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夏の終わりのシンフォニー

タイトルはいわずもがな井上陽水&安全地帯の名曲である。

浜松市で歴代最高気温タイを記録した昨日。いわば夏真っ盛りには早いタイトルと思われるが、

住まいが長野県で全般に避暑地と呼ばれる県だからだろうが朝はひんやりした空気を感じる。

昨年もお盆明けには天候が崩れて最高気温も上がらなくなったが、天気が悪くて涼しいのとは違い、晴れなのに秋の足音を感ずるのがタイトルにふさわしい。

昨年は今年同様に7月は雨が多く梅雨明けも遅め(7/25という説と7/29という説があり、それでも8/1に梅雨明けした今年よりは夏の訪れが1週間ほど早く)ではあったが、7月末から8月前半は鬼のような暑さの盛り返しで暑さの蓄積が長かった分、今年より熱帯夜や朝も既に30℃近かったりして、酷暑のレベルが今年より高かったと記憶する。その前年の2018年はこれは気象史上でも記録的な猛暑、酷暑で6月末に梅雨明けし、7月、8月通して35℃以上がかなりの割合で続いた別次元の夏であった。

そんなここ数年の酷暑と比較すると今年も瞬間的最高気温はかなり高いが、蓄積した暑さがない分、かなり楽に感じる。

それでもここ2週間は真夏のムードがあり、この夏が去りつつある時期特有の物悲しさは古今東西、文学や音楽などで情緒的に取り扱われる物悲しさの代表格である。

中学の頃、塾に自転車で通っていた頃は8月前半はまだ明るい19時頃が盆明け特に20日も過ぎると急激に暗くなるのが早く推移する様に、ああ、夏が去りぬ、という情感を感じていた。

初夏の頃、雨が振る前の匂い(土埃という説が多数)に何かノスタルジックな情感を感ずるのと同様に情緒をこの時期は感じやすい。

また、地域により早い遅いはあれど9月になるとコスモス(秋桜)が咲き、字の如く秋の訪れを色濃く痛感するものだが、この8月後半の時期にも一部コスモスが咲くことがあると、夏の終わりのシンフォニーを感じ易い。

夏の訪れが遅かった分、今年は日中はまだまだ暑い日が続きそうであるが、朝の爽やかな空気を感じて若干時期尚早に季節の訪れを先取りしてみました。

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