儲かる「箱」ビジネスを徹底取材!①70年間、箱ばかり作る巨大企業!トラックに積める量を2倍に!?②「ドミノピザ」も「銀のさら」も!デリバリー業界に欠かせない箱!③全国のジムから引っ張りだこの箱!そのヒミツは細かいサイズの微調整!?
今回のがっちりマンデー!!は…
「儲かる!箱ビジネス」
気がつけば私たちは、
箱に囲まれて生きている!
自動車も…電車も…商品パッケージも…建物だって…
世の中はすべて、箱、箱、箱!
当然、「箱業界」はアツい!
あなたもきっと見たことある「あの箱」に、
とんでもない儲かりのヒミツが隠されている…はず!
というわけで、行ってみたらスゴかった!
岐阜県に、70年間箱ばかりを作り続ける
巨大企業があった!
食べ物に、部品に、工事現場と、
あらゆる業界で使う箱はここが作ってた…!
デリバリー業界の縁の下の力持ちはもちろん、箱!
ドミノピザも、銀の皿も、警察も…?
みんなお世話になっているあの箱の儲かりポイントは、
やっぱり「運びやすさ」だった!
箱のスゴさを見直しちゃう「儲かる!箱ビジネス」に迫ります。
※以下、6月18日放送の書き起こしです。
岐阜県で70年間箱ばかり作る巨大企業!最新箱 驚きの機能は、トラックに積める量を2倍に!?
日本の「箱」ビジネスを語るには、どうしても欠かせない会社がある…とのことで、やってきたのは岐阜市。
こちらの大岐阜ビルに、その会社があるそうなんですが…
お出迎えてくださったのが、「岐阜プラスチック工業」という会社の大松栄太社長。
スタッフ:箱は好きなんですか?
大松社長:大好きですよ!身の回りに色々あるじゃないですか!ゴミ箱とか、防災グッズを入れる箱とか。もう様々なものが私の身の回りにあって、社内はハコだらけですよ!
ここ「岐阜プラスチック工業」の売上げはなんと…1135億円!箱の種類は、実に5000種類以上!
とにかく、なんでもここが作ってるということで…箱クイズ~!
こちらのクリーム色の箱、何を入れる箱でしょうか?
正解は…
大松社長:パンを入れて運ぶ箱です。
そう、パンを運ぶための箱!その名も「パンコン」。
他社との共同開発から生まれたパンコンは、洗いやすいように…
凸凹が少ないのが特徴!
さらに、焼けたパンが見やすく、そしておいしそうに見えるようにクリーム色なんだとか。
続いて、第二問!
こちらの縦90cm、横1m50cm、高さ21cmの緑色の大きな箱。
何のための箱かわかりますか?
正解は…
大松社長:コンクリートを練るため道具です。
そう、セメントやコンクリートを練るための箱!
セメントや砂利などを大量に広げながら混ぜるので、浅くて大きめサイズなのがポイントなんです。
他にも、漁師の皆さんが漁港で水揚げの時に使う箱に…
農家の方が収穫で使う箱…
自動車工場の部位を詰める専用の箱など…色んな業界で使われるプラスチック製の箱ばかり。
でも、一体なんで「岐阜プラスチック工業」の箱がたくさん売れているのでしょうか。
大松社長:日用雑貨品を作ったのが、私たちの最初の製品です。
「岐阜プラスチック工業」は70年前、プラスチック製の入れ物を作る会社として創業。
岐阜から近い三重県の四日市コンビナートから、樹脂の材料を仕入れ、それを使って製品を作り、これまたお隣、愛知県の自動車部品工場用の箱を作って、どんどん大きくなったのです。
現在、プラスチックの箱だけで、実に年間6000万箱を製造というから、とてつもない!!
大松社長:これもあれも箱、箱だらけ。
さらに、「岐阜プラスチック工業」は、最近新たに便利な箱を開発!
それがこちらの箱!
結構大きめサイズですが、これは一体?
大松社長:荷物を入れてトラックに積むんですが、その積む量を大幅に増やす事ができる箱なんです。
ものがいっぱい運べる箱?
よく見てみると、箱の下には「パレット」という荷物を置く台が。
この「パレット」、物流業界ではほぼこのサイズのものを使われていて…
「岐阜プラスチック工業」最新の箱の底板にあたる部分が、このサイズにピタッとはまって、
更に、側面に板を取り付けると…
かなり簡単に箱を組み立てることができるんです!そして、この中に荷物を入れて運ぶんですが、ある点でこの最新箱は便利らしい。
ということで、最新の箱を使う場合と使わない場合を比較してみる事に…
使わない時は、荷物をビニールでグルグル巻き。
これをトラックにどんどん積み込んでいくと…
荷物がむき出しだから、上に重ねる事ができない。
同じことを「岐阜プラスチック工業」の箱でやってみると…
そうなんです!箱の上に箱を載せる事ができるので…
パレットを倍の20枚、荷台いっぱいに積むことができました。段ボールだと、潰れて重ねることができない…!
「岐阜プラスチック工業」は、色んな箱を作って…がっちり!
「ドミノピザ」も「銀のさら」もお世話になってるデリバリー業界に欠かせない箱!
続いて、儲かる箱ビジネスを求めてやってきたのが、さいたま市。
スタッフ:奥行きのある箱型の会社さんです。
こちらは、「JMS」という会社。
さすが、箱の会社だけあって、本社ビルの形も独特の長方形。
そして、なぜかやたらと急な長い階段。
スタッフ:めちゃくちゃ急ですね…
そして、階段を登り切った先にある会社の中へ…
お出迎え頂いたのは、武藤貴光社長。
スタッフ:箱を作ってらっしゃる?
武藤社長:作ってます!がっちり!
武藤社長によれば、この事務所の真下に儲かる箱があるらしい…すると!
スタッフ:これ全部、段ボール箱!?
たくさんある段ボール箱から出てきたのは…?
この形、どこかで見たことあるような…
武藤社長:これはバイクの後ろに載せるデリバリーボックスです。
そう、「JMS」の儲かる箱は…
バイクの荷台にくっつけて食べ物などを入れて運ぶ箱、その名も「デリバリーボックス」!確かに、最近しょっちゅう走ってますよね!
実はこちらの「JMS」は、いろんなトコ向けに、この箱を作っているんです!
例えば、黒い箱は…
武藤社長:これは、「ドミノピザ」さんです。
そう!デリバリーピザの業界最大手「ドミノピザ」の宅配に使う箱!
全国に5500台ある、ドミノピザのデリバリーバイクのボックスは全部「JMS」!
さらに、ひとまわり大きめサイズのこちらの箱は…
武藤社長:「銀のさら」さんです。
宅配寿司業界の最大手「銀のさら」のデリバリーボックスも、ほとんどが「JMS」!これ以外にも、実は、日本中で走っているデリバリーバイクの箱の半分以上が「JMS」なんだそう!スゴい!
ちなみに、デリバリーじゃないこんなところにも「JMS」の箱が。
こちらのちょっと小さめの箱は…
武藤社長:これは、警察官の自転車の後ろに載っている箱です。
なんと全国の警察官が乗っている自転車の後ろに付いている箱も、ほとんどが「JMS」!
スタッフ:会社の売上げは?
武藤社長:4億5千万円。
スタッフ:もっと多いかなと思った。
武藤社長:まだまだがっちり行きたい!
しかし気になるのは、なんで日本中の大手チェーンがみんな「JMS」の箱を欲しがるのか?ということ。
そのポイントは…「お店に合わせた箱作り」ができるから!例えばお寿司を宅配する「銀のさら」の場合、大事な事は…
店員さん:作った状態のまま、お客様のご自宅に届ける事をミッションとしています。
そう!絶対にお寿司が、型崩れしたり倒れたりしないこと!そのために「JMS」が作った「銀のさら」の箱にはこんな仕組みが…
店員さん:バウンドするようになってまして。
そう!「銀のさら」の出前の箱の中には、コイル状のバネと空気バネが付いています。でも、これで本当にちゃんと配達できるのでしょうか?
こちらのお寿司をバイクに積んで運んでみると…
右に曲がったり、左に曲がったり…結構、箱が揺れていますが…20分間走って、お寿司を確認してみると…
倒れているお寿司はない!
イクラの粒もこぼれてない!お見事!
実は「銀のさら」さん、この「JMS」の箱を使う前は…
店員さん:吊り下げ式で配達していました。
スタッフ:お蕎麦屋さんの?
店員さん:そうです。いわゆる出前みたいな状態で、お届けしてました。
そう、金属の棒やバネがくっついたバイクで配達している、あのお蕎麦屋さんの出前機。
「銀のさら」も、元々は吊って運ぶ出前機スタイルだった。
でも、こちらの「JMS」型のほうが、さらにゆれが少なく安全。しかも…
箱だからたっぷり入るんです。
一方、こちらは「ドミノピザ」さんの箱。箱の形は「銀のさら」さんと似ていますが、随所に「ドミノピザ」へ向けたこだわりが!
執行役員の佐々木慎さんに話を伺いました。
佐々木さん:温かいピザをアツアツの状態でお届けする。
そう!「ドミノピザ」のこだわりは、焼きたてのピザをアツアツのままお届けする事!そこで箱には、こんなアイデアが…
佐々木さん:温かいものは、温かく。冷たいものは、冷たく。2つの箱に分けました。
アツアツピザは後ろの箱に…そして、冷たいサイドメニューなどは…
前の箱に入れて運ぶダブル箱方式!
さらに、それだけじゃない!
佐々木さん:日本は1年の2割から3割、雨なんです。ボックスに雨水が入りやすくなるんですね。
そう!箱に雨水が入っちゃうと、当然アツアツピザが台無しに。そこで「JMS」は…
ふたを閉めた時に、ふたと本体の隙間から雨が入らないように、ちょっとでっぱりを作ったんだそう。細かい!
さて、そんな業務用デリバリーバイクの箱で大人気の「JMS」。あまりの人気で、一般のバイクに対応した箱も販売。それが…
全国のジムから引っ張りだこの箱!その秘密は細かいサイズの微調整!?
続いてやってきたのは…
東京都港区の雑居ビル。
お出迎え頂いたのは、「サラ インテリアシステム」という会社の寺田社長。
スタッフ:儲かる箱を作ってますか?
寺田社長:箱!?箱といえば箱…作ってます。がっちり!
実は寺田さんの会社、日本中のとある施設で使われる箱を一手に作っているらしいんです。その、とある施設とは…?
寺田社長:スポーツジム、マシーンルームです。
辿り着いたのは、いわゆるフィットネスジム。でも、ジムに箱はありましたっけ?…と、さらに奥に進む社長。すると、そこに儲かる箱がありました!
スタッフ:もしかして…
寺田社長:これが「サラ インテリアシステム」で作っている箱。フィットネスクラブの着替えを収納するロッカーになります。
そう!「サラ インテリアシステム」の儲かる箱はロッカー!確かに、ジムにロッカーありますよね!
そして、寺田社長はそんなフィットネスジムのロッカーを…
寺田社長:フィットネスだけで5000店舗くらい入れてます。
そう、なんとコナミスポーツも…
ティップネスも…
ゴールドジムも…実は、なぜかみんな「サラ インテリアシステム」のロッカー!
寺田社長:年間10億円くらいです。
ここ、名古屋市の「アルプス スチール」は…
「サラ インテリアシステム」のロッカーを作る工場。すると…
3人がかりで、1つのロッカーを手際よく組み立てております!ちなみに、ジム以外にも…
スーパー銭湯や宿泊施設、ゴルフ場のロッカーも作ってるんだそう!
でも、なんでそうそうたる大手フィットネスジムチェーンが、「サラ インテリアシステム」のロッカーじゃないとダメなのでしょうか?
こちらのジムの伊東大昇さんいわく、サラさんは、フィットネスジムのあるニーズにぴったり応えてくれるらしい。
伊東さん:かなり臨機応変な対応で、うまいレイアウトで組んで頂ける。
ロッカーをいろいろ対応してくれる?
伊東さん:ピーク時のお客さんの人数を想定して、ロッカーを決めている。
そう!ジム側は、施設の大きさや来るお客さんの数を想定して、ロッカーを準備します。ところが、更衣室の広さがある程度決まっている場合、「この広さにこの数のロッカーが絶対必要!」となります。すると、後は…
ロッカー自体の微妙な幅の調整で…
入れるロッカーの数を合わせるしかない!
そして、それができちゃうのが「サラ インテリアシステム」という事なんです。
ちなみに、こちらのユアースポーツ船堀店さんのロッカーのサイズは?
「サラ インテリアシステム」の小室良太さんに伺うと…
小室さん:従来の一般的なロッカーは横が30cm、縦が180cm。
小室さん:こちらのロッカーは、幅が35cm。
スタッフ:ちょっと広い…?
小室さん:通常よりも5cm広いです。
そう!更衣室がゆったり広いスペースなので、一般的なサイズに比べて幅が5cmだけ広く、
荷物がたくさん入るようになっています。かと思えば、同じ系列のジムの千葉県我孫子店の場合…
幅は一般的なサイズの30cmで、下段のロッカーだけ8cm高くしてある!
小室さん:下段の方が、使い勝手上、利用者は減りますので。
スタッフ:下段があまり使われないから、ちょっとお得な感じになる?
小室さん:そうですね。
そして、ジムの種類によっても、サイズや形に細かいオーダーがあるそうで…
小室さん:横浜のゴールドジムなんですけど、通常よりも幅広になってます。
スタッフ:2個だけ?
小室さん:大きいバックを持ってくるお客さんが結構いらっしゃるみたいなので、大きなロッカーを用意しております。
そう、ハードにトレーニングをする方々が多いゴールドジムさんの場合、自前でプロテインや着替えを、大きなバッグで詰めて来店するお客さんが多いので、通常よりも幅広なロッカーを所々に配置!
他にも、ヨガが人気のジムの場合は、ヨガマットだけ入れるロッカーを作ってくれるんです。でも、細かいニーズに応えて、実際に作る工場は大変。フィットネスジム用のロッカーは…
何やら、持ち手のついた板を当てながら溶接しています…。社長の長谷川茂さんに話を伺いました。
長谷川社長:その都度その都度、寸法が違うので必要です。
そう!一般的なロッカーは幅がある程度決まっているので、溶接も組み立てもガンガンできます。
でも、「サラ インテリアシステム」のロッカーは作る幅も高さもバラバラ。なので一回一回、ガイドを当てながら溶接するんです。
ガイドの板の数は、なんと300種類以上。
長谷川社長:サイズをどうするかはお客様のご希望ですね。だから苦労しています。
「サラ インテリアシステム」は、ロッカーをカスタマイズして…がっちり!
(▼)『がっちりマンデー!!』『がっちりスクール!!』情報はコチラ
<各種公式SNS>
Twitter@gacchiri_m
Facebook@gacchiri
LINEIDgacchiri_monday
LINEQRコード
#儲かる #がっちりマンデー #がっちりスクール #岐阜プラスチック工業 #JMS #ドミノピザ #銀のさら #サラインテリアシステム #山口智充