【解説:引き寄せの仕組み①】「引き寄せる」とはどういう現象なのか
その方法論がなぜ効果があるのか、説明できますか
引き寄せ界隈では色々な理論・方法論が語られている。
まことしやかなものからトンデモ理論まで色々あるが、気になっていることが1つある。
それは「どうしてその理論や方法論が成立すると言えるのか」ということ。
効果があるかどうかを判断するためには「仮説→実験→結果考察→仮説」のループを取ることが一般的である。
だが、引き寄せ界隈ではこのサイクルがほとんど見られない。
「気分良くいることは引き寄せにとってプラス」「潜在意識に擦り込めば願いは叶う」「願った瞬間『叶って』いる」「引き寄せなら何でも叶う」「世界は自分自身の反映」など。
過去の私も上記の主張をしたことがあるが、そのベースには体感・経験以外の論拠や引き寄せの仕組みについての仮説はなかった。
あくまで、「誰かが言っていたことを体験に紐づけ、事実として踏襲していた」(=原理を深く考えていなかった)だけである。これは大いに反省すべきことだ。
(誤解なきように言っておくが、上記が嘘という意味ではなく、背景となる原理を考察しないことが問題だということである)
というわけで、現象から原理を考察していたのだが、ようやく色々な面で矛盾のない仮説ができたので、お伝えしようと思う。
恐らく、今まで語られてきた引き寄せの概念を崩すようなことを書くことになるだろう。
人によっては「見たくもない真実」に触れてしまうかもしれないが、引き寄せがうまくいかずに困っている方には、このシリーズは有用になると信じている。
「引き寄せ」についての矛盾
「引き寄せ」と聞いて、あなたが想像するのはどのような現象だろう。
例えば「お金が欲しい」と思った時に臨時収入がある、「◯◯さんに会いたい」と思った時に偶然街で出会う、などではないだろうか。
要約すると、「自分が何もしなくても、思った瞬間に対象が自動的にこちらに向かってくる」ような現象を「引き寄せ」だと捉えているということである。
もちろんこれも解釈として完全な間違いではないのだが、一つ大きな疑問が残る。
それは、「思ったことが引き寄せられるなら、なぜ『思っても引き寄せられないこと』が存在するのか。常に何かを引き寄せていないとおかしいのではないか?」ということである。
引き寄せが「思ったことを引き寄せる」なら、「思ったこと全て」に対して起こらないと筋が通らない。
だがどちらかと言えば叶わないことの方が多いし、「ネガティブなことを考えてしまっても叶わないから大丈夫」と明言している方もいる。
そのくらい「思ったこと全てが叶わないのは当たり前」という法則が通用している。これは大きな矛盾である。
(ちなみに、「その思考がポシティブかネガティブかで叶い方が変わる」というのは、「地球上で重力が効くものと効かないものがある」と言っているようなものである。ツッコミたくなる気持ちがおわかりいただけるかと思う)
人間の思考の回数は1日に7万回とも言われているが、その全てがきちんと「引き寄せられている」と考える方はいないだろう。
例えば小説や漫画などのストーリーを考えている時、作者はその世界について考えている状態であるが、それが現実化したと言う話は聞かない。
「全てが叶う」のなら、ドラゴンや魔法、ネコ型ロボットや怪獣や宇宙船など、世界的に認識されているものは、仮に現実化までのタイムラグがあるとしてもそろそろ登場してもいい頃だろう。
また前述の通り、思考の中にはとてもネガティブなものもある。
そういう思考までもが忠実に実現されてしまうと、生きること自体がとても困難になる。
他人や自分を責めた瞬間、場合によっては命を脅かされるような出来事が引き寄せられてしまうからだ。人から恨みを買うような行動は、人生の終わりを意味するようになる。
もしもそんな世界だったら、私はもうとっくにこの世から色々な人を消しているし、自分も消えているはずである。
それがこうして幸せに生きているのだから、やはり「思考した対象が自動的に自分に向かってくる」という、引き寄せの原理解釈には矛盾があるのだ。
引き寄せるのではなく「近付いていく」
この矛盾を解決するために、考え方を変えよう。
対象を「引き寄せる」のではなく、対象に「近づいていく」と考えるのだ。
ここでいう「近付く」とは、「自ら近付くエネルギーを出す+追い風となるエネルギーを享受する」ことだと定義する。
この場合、願いが叶うか叶わないかは自分次第である。仮にネガティブなことを考えてしまっても、自分が近付こうとしない限り、その思考のほとんどは現実化しない。
(対象が近付いてきたために現実化するということはありえる。これは「向かい風」の状態)
また、願いによって叶いやすさが違うことも説明できる。
「自ら近付くエネルギーを出す」には、何かしらの行動をする必要がある。
どんなに引き寄せメソッドを駆使しても叶わない時は、行動が伴っていない場合が多いのだ。
例えば「宝くじで高額当選したい」のに「宝くじを買っていない」、「パートナーが欲しい」のに「家から出ていない」、「漫画家になりたい」のに「絵の練習をしていない」など、絶対に叶わないとは言えないが(対象が向かってくる場合があるため)、叶う確率が格段に減るのは想像に難くない。
もちろんネガティブなことにも同じことが起こるので、現実化は滅多におこらない。
仮に心の中で自分を責めても、何か行動を起こさない限り、実際に刃となって襲いかかってくる確率は限りなく低い。
私たちは日々「叶わないこと」に助けられて生きているのだ。
とは言え、努力し行動すれば必ず現実化するとは限らないという事実は、時に私たちを大きく苦しめる。
そこで出てくるのが「引き寄せ」である。
「引き寄せ」の力を使って、願いの実現率を最大限あげればいいのだ。
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現実化の仕組み
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