旅＝想像力の拡張

「あなたにとって旅とはどんな意味があるの？」

唐突にこんなふうに 尋ねられました。

これまで様々な場所に足を伸ばしたけれど、私にとっての旅の意味ってなんだろう。

何を目的にするかで 答えは違うと思うけれど、広義においては「より多くの視点を得るための体験」と言えるかもしれない。

思えば、「建築を知る」から始まった私の旅だ。
大学生の頃、お金をはたいて京都に行き、寺社建築や建築家の作品を見に行った。東京にも出かけて、建築マップに掲載されている建築物を見に行ったっけ。

旅に出たいという思いは、知りたい！という気持ちに動機づけされるもので、建築を知る、地域を知る、人を知る、自然を知る、文化を知る、外国を知る、楽しさを知る、歴史を知る、信仰を知る、背景を知る、、、
といった変遷をたどり今に至る私にとっての旅。

日々の生活や置かれる立場の変化など、日常を送る中での経験値が上がるごとに同じものを見ていても得られるものの解像度は上がってきます。

より多くのものを見て、知って、感じて、物事を見つめる視点の数とそれらの解像度を上げ想像力の輪を膨らませていくこと。旅とはそのような意味があるような気がする。

想像力の拡張。

そうやって自分の想像力を広げていくことがあらゆることの土台になるんじゃないかなと思う。

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