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日本の色 1月(季節を味わう#0041)

「季節を味わう」では、毎月第3水曜日に季節を象徴する日本の色をピックアップ。
1月にもたくさんの色があります。その中から私の好みで選びました。


【朱色】

朱色は黄色味を帯びた鮮やかな赤色のことです。
朱色の歴史は古く、縄文時代から使われていました。貝塚などから朱色をあしらった土器や土偶などが見つかっています。
古来より、魔除け・厄除けの力があるとされ、神社に朱色の鳥居が設置されているのはそのためです。
現在でも、書道の添削の時の朱筆や、印鑑を押すときの朱肉など、馴染みのある色と言えるでしょう。
海外では朱塗りの漆器の色を「ジャパニーズレッド」と呼びます。

【鉛色】

鉛色は青みがかったの灰色のことです。
磨かれて光沢のある色ではなく、鈍い色をさします。
鉛そのものは古くから顔料の素材として用いられていますが、色の名前として登場するのは明治以降で、比較的新しい色の名前です。
曇り空を表すときに「鉛色の空」ということがあります。

(2024年1月17日)

※「季節を味わう」は 大阪府箕面市のラジオ局 みのおエフエムで毎週水曜日に放送していますが、1月17日は「防災とボランティアの日」の特別企画で「季節を味わう」コーナーの放送はお休みしました。
noteは休まず掲載します。


色見本については、「伝統色のいろは」様より引用させていただきました。


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