2本、残りの1時間は1本」となる。

もっと言うとタイムゾーンは半時間ずらすエリアもあるし、サマータイムに切り替わったり戻したりするエリアがあることを考慮すると、この動く日付変更線はもっとややこしいことになる。

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