上場した儲かり企業を徹底検証!海外の超高級ベッドを広島で作って94億円の会社が上場!世界初!新しい鍵を作って16億円!の会社が上場!誰でも持っているアレが鍵に!?
今回のがっちりマンデーは…
「僕達、上場しました!2022」
会社が株を上場する。
これは、会社が儲かってるという証。
ということで当番組では毎年、
上場した儲かり会社をリサーチしていますが…
ここ1年で上場した会社の数は、130社!
この数字、その前年、
さらにその前年と比べるとぐっと増えてる!
色々大変な状況の中、しっかり上場できてるということは、
きっとかなりの、儲かりの仕組みがあるはず!
というわけで調べてみると
ありました!
新たな儲かりアイデアたっぷりの会社が!
今回は、上場した儲かり企業を徹底検証します!
※以下、6月12日放送の書き起こしです。
「激安ドリンク」を全部一社で作って250億円!の会社が上場!
僕達上場しました2022!
やってきたのは、大阪府大阪市にある…
「ライフドリンクカンパニー」という会社。
岡野社長:僕たち上場しました!
1972年の創業から50年。去年12月に、東証スタンダード市場に念願の上場!早速ですが、岡野邦昭社長、こちらの会社では、何を作ってるんですか?
岡野社長:お水やお茶を作ってます。
そう、「ライフドリンクカンパニー」は、その名の通り、ペットボトルのドリンクを作ってる会社。その売上げは…?
岡野社長:直近で売上げは250億円になります。
スタッフ:250億円!
なんと、ドリンクで年商250億円とは、相当儲かってます!ただ、その割には「ライフドリンクカンパニー」の飲みものって、正直、見たことも飲んだこともないような…社長、どんな商品を出してるんですか?
岡野社長:こちらになります。
スタッフ:え?トップバリュってイオンのですか?
岡野社長:そうです。我々、「イオン」のプライベート商品を作ってます。
なんと「ライフドリンクカンパニー」さん、イオンのPB商品、トップバリュのお水を作ってるんです!それだけじゃない!
スタッフ:これは?
岡野社長:こちらは「業務スーパー」の商品です。
業務スーパーの水、緑茶、烏龍茶!
さらに!さらに!
「みなさまのお墨付き」でお馴染み、「西友」の富士山系の天然水に緑茶、烏龍茶などなど!その数、約20社のペットボトルの飲みもの!
これ全部、「ライフドリンクカンパニー」が作ってるんです。
スタッフ:スゴイですね!
岡野社長:スゴイんです。
そんな、ライフドリンクカンパニーが作る、これらのドリンクには、ある共通点が。それは…
圧倒的な安さ!
岡野社長:店頭の販売価格が、お水だと大体、58円から68円。お茶だと80円から98円になります。
だいたい78円くらいが普通のお水2リットルが、イオンでは、なんと60円。
通常100円以上するお茶2リットルも、業務スーパーでは、85円と100円を切っています!言われてみれば、最近スーパーのドリンクは、かなりお安くなってるイメージありますが、これは、「ライフドリンクカンパニー」さんのおかげ!といっても過言ではないんです。しかし、なぜ、そんなに安くできるのでしょうか。
そのヒミツを探るため福岡にある工場へ…生産本部の神野博之さんに案内して頂きました。
神野さん:こちらが工場になります。
スタッフ:ここは、お水を作られてる?
神野さん:はい。
工場で作っているのは、お水、そして、お茶。みなさん、お気づきですか?
実は、「ライフドリンクカンパニー」が作る飲みものは、お水、お茶、烏龍茶、炭酸水の4種類だけ!これも、安さのヒミツ!種類を絞ることで、コストを下げることができるんです。
しかも、この4種類はお客さんがよく飲むドリンク。たくさん売れるものに集中することで、1個あたりのコストは、さらに下がって、安くなるというわけなんです。しかも、お茶には味の工夫もあって…
岡野社長:美味しさを真ん中に寄せて、平均的なお茶を作っています。
特徴を出して、差別化しようとすると、逆に、お客さんを狭めてしまう。だったら、あえて、濃くもなく、スッキリでもなく、真ん中の平均的な味にすることで、みんなに買ってもらえるというわけなんです。さらに…
この業務スーパーの烏龍茶、西友のお茶、イオンの水、これは、共通点があるんですが、皆さん、なんだか分かりますか?
神野さん:この1種類のペットボトルで、すべての商品をまかなっています。
スタッフ:一緒ってことですか?
神野さん:一緒でございます。
実は、お水もお茶も全ての商品、ペットボトルの形が同じ!ペットボトルが1種類だけということは、形を変える金型も1つでいいので作業効率も上がるんです。
つまり、いっぱい作れて、コストも削減できるというわけ!
ちなみに、ペットボトルのキャップも、全ての商品で同じものを使用。
商品のロゴを入れたりしないから、大量仕入れで、またまたコストが下がるんです。
神野さん:こういうことをすることによって、安く提供することができています。
さらにさらにさらに、「ライフドリンクカンパニー」は、こんなところでもコストカットをしていました!
岡野社長:我々の商品は、プロモーションがいらない。お店に行けば安いのが分かるのでそれで十分かと。
スタッフ:テレビの取材とかもないですか?
岡野社長:今日が初めてです。めちゃめちゃ緊張してます。
この上場をきっかけに、さらに工場を増やし、販売量をもっと上げたいと語る岡野社長。今後も安いお水とお茶、お願いしますね!
ライフドリンクカンパニーは、安い水とお茶で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:すごくない?ずっと勘違いしてた。それぞれの会社の企業努力で安くしてると、勝手に思ってた。一社が、全部に出してるんですね。それで安くできてる。
田北さん:そうなんです。この会社の売上の6割は、このプライベートブランドが占めてるんですね。利益率でいうと、10%近いですよ。
加藤さん:人間って、ラベル違うだけで違うものにみえてくるよね。自分が恥ずかしいな。こっちの方がうまいとか言っちゃってた。岡野社長、黒子に徹してて、言っちゃいけないみたいな、業界のルールみたいのは、あるような気がしますが。
岡野社長:もう今回は、いいかなと思ってます。
加藤さん:ありがとうございます。
岡野社長:ただ、味についても、基本的には、ほぼ同じなんですけど、仕入先さんとお話をするので、微妙に配合を変えていることもあります。そこは、みなさんの舌が、正しいかと思います。
加藤さん:そうなんですね。よかった。
海外の超高級ベッドを広島で作って94億円の会社が上場!
やってきたのは広島県広島市にある…
「ドリームベッド」という会社
小出社長:僕たち上場しました!
1950年の創業から実に71年。去年6月、東証スタンダード市場に念願の上場!創業71年とは、小出克己社長、念願の上場ですね!
小出社長:はい、ありがとうございます。
スタッフ:「ドリームベッド」っていう社名ですが、当然ベッドを作られてるんですかね?
小出社長:はい、そうですね。ベッドを中心に、リビング関連の製造・販売を行っています。
その売上げは?
小出社長:昨年度は90億円を獲得しました。
スタッフ:90億円!?
ここ10年売上げを順調に伸ばし、去年の売上げは約90億円!
何がそんなに儲かっているのでしょうか?社長にショールームを案内していただくと、そこにはちょっと不思議なものが…
小出社長:ドイツのブランドでヨーロッパでは有名なベッドブランド。
布張りのベッドが人気の、ドイツのベッドブランド「ルフ」
小出社長:ヨーロッパでは一番有名なフランスのロゼ社の「トーゴ」って商品です。
フランスの高級ソファー「リーンロゼ」
さらに…
小出社長:アメリカのサータのベッドになります。
アメリカの高級ホテル向けベッド「サータ」
あれ?日本のメーカーなのに、なぜか、自分の会社じゃなくて、海外ブランドの製品ばかり置いてあります。これってどういうことですか?
小出社長:こういった海外ブランドを国内自社工場で、すべて製造をさせていただいてます。
そう!実は、「ドリームベッド」さん、自社製品もありますが…
こうした海外ブランドの製品を、依頼されて日本で作る、いわゆる「ライセンス生産」を、がっちりやってる。これがめちゃめちゃ儲かってるんです!
スタッフ:社長のご自宅は?
小出社長:当然、サータのマットレス。最高ですね。
スタッフ:これっておいくらなんですか?
小出社長:これが49万5000円でございます。
1つ49万5000円の高級ベッドの寝心地を、現在7000円のマットレスで寝ているAD山田が特別に体験!
AD山田:うわぁ、すごい。なんか、楽ですね。
小出社長:そうですね。
AD山田:浮いてるみたい。めっちゃ気持ちいいです。
しかし、気になるのは、世界の名だたる有名ブランドが、なぜみんな、「ドリームベッド」に製造を任せているのでしょうか?
そのヒミツは工場にある、とのことで…
早速、サータのベッドを作っている工場の中へ。
生産本部の谷林八佳さんに案内して頂きました。
スタッフ:ここでマットを作ってるんですか?
谷林さん:はい、マットを製造するラインになります。
と、いきなりあるものを発見!
スタッフ:なんですか、これ?
谷林さん:こちらが、ポケットコイルを作る機械になります。
実は、この機械!なんと「ドリームベッド」が、アメリカのサータのベッドを作る為にわざわざ開発したもの!
サータのベッドに使われているのは、このポケットコイルというもの。これがマットの中に敷き詰められていて…
しかも、体に合わせて固いコイルと柔らかいコイルを決まった順番に並べることで、サータの寝心地のよさが生まれるそうなんですが…この並べるのが大変!
色々なコイルを作って、手作業で順番に並べるとなると、とにかく時間も手間もやたらにかかるんです!そこで、「ドリームベッド」さんが考えたのが…
別々の固さのコイルを作って、それを並べた状態の数珠のようなものを作っちゃう機械!こうして出来上がった、つながったコイルの帯を…
ぐるーっと並べるだけで、サータの寝心地のベッドができるんです!これは早い!こうした機械づくりもスゴい「ドリームベッド」さんですが、ここから先がさらにすごかった!
スタッフ:うわ!すごい!縫うのは機械じゃできないんですか?
谷林さん:そうですね、細かい調整をしながら製造しています。
そう、仕上げは職人さんたちによる手作業。
マットレスは、コイルの上下に敷くウレタンなどが何層も入った詰め物。
これは、機械だと、ちゃんと重ねられないので、商品にムラが出ないよう調整していくんです。この作業…どうしても手作業なんですね。
谷林さん:機械化は今のところ難しいです。
もちろんロゼのソファーも、ウレタンをカットする以外は、すべて手作業。ロゼのソファーの特徴である…
このヒダヒダも、なんと職人さんの手作業!これ1個作るのに15分もかかるんです!汗まみれで作業していた上村悟さんに話を聞いてみると…
上村さん:入社して25年、ずっとソファに携わっています。
スタッフ:最後の工程は、何名いるんですか?
上村さん:3人です。
スタッフ:大変ですよね?
上村さん:まあ、作るのが好きなんで。
最後は手作業でやるしかない。しかし、これを確実にできるのが「ドリームベッド」のスゴさ!
小出社長:やっぱり我々の、技術力という部分で、絶対的な信頼を得ていると思います。
ドリームベッドは海外のベッドを作って…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
田北さん:なんで技術力が高いのかというと、日本に5大家具の産地ってあるんですけど、そのうちの一つが広島で、特に日本は、技術力だとか高いんですよね。そういうアメリカとか海外のブランドは、日本にやらして、フィーをもらった方がいい、と考えるのが当然、出てくるかと思います。
世界初!新しい鍵を作って16億円!の会社が上場!
やってきたのは東京港区にある…
「フォトシンス」という会社。
河瀬社長:僕たち上場しました!
2014年の会社設立から8年、去年11月、東証グロース市場に上場。
なんと33才の河瀬航大社長。こちらは何をしている会社なんですか?
河瀬社長:こちらが、私どもが開発した「アケルン」
「フォトシンス」が開発したという「アケルン」という装置。一体、何なのかというと…
カードをピッすると…
スタッフ:あ!開いた!
そう、この「アケルン」、ドアの内側の鍵の部分に取り付けると、
鍵がなくてもカードをかざせば、カギが開いたり、ロックしたりできるという、「スマートロック」と呼ばれるもの。
その売上げは?
河瀬社長:昨年度16億円になっております。
スタッフ:16億円!?
「アケルン」だけで、なんと16億円の売上げ!ところで社長、こういうのは、他ではやってないんですか?
河瀬社長:既存の扉に貼り付けるだけで工事不要で、設置することができるような、後付け型のスマートロックは、世界で初めて私たちが開発をしました。
スタッフ:そうなんですか!
そう!「アケルン」ができるまでは、カギを使わず、ドアロックを機械で制御する仕組みを作ろうとすると…
ドアに大掛かりな装置を埋め込んだり、壁にも配線をしたりと、作業が大変。1つ取り付けるだけで100万円くらいかかっていました。
しかし「アケルン」なら、ドアの鍵の部分に両面テープで貼り付けるだけ。
工事費もかからず、1つ取りつけで、月額で利用料1万円台というからかなり違う!河瀬社長によると、これだけ安く・簡単になることで、今までにない、色んなところに売れてるんだとか!
河瀬社長:企業の執務室だとか、役員室、あと、大学であれば研究室だとか、様々なところで、使って頂いております。
そう!「アケルン」は後付けで安いので、会社の会議室や役員室などにたくさん取り付けられるんです。さらに、鍵になるカードを、システムで使えないようにできるので…大学の研究室などにつければ、生徒が、卒業までは部屋に入れる、なんて使い方もできます!
他にも、こちら、健康食品などの無人店舗を営業している、ファルマルシェさんでは…
青木満さんに話を伺いしました。
青木さん:PASMOとか、Suicaで、入室と退室ができるというのは、ポイントでした。
お客さんを会員制にして、会員のお客さんだけ入れるように、PASMOやSuicaで入れる仕組みに。これは便利そう!
これまで、すでに7000社以上が使っている「アケルン」ですが、それにしても、今まで、どこの鍵メーカーさんも思いつかなかったこの仕組みを、どうやって思いついたのでしょうか?そこには意外なきっかけが!
そもそものきっかけは、「アケルン」を開発した社長を含むこの3人と、大学時代のサークル仲間が、久しぶりに集まった時の飲み会だったようで…
河瀬社長:飲み会で、誰もが鍵をなくす経験とか、家の鉢の下に入れるとか、ポストにいれとくとか、誰もが経験している問題なのかなと思っていて、その中で、3人で力を合わせれば、そういった商品が作れるんじゃないかと思いまして…
スタッフ:そんな程度で開発できたんですか?
熊谷取締役:僕が、もともとパナソニックのメーカーにいたので。
実はこの3人の就職先がたまたま、パナソニック、ソフトバンク、IT関連のガイアックス、という、機械とITに強い組み合わせだったんです。
渡邊副社長:通信が詳しくて、ハード、メカが分かって、Webのエンジニアがいたので、いけるんじゃないかということでやってみました。
というわけで、とりあえず遊びで、作ってみようということで、そこからたった3ヵ月で、試作品が完成!その当時の映像が…
ガチャ!
一同:ウェ~イ!
すると、今度は、この試作品を新聞社に勤めていた友人が、たまたま「これは面白い!」と、記事にしたところ、問い合わせが殺到!それなら!と、会社にすることを決めたんだそうです。
スタッフ:不安なかったですか?
熊谷取締役:不安はなかったですね。
渡邊副社長:できる気がしたもんね。
熊谷取締役:やるよね?みたいな。
「フォトシンス」はスマートロック「アケルン」で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:素晴らしい!友達同士で話して、それが会社になって集まるみたいな。日曜劇場でありそう。河瀬社長、「アケルン」から、次の商品ということも考えてらっしゃるんですか?
河瀬社長:そうですね。 VISAのような会社を作っていきたいなと。 VISAというのは、VISAカード一枚で、様々なところで決済ができますよね。これと同じことが、鍵がなくても、一つのIDで、全ての認証、扉を開け閉めすることができる。
加藤さん:全て1枚のカードでできるってことですか?
河瀬社長:そうです。1枚で、個人を特定し、全て認証をしていくようなことができる。そういった時代を作ってきたいなと思います。
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