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マグナムオーパス

マグナムオーパスは日本語に訳すと

最高傑作

普通、作品を傑作と評価するのは他人なのだが、自ら最高傑作と謳うアーティストがいた。

イングヴェイ・J・マルムスティーンだ。
後年、Jのミドルネームは省いているが敢えてJを付けときます。

彼はとにかく唯我独尊、厚顔無恥、暴虐なアーティストで周りと上手くやれず、ついに最近のアルバムでは全て楽器(ボーカル含めて)全部1人でやってのけた。

その結果がどうかというと極めて駄作である。前半の彼を北欧の貴公子として崇拝する私でも最近の凋落ぷりでアルバムは買わなくなったし、音楽配信サービスですら、全曲聴かない(聴くに耐えられない)始末。そんな人は多いかと思う。

そしてマグナムオーパス、最高傑作では間違いなくないが、彼のオリジナルアルバムでここまでが楽曲の良さを堪能できた最後のアルバムと言える。

ちなみに最高傑作は人によって異なるがファーストアルバムのほぼインストアルバムを挙げる人もいるだろうし、トリロジーを挙げる人、オデッセイは微妙だが、ジョーリンがいてキャッチャーでゴージャス感もあるから好きな人も多い。私はエクリプスかトリロジー辺りを無難に最高傑作と言いたい。セブンスサインも悪くないが、最高傑作には惜しくも届かない。

マグナムオーパス以降はインスピレーションというカバーアルバム(悪くないがオリジナルの楽曲は入っていない。)また、オーケストラとのコラボアルバムも良いが、あれはちょっと別物だから、最後の聴けるアルバムには数えない。

そして迷ったのはコージーパウエルも参加しているフェンシングジアニマルやウォートゥエンドオールウォーズも良い曲もあるがなんか貴公子然としていた彼の前半の経歴とは切り離される。その後も悪くはない曲もあれどアルバム単位になると劣化が甚だしい。まさに才能が枯渇したのだろう。
若くしてやりたいことをやり尽くしたとも言える。

イングヴェイについてはあと1000ページでも書けるが今回はこの辺で締めようと思う。

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