思わず試したくなる「試しすぎビジネス」①月商３億円!?６００ブランド２万点の化粧品が全部試せちゃうお店!?②老若男女に大ウケ！月額制でいろんなイベントが体験できるビジネス!?③一日中、本が読み放題!?不思議な本屋さんの試しすぎのカラクリがスゴい！
今回のがっちりマンデー!!は…
がっちり！「試しすぎ」ビジネス！
みなさん！最近、お店での「お試し」が、
どんどんエスカレートしてると思いませんか！？
スーパーの「試食」はたくさん食べられるし…
洋服の「試着」は、ネットで買った後でも返せちゃうし…
そんなに試させてたら、儲からないんじゃないの…と思ったら、
「多い時ですと月間３億円です」
かなり儲かってた！！
がっちりＡＤさんも仕事を忘れる、
化粧品の試しすぎビジネスがスゴかった！
本を一日中、試し読みＯＫ！
それでも毎月１０００万円儲ける
不思議な本屋さんのからくりとは？？
あのセレブなイベントを、月３０００円で試し放題！
老若男女が群がる！そのワケは？
がっちり！試しすぎビジネス！
本当に一回試したくなっちゃいます！
※以下、12月4日放送の書き起こしです。
月商３億円!?６００ブランド２万点の化粧品が全部試せちゃうお店とは…!?
がっちり試しすぎビジネス！
最初の試しすぎビジネスを求めてやってきたのは、原宿駅の真ん前にある…
「アットコスメトーキョー」というお店。
コスメということは…
お店の中には１階から２階まで、化粧品がズラリと並んでいます！
お出迎え頂いたのは「アットコスメトーキョー」ＰＲ担当の野田智子さん。
スタッフ：すごいですね！空港みたいじゃないですか？！
野田さん：日本で最大級の化粧品のお店です。６００ブランド２万アイテムが揃っています。
広い店内には、様々なブランドの化粧品が勢ぞろい。そして、その売上は…
野田さん：多い時ですと、ひと月で３億円でございます。
スタッフ：えっ？ひと月３億円？！
なんと、このお店１店舗、１カ月だけで売上げは多い時で３億円！
さらに、同じようなお店は国内に２４店舗あるというから、これは相当
儲かってそう！そんなアットコスメの一番のウリが、「お試し」！
でも、化粧品のお店というと、どこでも割とお試しができるイメージですが…ここは、そのお試しっぷりが他のお店とは全然違う！
野田さん：はい、ほぼ全て試せます。
スタッフ：どんなものも試せるんですか？
野田さん：そうですね、３００円のマニキュアから１０万円くらいするクリームまで、なんでもお試しいただくことができます。
なんと、お店にある２万アイテムすべての商品が試せるんです！
ドラッグストアとかだとさすがに全部は試せないし、デパートの化粧品売場だと売ってるブランドが限られることを考えると、これは相当嬉しい！
普段は買えない１０万円以上のクリームが試せるとあって、番組ＡＤの２人も大喜び！
化粧水だって…
洗顔クリームだって…
アイシャドウだって、試し放題！そして、これだけ試せるとなるとお客さんも…
スタッフ：いっぱい買われてますね？
お客さん：はい。いっぱい買ってます。いろんな薬局とかデパート行くより、ここ来れば揃っちゃうので、便利だなと思ってここに来ました。有給とって！ ここでまとめ買いした方が効率的だなと。
そう、どんどん買っちゃう！お客さんがたくさん試せれば、そのぶん売れるはず！だったら、なるべく試しやすくしよう！というのが、アットコスメの作戦。なので、ただ試供品を置くだけじゃなく…
野田さん：より試しやすく、鏡だったりとかアイシャドウのチップやファンデーションのパフなどを置いています。
スタッフ：照明付きで？
野田さん：そうですね！より顔色が綺麗に見えるように。
野田さん：こちらに水道もあるので、化粧品の油ものとか、クレンジング剤とかそういうものをお試しいただいて、すぐ流し洗うこともできます。
スタッフ：どうですか？
お客さん：めちゃイイです。買って帰ろうかなと思ってます。
まさに作戦通り！
でも、これだけたくさんのお高い化粧品をお試しできちゃうとなると、お金も相当かかるはず。そのへんは大丈夫なんですか？
野田さん：ほとんどのテスターは、各ブランドから提供いただいたものになります。
スタッフ：テスター用として提供してもらって、売り物は別？
野田さん：そうですね。
そう、お試し用の商品は、メーカーがほとんどタダで提供！でも、そこまでメーカーがするのはなぜなのでしょうか？
それは、アットコスメに置くと売れるから！
お客さん：楽しいんで、ここに来るだけで。
スタッフ：買うんですか？ちゃんと。
お客さん：たまに買います！ネットで。お店で試して買う、みたいな感じ。
実はアットコスメ、元々はネットの化粧品 口コミサイトが始まりで…
今は、巨大な化粧品の通販サイトも運営してるんです。
なので、お店ではお試しだけ。その後ネットで買おう、という人も、結局、同じアットコスメで買うというパターンが結構あるだそう！
お店でお試しした人がお店で買う、ネットでも買う。たくさん買ってくれるから、テスターも提供される。そうなると、またどんどん試して、またどんどん買う！これはまさに…
アットコスメの試しすぎループ！
スタッフ：残っていいですよ。
ADさん：いいですか！？しばらく見て帰ります。お疲れ様です。
ＡＤさんも、抜けられなくなりました。
「アットコスメ」は、化粧品を試して…がっちり！
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん：使い放題だって！
二宮和也さん：でも、最近男子もメイクする需要が増えてるじゃないですか。だから、もっといくんじゃないかなって思いますね。
森永さん：このビジネスモデルがいかに画期的かっていうのは、実はあの Amazon が、このアットコスメと資本業務提携したんですよ。
野田さん： Amazon のサイトの中に、アットコスメショッピングっていうお店のようなものができます。
二宮和也さん：がっちり！してますね。
老若男女に大ウケ！月額２９８０円でいろんなイベントが体験できる「ソノリゴ」。その儲かりのカラクリとは!?
続いてやってきたのは、名古屋駅に隣接するビルにオフィスを構える…
「ソノリゴ」という会社。
こちらは、３年前に試しすぎビジネスを始めたばかりの遠山寛治社長。
早速ですがひと月、いかほどがっちり？
遠山社長：伸びてきている感じです。月商は数千万円くらい。
月商数千万円！？一体どんな試しすぎビジネスを？
遠山社長：体験です。
スタッフ：この画に何か関係ありますか？
遠山社長：関係あります！
スタッフ：能をやってる人とか、野球やってる人、音楽やってる人、サッカー、バスケやってる人がいて…
突然ですが、ここで問題！
ソノリゴの試しすぎビジネスは、どんな試しすぎビジネスでしょう？
それをやってる場所があるということで、社長について行ってみると…
そこはクラシックのコンサート会場！社長、一体これはどういう事ですか？
遠山社長：月額２９８０円で、いろんなイベントだったり文化体験が参加し放題になります。
そう、ソノリゴの試しすぎビジネスは、「イベント」の試しすぎ！
お客さんは、月額２９８０円をソノリゴに払えば、こちら３５００円のクラッシックコンサートや…
６０００円の狂言…さらには、バレーボールや卓球の試合…
博物館や美術館、演劇などなどを、いくらでも見に行けちゃう！
遠山社長：これだけいろんなジャンルに行けるものは世界的にもないです。
確かに、クラシックや能、歌舞伎というと、興味があっても値段も高そうだし難しそうだし、二の足を踏んじゃいがち。でもソノリゴなら、いくら行っても定額だから、楽な気持ちで試せる！初めてソノリゴを利用したお客さんは…
お客さん：今まで体験したことのないイベントと娯楽がたくさんあるので、新しいものを試せていいと思います。自分で調べてみないようなジャンルもあるので。
と、大好評！
登録者数は今や、およそ８０００人。月額が２９８０円だから、月商は単純に２千万円以上！というからスゴい！
ただ、これって、高いイベントのチケットも安く用意するということですよね？イベントの主催者さん側は大丈夫なのでしょうか？
大阪交響団の赤穂正秀さんに話を伺いました。
赤穂さん：クラシックファンを増やしていくために、新規のお客を開拓する目的でソノリゴさんを利用させて頂くことになりました。
今まで興味なかったけど、どんなものかな？という風に、ふと思っていただいて足を運んでいただければいいのかなと思います。
そう！実は、こうしたハイソな芸術や、ちょっとマニアックなスポーツの試合などは、どうしても固定ファンしか来てくれない、というお悩みが。でもソノリゴで、初めてのお客さんにも触れてもらえれば、この先新しいリピーターになってくれるかもしれない。
ということで、あえてチケットをソノリゴに提供してるというワケ。バレーボールを初めて見に来たお客さんも…
お客さん：気楽に応募したんですけど、スゴいよかったな！と思います。
お客さん：他のスポーツの観戦とか何かのイベントとかあれば、ぜひ参加したいと思います。
と、まさに狙い通りの反応！
ソノリゴさんでは、今後もどんどんイベントを増やしていく予定ですが、
社長はイベントとは別に、次なるお試しビジネスを考えてるそうで…
遠山社長：日帰りバスツアーのサブスクを。まだ名古屋でしか展開してないんですけど、これから徐々に広げていきたいと思います。
確かにバスツアーは全国にたくさん！
これまた社長、かなりがっちり！の予感！
「ソノリゴ」はイベントの試しすぎで…がっちり！
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん：みんなが殺到した場合は、抽選になるということですか？
遠山社長：座席数が限られているものはその可能性はあるんですけれども、美術館ですとか、テーマパークですとか、天然温泉ですとか、入場者に制限がないような施設も増やしていくことで、カバーしようと思ってます。
加藤さん：なるほどね。
一日中、本が読み放題!?不思議な本屋さんの試しすぎのカラクリがスゴい！
続いてやってきたのは、六本木にある…
「文喫」というお店。
なんだかやたらオシャレですが、本屋さんみたいですね…。伊藤晃店長に話を伺いました。
伊藤店長：本を試しすぎて、がっちり！
本屋さんでお試し…ということは、立ち読みってことですかね？一体、どのくらい試せるんでしょうか？
伊藤店長：お客さまに入場料をいただいている本屋です。入場は１６５０円で、朝の９時から２０時までずっと利用可能になります。
そう、こちらの本屋さん、本を買っても買わなくても、入場料１６５０円を払って店内で、立ち読み…
いや、座り読みができるという、ちょっと変わった仕組みのお店。
しかも、朝９時から夜の８時まで本を読み放題で、これでちゃんと儲かってるんでしょうか？こちら、週に何度も来るというお客さんは…
お客さん：読み放題だから雑誌も読めるしと思って入ったんですけど、やっぱり買っちゃいますね。
中にはこんなお客さんも！
スタッフ：これを試し読みしているんですか？
お客さん：これは自分が持ってきた本です。
スタッフ：自分が持ってきた本を読んでもいいんですか？
伊藤店長：大丈夫です！皆さん、結構持って来られます。
ちゃんと買ってくれる人もいるけど、中には、持ち込みで本を読んじゃってる人も。その気になる売上げは…
伊藤店長：月で１０００万円ほどあります。
なんと！ ひと月の売上げは、およそ１０００万円！
これ、同じくらいの本がある本屋さんの月平均の売上げ８５０万円と比べると、２割以上多い！一体どうやってるんですか？
伊藤店長：いろんな収益のポケットがあるので、うちは六本木の地でも成り立ってます。
いろんな収益？
伊藤店長：本の売り上げが全体の２０％くらいになります。入場料も２０％くらいです。
月商１０００万円のうち、本の売上げが２００万円。入場料の売上げも同じくらいの２００万円。しかし、文喫の売上はそれだけじゃない！
伊藤店長：お客さんの滞在時間が伸びてお腹が空くと、みなさん食べてくださるので。客単価が上がります。
そう。本を読んでると、喉がかわく、お腹が空くという事で…
本格的な洋食やデザートなども食べられる仕組みに。
なんとビールまで置いてあるというから、最高！
こちらの売上げも、まだだいたい月１００万円くらい。でも、まだまだあるんです！
伊藤店長：イベントを週に２回ほど実施しておりまして。そちらからの収入もありますね。
意外とデカい儲けの柱が、この「イベント」。
本の作家や専門家の講演会をすると、人が集まってチャリンチャリン！
本を読みたいって人は「いろいろ知りたい！」という人なので、こういうイベントは相性がいい！一緒に本も売れるから、一石二鳥！
店長によると、最近もある人の講演＆サイン会が行われたそうで…
伊藤店長：森永さんの息子さん…サイン本です！
スタッフ：森永康平さん。男前！お父さんに似てない！かっこいい！
さらにさらに！文喫の儲かりビジネスのとっておきが、もうひとつ！
伊藤店長：選書ですとか。依頼があって本を選ぶというサービスですね。
本に詳しいブックディレクターさんが、お客さんが読んだ事がないけどそのお客さんがハマるであろう本を選んであげるというもの。お値段は、本の代金に選書料金がついて、６０００円から４万４０００円くらい。
試しに番組ディレクターが、本を選んでもらう事にしたのですが…選ぶ前にその人がどういう人か、の聞き取り調査が。
伊藤店長：最近なんか悩んでる事とか、知りたい事とか…？
スタッフ：普段、知らないような事を知りたいですね。
伊藤店長：知的好奇心を満たしたいと思ったきっかけはどういうところにありますか？子供の時から？
スタッフ：いい両親なんですけどね。
伊藤店長：今、おひとりですか？
スタッフ：独身です。
伊藤店長：独身の理由とかありますか？あえて結婚しないとか？
スタッフ：いえ。そんな事もなかったんですけど…がっちりマンデー始まった時は結婚しようと思ってたんですけど…すみません！これなんの…？
伊藤店長：何がヒントになるかわからないですよ。単純に知的好奇心を満たすだけなら、それこそ図鑑とか持ってくればいいので。ただそれだけじゃなくて、その背景があるんですよ、きっと。なんで満たしたいのか、っていう。そこを満たしてあげないと、その先何か提供しても、おそらく知的好奇心は満たされないまま。
その人の背景にある何かを探るため、聞くに聞かれてなんと２０分！
数日後、選んでくれた本がこちら！
そのうちの一冊は、筆者の観察リサーチ集をまとめた本「観察の練習」。
選んだ理由のメモも添えられていました。
「なんて事のない目の前の風景も、よく観察してみれば、見落としていた好奇心に出会えるかもしれません。小さな違和感から好奇心を生み出してもらいたいと選んだ本です。」
なるほど、これは読みたくなるかも！！
本の売上げに、入場料、飲食、イベント、そして選書サービスと、いろんな儲かりビジネスを、本屋さんという空間で展開する文喫。
現在は２店舗で年商１億８千万円！今後もどしどし店舗を増やす予定です！
「文喫」は本を試してもらって…がっちり！
▼スタジオでお話を伺いました。
二宮和也さん：今までだったら、本を買って、喫茶店に入って、カレー食いながら見てたのが、全部そこでできて、時間が足りなくなったら、それだけ買って帰るみたいな。
加藤さん：そういうことだよね。何か商売の仕方が変わってるね。完全に。
二宮和也さん：我々は止まってるじゃないですか。楽な方、楽な方にいくから、インターネットだ何だってなってるけど、まだ全然アナログな世界観が残っていて、それこそ音楽業界も、今アルバムをカセットテープで出したりとか。
加藤さん：戻って、そっちで聞きたいって人もいるんだよね。
二宮和也さん：いるんですよ。レコードで出してみたりとか。そういう風になってるから、回ってるんでしょうね。
加藤さん：デジタルに動くとアナログになっていって、オンラインで動くとオフラインになって。ということになるのかな。面白いですね。
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