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アンガーマネジメント

サタデーエッセイ、今週のテーマはズバリ『アンガーマネージメント』。 怒り(angaer)、激怒(rage, fury),イライラ(irritatasion) この原始的感情一気にノルアドレナリンやアドレナリンを放出してサーベルタイガーやマンモスと格闘するのに必要だったのであろう生体反応として。 そうなったときの気分がすなわち『怒り』という感情。 これは人間が生物であり外敵と闘い生存していく上では無くすことができない生体反応であり、感情である。

話はやや逸れるが「真面目な人」「不真面目な人」の差やそれぞれの定義は? 「真面目な人」はこういう怒りのような感情を勝手にフィルターかけて薄めず、そのままその反応に従って行動する人である。 「不真面目な人」は「いい加減に」フィルターで感情を調整して怒っても「まぁまぁ」とブレーキを掛ける人。 この定義でいくと私は「マジメな人」だ。怒りの感情を薄めず、思考に付加する。思考した上でブレーキを掛ける(いわゆる理性を働かせる)こともあれば あえて怒りに任せて行動することもある。その思考は万能ではなく感情が勝り非合理的な行動を取ることも多い。  

一方で「不真面目な人」は思考の手前からすでに感情レベルで怒りは薄まっている。理性によるブレーキではなく、原初的な脳の機能がすでに 怒りのときの生体反応にブレーキを掛けているのだ。 

 私はこの「不真面目な人」が羨ましい。「不真面目な人」は文字通り「いい加減」である。良い程度なのだ。  マジメな人が絶対にイケないかというとそんなこともなく、例えばパンデミックのような感染症対策では「潔癖症」「神経質」「怒りや恐れもブレーキを掛けない」ことをフル発揮して生き延びる可能性が高い。  生命は等しく「種の保存本能」と「個の保存本能」が備わっており、どんな自己中な人でも究極的には「個」より「種」を優先する。 分かりやすい例は親子でライオンに襲われたとき我が子が今にも襲われようとしている瞬間で自分の身を投げ出して子供を助けようとする。 それが生命の基本だ。(ちなみにその本能が狂ってしまい、子を見捨てて自分の命を優先にする親も増えてきている。だから社会がおかしくなってきている。) 私は綺麗ごととか建前論とかカッコ付けでなく、子どもを優先する。その自信がある。そもそも死の恐怖などないし、サムライだから。 

 話がさらに逸れましたが真面目な人はまずは自分の生存に「真面目」でありその先には「種」の生存を最優先する行動をとる。 だから真面目な人は「激怒」している人が多い。必死で自分や子孫を守ろうとしているから。 その意味で本来モンスターペアレントみたいなのも非難されるべきでないが。特に日本では利己より利他を重んじる風潮が強く我が子を過剰に守る親は「モンスター」扱いされてしまう。 私は究極には「モンペ」と言われようと我が子を命を懸けて守りますけれどね。まぁとは言え日本の空気に忖度して「それが過剰でない」演技もして生きていますが。

 ところでこのマジメ特性、アンガー本能はもろに遺伝します。  怒りっぽい(マジメな)親の子はだいたい等しく怒りっぽい。それは親のその態度を見て真似するという後天的要素もあるが、先天的な要因割合は極めて高い。 そう自分自身と親、兄弟、子どもを見ていても痛感する。  男親がこの本能的な要素を強く遺伝させる要因となりそうな気がする。 私は短気である。怒り爆発型といより「イライラ」「セカセカ」型である。これは実父をみているとそっくり。特に実父はとっくに還暦すぎて80にもあと数年であるため幼児退行もとっくに始まっており本能むき出しだから、すごくセカセカイライラしている。私はまだこの感情をいったん理性に預けてブレーキ掛けられることも多いが、実父はより野生動物的である。 そういえば私は10代のころ、今より何倍もイライラセカセカしていた。その目で息子を見るとイライラセカセカしている。

  この反応は生体反応であるから理性手間でブレーキを掛けることはほぼ不可能。逆になくそうと抗うと、それがうまく行かずよりイライラが増幅する結果にもなる。 したがってイライラや怒りの感情はまずはそのまま、逃げも隠れもせず理性に預けるべき、理性は理性でその感情に対して目を背けたり臭い物に蓋をしようとせずに そのまんま受け止める。

  あとは月並みな流布している方法で対処するがよろしいい。 たとえば「アホとは喧嘩しない」とか「怒りの要因から逃げる」とか「自分を客観視して俯瞰する」とか。 怒りの感情を受け止めないで上記テクニックにのみ走ろうとするからアンガーマネージメントはうまくいかない。  

このことは昨日の運転違反者講習を受けて各種適正検査も受けながらボンヤリと思考したことを文章化した次第である。以上  

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