2020年に上場した会社を大特集!!総販売個数1億個のシャンプーの会社!創業わずか5年で上場!スマホアプリの『広告』で24億円の会社!
今回のがっちりマンデーは…
こんな時ですけど、僕たち上場しました!
会社が株を上場する。
これは、会社がぐいぐい伸びている証。
ということで、当番組では毎年夏に1回、
上場した儲かり会社を直撃してましたが…
この冬、意外な事態になってることが判明!
なんと、経済界が大ピンチと言われる2020年に、
株を上場する会社が「激増」していた!
その数、年間90社くらいで推移していたのに対し、
なんと102社!
つまり、新たな儲けのしくみを持ったがっちり会社が
むしろ、勢いを伸ばしてるということ!
今回は儲かるヒント満載の30分です!
※以下、2月21日放送の書き起こしです。
人気シャンプー『ボタニスト』の会社が上場!今後流行るキーワードを知ってる理由は『キヨコさん』!?
まずやってきたのは、都内のオフィスビルにある…
「I-ne」という会社。
早速、大西洋平社長に話を伺いました。
スタッフ:上場されてがっちりだと聞いたんですけど?
大西社長:おかげさまで。順調です!
では、大西洋平社長、恒例のアレお願いします!
大西社長:僕たち上場しました!
2007年、大西社長が24歳のときに、大阪で創業した「I-ne」
昨年9月、東証マザーズに念願の上場です!
ところで、一体、何で上場を果たした会社なのでしょうか?
大西社長:ここが弊社のブランドのラインナップです。
そう、アイ・エヌ・イーは、シャンプーから…
ヘアアイロンまで美容関連のものをいろいろ作っている会社…なんですが、その売上がスゴい!
大西社長:今期の予定は、231億円です!
これは、かなりがっちりだ!
なかでも特に売れているヒット商品が…
大西社長:主力製品のボタニストシリーズです。
大西社長:その中でも、シャンプーとトリートメントが一番の売れ筋ラインナップです。1本1400円ほど。
スタッフ:え!? 高っ!
アイ・エヌ・イーの儲かりの柱が「ボタニスト」。
なんでも、春先にしか採れない「白樺の樹液」を使ったシャンプーで、頭皮に潤いを与え、髪の毛もツヤが出るとあって、2015年の発売以来、大ヒット中!その数なんと…
大西社長:総販売個数は1億個を超えてます。
スタッフ:ええ!?
大手のビッグブランドひしめくシャンプー市場で、あのメリットを抑えて国内3位に入ってるというから半端ない!
さらに、昨年3月に発売した…
「泥」の美容成分が売りのシャンプー「ドロアス」は…
大西社長:今、350万個を超えてるんで!かなりヒットしてるブランドです。
と、ヒットを連発してるんです。でも、なぜ次々と儲かり商品を作れるのでしょうか?アイデアの出し方に、「I-ne」独自のノウハウがあるんです!それが…
大西社長:1つ目は、社員全員が月に1度、この世になかった面白いアイデアを出す!と。2つ目はトレンドハンターというチームがありまして、そこにキヨコがいますので。
スタッフ:キヨコ?
大西社長:弊社の大きなノウハウが詰まっていると思います!
トレンドハンターとは!?
そして、キヨコとは何者なのでしょうか!?
その秘密があるという、大阪本社へ!
早速、取締役の藤岡礼記さんに案内していただくと…
藤岡さん:こちらがトレンドハンティングチームです。
彼らが「I-ne」の商品開発に欠かせないという、トレンドハンター!
そして、キヨコさんはどちらに?
マーケティング部の坂本紀子さんに話を伺いました。
坂本さん:こちらです!これがAIキヨコです。
そう、キヨコとは「I-ne」が誇るAIシステムの名前!
一体、何をしてくれるのかというと…
坂本さん:スキンケアとヘアケアに特化して、世界中のSNSなどでつぶやかれているような、トレンドを収集して分析してくれるAIツールになります。
全世界にある2000万以上のメディアとSNSの過去2年分から美容に関するキーワードを集計・分析し、今後トレンドになる「要素」は何かを、予測してくれるんです。
こちらのグラフ、縦軸が、ワードが使われている量。上に行くほどたくさん出てきているということ。では、黄色い点は?
坂本さん:一番上にある点は「シーモス」、海藻ですね。
スタッフ:今、世界中でスゴい話題になっていると?
坂本さん:そうですね!
黄色い点は、ひとつひとつが美容に関するキーワード。
そして、大事なのがこの「横軸」
坂本さん:黎明フェーズ、出現フェーズ、成長フェーズ、成熟フェーズ、下降フェーズ、衰退フェーズ。
それぞれのキーワードが、流行り始めているのか、飽きられだしているのか、といった、いわゆるキーワードの「旬」を見極めてくれるんです。
例えば、ドロアスは「泥」という単語が、成長フェーズを越え、成熟フェーズにはいったものの、いつまでたっても下降フェーズに落ちないため、「だったらあきられないはず」ということで、開発された商品なんです。
さて、「AIキヨコ」がビッグデータの達人だとして、トレンドハンターの重要な仕事の一つが、AIキヨコに引っかからない、まさにトレンドの、小さな小さなタネを探してくること。ハンター歴2年の山﨑史博さんが最近、ハントしたキーワードは…
山﨑さん:サイコダーマトロジーです。直訳すると、精神皮膚科学になります。メンタルの状態がお肌にどう影響するかを医学的アプローチで解明していこう、というテーマのワードになってます。
最新のトレンドやニーズをとらえ、どこよりも早く、いい形で商品化する。それこそが、「I-ne」の勝利の方程式なんです。
「I-ne」は「データ×アイデア」で、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:この「ボタニスト」ってシャンプー使ってたの?
野田クリスタル(マヂカルラブリー)さん:ただネットで評判いいもの見つけて、買って使ってたのがこれでした。
田北浩章(東洋経済新報社)さん:今、野田さんが言われたキーワード、すごくいいんですよね。ネットで評判でって仰ったじゃないですか。Instagram であったり、 Twitter などを使ってマーケティングをやって、誰かに呟いてもらうとか。それが、たぶん野田さんとこで、引っかかってきて、じゃあ買おうと。
加藤さん:大手のシャンプーメーカーとは全然違うんですか?
田北浩章(東洋経済新報社)さん:違いますね。工場を持ってないんですよ。本当にデータとマーケティングの会社っていう風に思った方がよくて。ファブレスメーカーですね。バルミューダみたいな形で、スピードが早いと思います 。
加藤さん:そういうやり方になってきてんだな。
創業5年で上場!スマホアプリの『広告』で24億円!儲かりヒミツは、3人でゲームを作りまくる!
続いてやってきたのは…東京、恵比寿にある…
「東京通信」という会社。
社長の古屋佑樹さんに話を伺いました。
スタッフ:上場されてがっちり!ですか?
古屋社長:がっちり上場しました!
2015年の創業からわずか5年、昨年のクリスマスイヴに東証マザーズ上場!社員50名ながら年間売上げは、なんと24億円!
そんな「東京通信」は何で上場した会社なのでしょうか!?
古屋社長:これです。スマホ向けのアプリを作っています。
そう、スマホ向けのゲームアプリを作ってる会社!
そして、この会社が他のゲームメーカーと圧倒的に違うのは、その「数」。
古屋社長:3500以上のタイトルをリリースしてきました。
大手メーカーでは年間、多くても15作品ぐらいなのに対して、東京通信は、年間850作品とケタ違い!
作るのは、シンプルなアクションゲームや、簡単な謎解きゲームなど。
中には、ダウンロード数600万以上のヒットゲーム「ナゾトキの時間」なんてものも。というわけで、作り方も独特!
古屋社長:基本的に、2~3人のスタッフで、企画からリリースまで行っています。数日でリリースまで行いますので、コストも大体、1本20万円くらいです。
「東京通信」では、プロデューサーとデザイナーとエンジニアの3人で、1本のゲームを作っていく!
堅田(エンジニア)さん:作るペースは、3日で1本くらいです。
この、スマホでサクサク遊べるシンプルなゲーム、「カジュアルゲーム」と言って、スマホ業界では、いま世界的に急成長している儲かりジャンルらしいのです。なので、こうしたカジュアルゲームは、お金の稼ぎ方も今までのゲームとは違うんです!
古屋社長:我々のアプリは、ダウンロードもプレイも無料で、広告収入で収益を得ています!
「東京通信」が作るゲームは基本「タダ」。その代わりに広告が出てきて、それで儲けるというわけ。
スタッフ:広告収入は1回、いくらぐらい?
古屋社長:まあ、大体1円くらい。
スタッフ:1円!?
たった1円と侮るなかれ!
ひと月あたりゲーム1本の売り上げは、平均50万円!開発費が20万円だから、充分儲かってます!
そんな「東京通信」の、カジュアルゲームの開発現場を、取締役の横山佳史さんに見せてもらうことに!
横山さん:こちら3分間ミステリーのタイトルなんですけど。
「東京通信」のヒットゲーム「3分間ミステリー」
ステージセレクト画面から一つ選んでゲームスタート!
問題が出題された後…絵の中にクイズの答えが隠されているので、画面をタップして解答。と、超簡単なクイズ!
そして、正解画面と同時に、広告が出現!「東京通信」にチャリンというわけ!
最後に正解した理由の解説が出てきてゲームクリア!次のクイズに行くという流れ。
スタッフ:この5枚作ればいいだけ?
横山さん:デザインとしてはそうですね。
儲かりポイントは、「広告」の置き場。
正解の解説の「前」に広告を置いてるということ!
すぐにクリアできるけど、なんでそれが正解なのか、とりあえず理由を知りたい!というユーザー心理を狙った配置!「解説を見るまでは」という思いから、広告画面が出ても、ゲームを続けてくれる!結果、「東京通信」にチャリンというわけなんです!
ところでゲームといえば、野田クリスタルさんも「Rー1グランプリ」で自ら開発したゲームを使ってコントをしたり、実際に「野田ゲー」というアプリを配信したりしてますよね?そこで、プロのエンジニアに「野田ゲー」を評価してもらいました。
エンジニアの堅田さん、「野田ゲー」もってました。
スタッフ:クラウドに入ってますね。
堅田さん:はい。入ってました!
エンジニアさん:まさかの…俺も持ってます。一流のデベロッパーですから、野田さんは。
なんとプロの皆さん、野田ゲーをダウンロードしていました!
スタッフ:プレイして、みてどうでした?
堅田さん:シュール。斬新で、見習わないといけないところがたくさんあるなと。
スタッフ:一言で言うと何ゲーですか?
堅田さん:クソゲーですね!
「東京通信」は、カジュアルゲームで上場して、がっちり!
田北浩章(東洋経済新報社)さん:普通、ゲームっていうのは「課金型」で成り立ってくると思うんですけど、ここの場合は基本的に無料だということで、僕の目にはゲーム会社とは見えないですよね。雑誌とかですね。雑誌や新聞に広告を出して、お客さん集めてその雑誌の中の広告を見せるというのと全く同じなので。売上げが広告収入10億円あるとして、そうすると、だいたい6億円ぐらい広告出稿するんですよ。そうしたら粗利4億円です。そういう風なビジネスですよ。
加藤さん:面白いなー。
創業118年の老舗会社が今上場!建物にはなくてはならない『バルブ』を作る会社!
続いてやってきたのは…
滋賀県にある「オーケーエム」
社長の村井米男さんに話を伺いました。
スタッフ:上場されてがっちり!だと聞いたんですけど。
村井社長:私どもがっちり!でございます!
スタッフ:ズバリ儲かってますか?
村井社長:はい!その通りでございます!
なんとも景気の良さそうな村井社長!
では、元気よくお願いします!
上場おめでとうございます!
村井社長:がっちりです!
明治35年の創業から実に118年目にして…
ついに念願の東証二部に上場!年間売上げ、80億円越えとがっちり!ところで、村井社長、「オーケーエム」は何の会社なんですか?
村井社長:私どもはバルブを製造しております!
スタッフ:バルブ!?
村井社長:そうです!
「バルブ」って言葉は聞いたことありますが…モノは意外と目にしたことないかも。一番身近にある「バルブ」の代表といえば…
そう、水道の蛇口!
とにかく、管と管の間で…
液体や気体の流れを止めたり、流したりするのが「バルブ」の役割!
「オーケーエム」は、流すものに合わせて、いろんな「バルブ」を作るのが得意な会社なんです。
こちらの「バルブ」は、シチューや生コンなど、固形物が混ざったものを止めるためのバルブ。あれ?開け閉めするフタが見当たりませんけど…
おお!フタが降りてきた!
これは、スライド式のナイフゲートバルブというもの。
もし、フタ部分に固形物がはさまっても…このナイフゲートが、
スパッとカットして、しっかり閉めてくれます!
そして、砂利や石ころなど、固いものを止める時には…その名も「ピンチバルブ」。この「ピンチバルブ」どうやって閉めるのでしょうか?
こちらは…
そう、ゴムを膨らませて閉めるんです!これなら砂利や石が挟まってもしっかり密閉できます!
なるほど。と、ここでディレクターが、その威力を確かめたい、とのことで…
大根を使って試してみることに…
大根ごと、一気にどんどん閉まってく、閉まってく!
かなり強力な圧力です!
スタッフ:密閉してますね。
すると…
大根は砕け散る結果に!
スゴい圧力!みなさん真似しないように!
さて、そんな「オーケーエム」のバルブの中で今、一番売れている儲かりバブルが何なのか?管理総括本部長の奥村晋一さんに話を伺いました。
スタッフ:なんですかこれ?
奥村さん:こちらが1000mm、口径が1mのバルブになります!
高さ2m30cm、重さ1.2tの巨大バルブ!
一体、どこで使われているのかというと…
奥村さん:船舶用のエンジン。排ガスを処理する装置の配管に使われるバルブです。
「オーケーエム」が誇る巨大バルブ!船舶用排ガスバルブでは世界シェア50%でナンバー1なんです!そして、とっても大変なことは、どんなことがあっても耐えられるバルブを作るということ。
奥村さん:お客様が実際に使う環境。この試験は高温。500度を超える温度を再現して、バルブがしっかりガスを止められるかどうかの試験しています。
超高温で何時間も熱したり…
バーナーを使って燃やしたり、さらには船で使うので…
揺れても大丈夫なように、振動テストも何度も繰り返す!
こうした性能テストをしっかり行うことで「オーケーエム」の巨大バルブは10年以上使えるんだとか!
オーケーエムは、バルブで上場して、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:排ガス規制とか、環境問題はもっと厳しくなってくと思われるじゃないですか。需要相当、増えるんじゃないですか?
田北浩章(東洋経済新報社)さん:増えますよね。
田北浩章(東洋経済新報社)さん:船って海水を入れて、重しにしますよね。バラストっていいますけど、例えば、瀬戸内海で海水を入れて、その船が東南アジア行って…
田北浩章(東洋経済新報社)さん:そこで全部海水を捨てました、ってことになると、そこの生態系が壊れるんです。外来種、プランクトンなども入ってきてしまうので。そういう規制も今後、強くなってくると思うんで、これからもっと需要は出てくると思います。
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