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今、「大阪王将」がアツい!チェーン店なのにお店ごとにオリジナルメニューを作る「ご近所・町中華作戦」!「羽根つき餃子」だけで、年間100億超え!スーパーでバカ売れの冷凍餃子の開発現場に潜入!

今回のがっちりマンデーは…
今、「大阪王将」がアツい!

お店で「王将」と言えばやっぱり、
あの「餃子の王将」のイメージですが…

「大阪王将」も、めちゃくちゃ儲かっているらしい!

363店舗。年商で140億円と、がっちり!

お店の見た目は、妙に古くさいのに、
なぜか増えてる「大阪王将」
お客さんが押し寄せる、秘密とは??

餃子で儲ける秘密を、徹底解明します!

※以下、3月20日放送の書き起こしです。

ご近所町中華作戦!チェーン店なのに、お店ごとにオリジナルメニューで勝負!

「大阪王将」の儲かりの秘密を探るべく、お店に行ってみると…

スタッフ:あ!あそこですね。「大阪王将」って書いてあります。黄色い看板なんですね。

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ありました!黄色い看板に「大阪王将」の文字。

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なんだか、昭和のラーメン屋さんのような店構えですが…

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店内は、これまた、昔ながらの庶民的な雰囲気。

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スタッフ:この赤いテーブルとか、この丸い椅子も今どきっぽくないと言うか、よく言えばレトロというか。

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テーブルの上のお品書きには、定番の餃子に…

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レバニラ炒めや回鍋肉。

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チャーハンに…オムライス?
ひとまず、餃子を注文してみると…

店員さん:お待たせしました!元祖焼き餃子でございます!

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こちら大阪王将の一番人気という「元祖焼き餃子」6個で265円。

そのお味は…?

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スタッフ:あっ、めちゃめちゃ美味しいです!皮はパリパリで、中はジューシー。なんかでも、素朴な感じで美味しいです。

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さらに、こちらも大阪王将の人気メニュー、素朴な見た目の「五目炒飯」570円。

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他にも、ふわふわ玉子の上に、しょう油味のあんがかかった「ふわとろ天津飯」540円など…

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結構、普通の中華メニュー。そして、妙に古くさいビジュアル。本当にこれで、「大阪王将」はちゃんと儲かってるのでしょうか?

気になるので、お昼時に行ってみると…

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めちゃくちゃお客さんでいっぱい!でも、なんでこんなに大人気なのでしょうか?取締役の林淳司さんに、その秘密を伺いました。

林さん:半径500m以内のお客さんを大切にするというところで、我々はあえて、ご近所にある「町中華」っていうのを心がけて作ってます。

そう、「大阪王将」のお店のコンセプトは、ご近所にある「町中華」

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実は、「大阪王将」さん、3年前までは、このような赤と白がメインの、ちょっとモダンな外観のお店だったんです。

それを、2019年から…

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こちらの黄色と黒の看板にがらっと変更。

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店内も「町中華」っぽい雰囲気にチェンジ!なんだか昭和っぽいって感じるノスタルジックな見た目は、すべて、あえて狙っての計算なんです!この作戦は大当たりのようで…

スタッフ:実際、売上げは、上ってるんですか?     
林さん:上がってます。「町中華」っぽくすることで店によっては、売上げ3割アップしている状況です。

確かに、お客さんに聞いてみても…

お客さん:気楽にこれる、かしこまらなくていい。
お客さん:気軽に入れる感じ、普段着で来れます。お腹すいたからきちゃおうかなって。
お客さん:毎日来てます。落ち着きますね、ファミレスとかよりはこっちの方が入りやすい。

気軽に入れる美味しいお店を求めてたお客さんに、「大阪王将」のご近所「町中華」作戦はぴったりハマった!というわけ。

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そして、失礼ながらちょっとレトロな黄色い看板も、オシャレで、きれいなお店が並ぶ町並みの中では、逆に目立つので、お店の認知度がアップ。新規のお客さん獲得にもつながっているという。

さて、「大阪王将」のご近所で愛される「町中華」路線は、メニューにも特徴が。

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こちら、東京練馬区の東長崎店。お店の1番人気というのが…

店員さん:お待たせしました馬力飯です。

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こちら、チャーハンと五目うま煮がワンプレートにのった、その名も「馬力メシ」840円。なんですが、実はこれ…

店員さん:東長崎店だけで販売しているメニューでございます。

そう、これは、お店のオリジナルメニュー!!

なんでも東長崎店では、日大や立教の学生さんが多いことから、がっつり食べて満腹になる、こちらのメニューをご用意。

店員さん:各店、各店、オリジナルのメニューを販売しております。
スタッフ:OKなんですか?
店員さん:全然OKです。

そう!大阪王将は、チェーン店なのに、お店の独自メニューが全然認められてるんです!これも、ご近所の「町中華」なんだから、その街にあったメニューがあって当然。ということなんですね。他にも例えば…

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こちらの両国店には…

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店員さん:お待たせしました!両国横綱定食です。

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さらに、千葉県にある富里インター店は…ベッドタウンで小さなお子さん連れのお客が多いため…

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店員さん:お待たせしました、お子様ランチです。

もはや中華でもなんでもない、オムライスにフライドポテトやゼリーがついた「お子様ランチ」まで!

しかし、本来、外食チェーン店といえば、同じメニューを同じオペレーションでやった方が、コストも抑えられて、儲かるはず。なぜ、「大阪王将」では、こんなに手間のかかることをやっているんでしょうか?

実はこれ、3年前に文野会長が出したアイデアらしい…

「大阪王将は、2番手や!2番手が大手さんと同じことをやっても負ける!生き残るには、店舗ごとに個性を持った町中華にせなアカン!これこそ、大阪王将流のマイクロマネジメントや!」

そう!どこでも同じ味なら、わざわざそのお店に行かなくなる。だったら、店舗ごとに変わっていた方がむしろ良い!というのが、大阪王将流のマイクロマネジメント作戦!

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その究極のカタチとも言えるのが、こちら、武蔵野緑町栄楽店。

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お店の中にはこんな張り紙が!栄楽から大阪王将へ。一体、どういうことなのでしょうか?店長の川内峻太郎さんに話を伺いました。

川内店長:ここのお店、王将がオープンする前、栄楽さんって中華料理屋さんがあって、こちらの場所をゆずっていただいて、営業している形になってます。

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そう、実はこのお店、昨年オーナーが高齢になり惜しまれつつ閉店した「栄楽」という町中華のお店の場所に、そのまま入ってオープンした「大阪王将」。なので、メニューには「大阪王将」のメニューもありますが…

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川内店長:栄楽カツカレーライスです。

実は、こちら…

川内店長:地域の人たちは栄楽さんの味で育った人も多いので。
スタッフ:お店の味を。
川内店長:うちの方で継承させていただいてます。

店長の川内さんが、「栄楽」の元オーナーに教わりながら、栄楽の名物メニューの味を引き継いだのです。

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栄楽カツカレーライスは、中華のお店らしく、カレーにラードと小麦粉を使い、あんかけのようにトロとしたルーが特徴。

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このように、全部で5種類の栄楽の味を引き継いで提供。これには、地元のお客さんも…

お客さん:スゴいビックリしましたね、お皿見たら、栄楽のお皿で。味も引き継がれてるってことで、地元のお店が残って、嬉しいなって思いましたね。

「栄楽」の元オーナー大瀧順一さんも自慢の味が残ることは嬉しいようで…

大瀧さん:63年もやってたんで、親子3代で、来てくれてるそういうお客さんが多くて、味を引き継いでくれることが、嬉しかったです。長く続いてくれればいいと思います。うちは63年だったから、70年くらい続いてくれれば。

まさに、いろいろなカタチで、ご近所にある「町中華」を増やし続ける「大阪王将」まだまだ増えそうですね、文野会長!

大阪王将は、地域の「町中華」を目指して…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:地元密着型、地元のお客さんは、やっぱり大事にするという考えですか?
文野会長:そうですね。地域密着って、昔から言われ尽くしてますけども、そうじゃなくて、本当のスーパー地域密着ですね。ですから、我々はもう一駅違えば、国が違うって言ってるんですよ。それぐらい家賃も違えば、住んでる人たちの指向も違えば、ですから、味も値段もメニューの名前も、全て一駅ずつ違ってきてもいいんじゃないかっていう、チェーン店なんだけど、個人店経営という作戦です。
加藤さん:従業員の方とかは、馴染みになれとか、そういうのはあるんですか?
文野会長:あります。ですから、店長は原則最低3年間は変えないと。
加藤さん:3年いて、地域の方とも、「どうも!」っていえるような関係になりなさいと。
文野会長:そうです。
加藤さん:そういうのいいですね。
文野会長:そういう間柄になって、地域密着のマイクロマネジメントが完成です。
加藤さん:会長、全部味見するんですか?
文野会長:まったくしないですね。
加藤さん:大阪王将食べてますか?
文野会長:たまに食べてます。
加藤さん:面白いな。そこを任せてるって、すごく大事だと思っていて、マニュアル化するってことは、任せないってことじゃないですか。任せるって、人のやる気に繋がりますよね?
文野会長:間違いないです!それが成長に繋がります。
加藤さん:そこ、大きいですよね。

スーパーでバカ売れ中の大阪王将の冷凍餃子!その商品開発の現場に潜入!

「大阪王将」の儲かりを支えているのは、お店だけじゃない!実は、「大阪王将」のある商品が、スーパーでバカ売れらしい。

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こちら、埼玉県のベイシア鶴ヶ島店で、店長の植田達也さんに聞いてみると…

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植田店長:こちらが 売れています。スゴく人気です。

今、とにかく売れてるのが、「大阪王将」の「冷凍餃子」。確かに、最近よく見かけるような…

植田店長:この店舗で、1日40〜50パック売れていて、当店の中でも上位の販売数です。私もよく買っています。

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なんと、大手食品メーカーがひしめく冷凍餃子の市場で、そもそも外食チェーンの「大阪王将」が、シェア3分の1!売上ランキング2位、というからスゴい!でも、なぜ、そんなに売れているのでしょうか?お客さんに聞いてみると…

お客さん:この餃子って 水も使わないし、フタも使わないし、油も使わない、全部、手間のかかる一つ一つが全部省けてて、しかも美味しいので。

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人気の秘密はこの「油いらず」、「水いらず」、そして、「フタいらず」!

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それまで、冷凍餃子の調理法といえば、フライパンに油をひいて…餃子をいれて…水を入れたら、フタをして蒸しながら焼く!というのが常識だったのを、

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この大阪王将の冷凍餃子は…油も水も、そして、フタも必要がない!

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しかも、最終的にフライパンをひっくり返せば、おいしそうな「羽根つき」で完成するという、業界初の超画期的な商品なんです。

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詳しいことは企業秘密ですが、実は、この餃子の底の部分にひっついてる白い塊が…

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油や水、そして羽根の素となる成分になっていて、この魔法が可能になっているんだとか。

でも、そもそも、「大阪王将」は外食チェーンなのに、なぜ こんなすごい「冷凍餃子」を作ることができたのでしょうか?そもそも、なんで「冷凍餃子」を作りはじめたのでしょうか?

そのへんの秘密をさぐるべくやってきたのは、群馬県板倉町にある…

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イートアンドフーズ関東工場。

冷凍食品部門を取り仕切る枡澤輝さんに、改めて調子の方を聞いてみると…

枡澤さん:「羽根つき餃子」だけで、100億超える売り上げを出しております。
スタッフ:そんな売れてるんですか!
枡澤さん:はい!がっちり!儲けさせていただいております。

さて、ここで、一番聞きたかったあの質問を!

スタッフ:なんで、「冷凍食品」をやりだしたんですか?
枡澤さん:会長の発案で、あえて他の外食チェーンでは、やってないことをはじめてみようという。

そう!冷凍食品への参入は、文野会長のアイデア!

「なんか、他のお店でやってないこと、うちでやらへんか!なにしたらエエかな〜。あ!そうや!冷凍食品や!冷凍餃子や!」

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こうして、1993年に、外食チェーンとしては画期的な「冷凍餃子」の発売を開始!

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2013年には、油いらずの冷凍餃子。2014年には、油いらず、水いらず。そして、2018年には、フタいらず。新商品の発売を重ねるにつれ、どんどん売上は右肩上がりになり、今や、100億円超えのドル箱商品になった、というわけ。一体、どんな人達がどうやってこのバカ売れ餃子を作ったのでしょうか?

その立役者たちが、この関東工場にいるというので、行ってみると…

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枡澤さん:こちらが、開発のメンバーです。

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平均年齢34歳、最年少は26歳と、結構、若いメンバー。ここであの、水無し油なしフタなし餃子も生まれたんだという。

しかし、実はみなさん…、その経歴がちょっと独特なんです。

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例えばこちら、26歳の三條千里さんは、飲食ビジネスの経験はゼロ、大卒でいきなり開発担当に。

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29歳の田島薫さんは、餃子や中華とは全く違う、パンの製造と開発をしていた方。

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さらにさらに、34歳の岡本さんは、エアラインの機内食メーカーにいた方。

そう!「大阪王将」の商品開発チームのみなさんは、とにかく経歴がバラバラ!餃子を作ってきた、という人はほぼゼロ!実は、これ、あえて狙って、こういう人たちを集めてるんだという。作ったものを食べて意見を交換する試食会でも…

田島さん:言っときたいことありますか?
三條さん:結構、油が口に残りますね。
岡本さん:ダメ。ダメ。ダメ。
田島さん:私は、レモンタレでちょうどいいかなと思う。油が残るくらいでちょうどいいかな。
岡本さん:タンが入ってるから、食感が出て、スゴく美味しいかなと思います。
田島さんお肉の食感が、もう少しだけ欲しいかな?サイズを大きくするとか?

なんとも、ざっくばらんに意見を言いあう、みなさん。餃子への先入観も、上下関係もないから、かなり自由に、アイデアが出てくるんですね!

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この日、試食していたのは、開発中だという餡にタン塩を入れた餃子で、タレには、胡椒入りのレモン果汁を使うのが特徴。

スタッフ:これは誰のアイデアなんですか?
三條さん:私です。単純に牛タンが大好きなので。
岡本さん:好きだよね。みんな好きだよね。

なんか、楽しそう!

ちなみに、ドル箱商品「フタ無し餃子」を思いついたきっかけも…とある男性社員が…

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「おれ、フライパンのフタ、持ってないんだよね。」と言ってるのを聞いた開発メンバーが…
「だったらフタがいらない餃子を作ればよくない?」ってことで作り始めたんだとか。

自由な発想からうまれる、「大阪王将」の画期的「冷凍餃子」。これは、新商品も楽しみですね、会長!

「大阪王将」は、冷凍食品で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:結構、長いこと冷凍食品やられてきてるんですね。
文野会長:店舗の展開だけで行くと、「餃子の王将」さんの後を行くだけで、あまり面白くないじゃないですか。彼らが絶対やらないだろうっていう企画をいくつも考えたんですよ。その中にあったのが、冷凍食品なんですね。
加藤さん:最初から、うまくいきましたか?
文野会長:いかないです。外食のメンバーは、僕一人ですね。外食のメンバーしかいませんから、それは、なかなかうまくいきません。冷凍の分野になってくると、外食と違って、化学の知識がいりますから。全然スキルが違ってきますよね。ですからそういった人達をたくさん採用して、お任せして、気持ちよく働いて頂いてます。
加藤さん:だから、水入らず、油いらず、フタいらずが、できてくるってことですよね。
文野会長:フタいらずで、餃子が焼けるって、ありえないじゃないですか。
加藤さん:とんでもない進化だと思います。次の段階に進む事ってあるんですか?
文野会長:フライパンなしで餃子焼けるんじゃないかって話にもなってますね。これから開発しようと思ってます。

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