たねまき寺子屋②

【日時】2021年3月20日
【講師】藤本さん
【テーマ】「強い心」と「弱い心」
【題材】原発事故

元東京電力の永井さんという方が、避難区域の大波町のために何かできないかと引っ越して農作物を作り始めた。
それを夏祭りで売り、大波町の人は「個人は恨まない」と買ってくれた。
永井さんは町人として受け入れられ、今では近所の人が食事に来るようになった。

心から許せない部分はありながら、町のために尽力してくれる永井さんを受け入れた町民たち。
謝ってくれたら許そう。
許されなくても謝り続けよう。

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2016年に青年会議所の交流事業で福島の浪江町・双葉町に訪問した時、線路も通っておらず駅前も誰もおらず、原発事故からの復興は全くなされていないことを実感しました。
最近一部地域が避難指定解除されましたが、インフラが整わなければ住民は戻って来ず、整ったとしても戻って来ないという人が数多く、復興の道のりはまだ遠いです。

それほどの事故によって故郷を奪われた人たちの苦しみは計り知れません。
「許す」「受け入れる」ことは一言で言い表せない葛藤があると思います。
『修身教授録』で「天命としてお受けする」という内容がありましたが、これほどのことであっても思いを寄せ合えた人たちは凄いと思います。

謝られて許さなかったことはこれまでの人生でもないと思います。
しかし謝る側となると、心から悪いと思って誠を尽くすのは難しいです。
謝った方が問題が早く片付くという下心で謝ることが多いです。
これは感情の問題なのですぐに改善するのは難しいですが、自分がそういうものだと認識しておくのは必要だと思います。

しかし、最後の結論の時には「韓国にこれ以上謝るのだけはご免だな」との思いが頭から離れませんでした…。

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