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年に「億」以上売れる「儲かる億ヒット」を徹底取材!年間1億本以上売れるボールペンの極秘工場にテレビ初潜入!コーヒーに付いてくるアレは年間20億個以上!ヒミツは底のペコペコ?

今回のがっちりマンデーは…
「儲かる、億ヒット」!

これまで番組ではさまざまな儲かり会社を
取材してきましたが、時々耳にする儲かりワードが…

「1億個を超えております」
「年間5億個生産しております」
「10億冊強だと思います」

そう、「億」!

万、でも十分すごいけど、
「億」となると、文字通りケタが違う!

きっとそこには「億」売れるからこその、
とんでもない儲かりのヒミツがあるはず!

そんなわけで今回は、「億ってる会社」を徹底調査!

儲かる、億ヒットビジネス!
億の、奥の奥までお見せしちゃいます!

※以下、3月27日放送の書き起こしです。

コーヒーに付いてくるアレは、年間20億個以上販売!ヒミツは底のペコペコ?

儲かってる億ヒットがあると聞き、まずやってきたのは…

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群馬県伊勢崎市。「メロディアン」という会社の工場。

社長の中西優紀雄さんに、話を伺いました。

中西社長:メロディアンの年間売上げは、100億円強です。

100億円以上!とは、スゴい!
メロディアンは、何で儲かってるんでしたっけ?

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中西社長:この「コーヒーフレッシュ」が 億以上の売上げがございます。

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そう!こちらの億ヒットは、1977年発売。ちっちゃな容器に入ったコーヒーのおとも、メロディアンミニをはじめとした「コーヒーフレッシュ」。

どれぐらい売れてるんですか?

中西社長:この「コーヒーフレッシュ」は、年間で20億個以上作っています。

なんと年間20億個以上!これは儲かってます!でも、どこでそんなに売れてるんですか?

中西社長:3:7で業務用がスゴく多い市場になります。
スタッフ:7割は業務用?
中西社長:1番はコンビニのカウンターコーヒーで、ご利用いただいてます。
スタッフ:コンビニはどこですか?
中西社長:それは ちょっと言えないんですけども。
スタッフ:1社ですか?
中西社長:数社でご採用いただいてます。

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メロディアンの「コーヒーフレッシュ」のお得意先は、コンビニの他にも、ファミレスやハンバーガーチェーンなど、あちらこちらのコーヒーが飲めるお店。「コーヒーフレッシュ」業界でのメロディアンのシェアは、断然トップ!

ではなぜ、一番なのでしょうか?それは、メロディアンが業界で初めて、「コーヒーフレッシュ」の「ある難しいこと」に、成功したから、でした。

中西社長:この「コーヒーフレッシュ」を、常温で長く保存させることが難しいんです。

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確かに、クリームというと、ほっとくと傷みやすくて、保存が難しいイメージ。これを「常温」で「140日間長持ち」というから、よく考えるとスゴい! 一体、どうやってそんな「長持ち」を可能にしたのでしょうか?

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その、秘密の製造現場を見せてもらいましょう。案内頂いたのは、関東工場の入江邦弘工場長。

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入江工場長:こちらが、「コーヒーフレッシュ」の中身を作ってる、調合室になります。

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「コーヒーフレッシュ」の主な材料は、植物性油脂と脱脂粉乳。

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それらをタンクに入れて混ぜ合わせたら…

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入江工場長:こちらは「コーヒーフレッシュ」の日持ちを、長くさせるための機械になります。クリームの中の脂肪分を細かくして分離しにくくする機械です。

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もともとの「コーヒーフレッシュ」は…

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時間が経つと脂肪分が分離して、ダメになっちゃう。

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そこでメロディアンでは、この「均質機」というマシーンを使って、「コーヒーフレッシュ」に、ギューッと100キロ以上の圧力をかけます!

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すると、脂肪分の粒が3分の1ほどに小さくなって、液体全体によく混ざるんです。

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結果、分離しづらく、長持ちするようになるんだとか。

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入江工場長:こちらが「コーヒーフレッシュ」を、容器に詰める機械です。

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こちらのマシンでは、「コーヒーフレッシュ」を、毎分1万個のペースで、ドンドンドンドン容器に詰めていきます!

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あれ?なにやら白い大きなロールがありますが…これもまた、長持ちする「コーヒーフレッシュ」を年間20億個以上作るために、欠かせないアイテム!

入江工場長:白い大きなロールは、「コーヒーフレッシュ」の容器の原材料になります。

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入江工場長:これがこの機械のなかに入って、この中で容器を作ってます。

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白いプラスチックシートを機械の中で殺菌して、プレス!容器の形になったら…

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すぐ隣の機械に移動!

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容器ができて5秒後には、「コーヒーフレッシュ」を注入しちゃう。

実はこの、フレッシュを入れる「直前」に容器を作るのも、「メロディアン」にとっては、とても、大事なことなんだとか。

入江工場長:無菌室の中で容器を作ることで、衛生的にもスゴくいいものが出来上がります。

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そう、容器を作るマシンと、フレッシュを注入するマシンは、完全に密閉された無菌状態のボックスでつながってます。確かにこれなら、途中で雑菌が入ってこないから、より長持ちするというワケ。

さて、そんな億ヒット商品のメロディアンですが、発売した当初、お客さんから意外なクレームが続出したという。それは…

中西社長:飛び散ってですね、高級な着物に飛び散ったとか、そういうクレームがございました。

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そう、フタを開ける時、容器が小さいので、力を入れすぎちゃうと、このように中身が勢いよく飛び散ってしまうことが多かったんです。

この問題を、1987年、「メロディアン」は独自の方法で、見事に解決します。

中西社長:底がペコペコしてるのが、「メロディアン」の「コーヒーフレッシュ」の特徴でございます。
スタッフ:ペコペコする?
中西社長:ペコペコするんです。

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確かに、底を押すと、ペコペコとへこむ。でも、それがなんで飛び散り防止に?

中西社長:パッケージの時に下から押さえて、上からシールすると。中が押さえることで陰圧になるという仕組みです。

陰圧??ちょっと難しいんですが…

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これは、「コーヒーフレッシュ」を注入した後に、底を押し込んでおいて、フタを貼りつけたあとで、離します。

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すると、容器の中の気圧が周りの気圧よりも低い「陰圧」の状態になる。ここがポイント。 陰圧の状態でフタを開けると…

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周りの気圧の方が高いので、空気が容器の中に入ってきて、中身が飛び散るのを防いでくれるんです。 簡単だけど、なるほどの仕組み!

メロディアンは、「コーヒーフレッシュ」を億ヒットさせて、がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:140日間持つのは、もう一つ秘密があって、容器が単なる白いプラスチックに見えるでしょ?

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森永さん:実は、三層構造になっていて、遮光性がすごく高いんですよ。光が入っちゃうと、傷みやすいので。それも長持ちの秘訣なんです。

日本水産の焼きおにぎりは1億個以上!お米は炊かずに「蒸す」?

やってきたのは東京港区にある…

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「日本水産」

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「日本水産」といえば、お魚の缶詰から、魚肉ソーセージまで、言わずと知れた、大手水産メーカー。でも、注目の億ヒットは、お魚とは違う、ちょっと意外な商品らしい。

宮崎志朗課長に話を伺いました。

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宮崎課長:「大きな大きな焼きおにぎり」です。

「日本水産」の億ヒットは、1989年発売、冷凍食品の「大きな大きな焼きおにぎり」。

作るのに意外と手間がかかる焼きおにぎりが、レンチンするだけで手軽に食べられると大ヒット!

スタッフ:どのくらい売れてるんですか?
宮崎課長:「大きな大きな焼きおにぎり」は、年間1億個以上販売しています。

「億」も売れるヒミツを探るため、さっそく焼きおにぎりを作っている、八王子の工場へ!と思ったら、ニッスイさんの工場は今、部外者の立ち入りは禁止!とのこと…

そこで、リモートでTBSにいる番組スタッフと繋ぎ、日本水産の豊田直樹統括職長がリモートで案内。広報の飯田哲哉さんがカメラマンを担当してくれることに!

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巨大焼きおにぎり工場へ、いざ潜入!

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スタッフ:あ、お米が出てきた!

洗米されたお米がベルトコンベアに乗ってどんどん出てきます。豊田さんによると、焼きおにぎりを年間1億個以上作るために、一番大事なのが…「ご飯をたっくさん炊く」ということ。そのために使われている秘密兵器が…

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豊田さん:これが炊飯器になります。
スタッフ:炊飯器?長いですね。
豊田さん:長いですね。

こちらが焼きおにぎり用の炊飯器、その特徴はとにかく長いこと。企業秘密ということで、これ以上はっきりとお見せすることができないのですが、ただ長いだけじゃない。ご飯の作り方が、普通の炊飯器とは全然、違うんです!

豊田さん:ご飯を蒸すことで炊くことになってるんですけど。

ご飯を、「炊く」じゃなくて「蒸す」?

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機械の中は、トンネルのようになっていて、お米が進んでいくと蒸気がシューっとかかっていきます。

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そして、途中でいったん、熱いお湯をくぐらせます。蒸気で温まったお米は水分を短時間で吸い込むんです。

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その後、またまた熱々の蒸気で蒸しあげます!このトンネル型のスチーム炊飯器なら、ご飯を休みなく、ずっと作り続ける事が出来るんです。だから、「億」の焼きおにぎりが作れるというわけなんです。

続いて、ご飯は別の機械に。ん…?

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ご飯に色がついてます!

豊田さん:ここで下味をつけてます。中にもしっかり味がついていると。

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おにぎりの表面だけでなく、中までしょうゆの味わいがするように、ご飯全体に味付けしているんです。

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そして成形機で、ご飯をおにぎりの形にしたら…

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オーブンで焼いていきます。

オーブンから出てきたおにぎりを見てみると…

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あれ?完成品と比べると色が薄い!なぜ?

豊田さん:おにぎりは、合計2回焼くんですけど、このあと醤油をするんですけど、醤油が染み込みやすいように、表面の水分を一回抜くという風になってます。
スタッフ:なるほど。

そう、ニッスイの焼きおにぎりは2度焼き!

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いったん表面を乾かしたら、これまた企業秘密の機械で、醤油だれをかけて染み込ませ、2つ目のオーブンへ!

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2度焼くことで醤油ダレがよく染み込み、外はカリッと中はふっくらに、なるんだそう。

スタッフ:美味しそう!

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こうしてできた焼きおにぎりは、マイナス30℃以下で急速冷凍。すると、お米の組織を壊さず、美味しさをそのまま保存できるんです。

「日本水産」は、「大きな大きな焼きおにぎり」が、億ヒットでがっちり!

1億本以上のボールペン工場にテレビ初潜入!開発には「2ミクロン」のこだわりが!?

続いてやってきたのは、東京品川にある…

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「三菱鉛筆」

億ヒット商品を開発した市川秀寿さんに話を伺いました。

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市川さん:こちらのジェットストリームになります。

三菱鉛筆の「億」ヒットは、2003年に発売された油性ボールペン「ジェットストリーム」

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3色タイプや、1本5千5百円もする高級タイプなど、今や200種類以上が作られる大ヒットシリーズ。

市川さん:年間1億本以上売れています。それでがっちりです!

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発売してからグングン売上げを伸ばし、2014年に1億本突破!絶好調の「ジェットストリーム」

でも、どうやって年に1億本以上もボールペンを作っているのでしょうか?山形県にある工場へ!

ところが!「ジェットストリーム」を作る工場は、今までテレビの撮影は、一切許可がでたことがないという…。

一応ダメ元で、経営企画室広報担当の奥村華奈子さんに頼んでみると…

奥村さん:それを少しやってみようということで、やっと許可が降りた所なんですね。

リモートでちょっとだけならと、工場を見せてくれることに。ありがとうございます!

工場長の武藤広行さんが案内してくれます。 今回2回目のリモート取材、スタート!

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広さ3000坪のこちらの工場で、日本中、世界中で使われてる「ジェットストリーム」を製造。

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武藤工場長:一番最初の工程は、ペンの本体に、三角の先端の部分の部品を取り付ける工程となります。

先端の取り付けは8本ずつ同時に!小さな部品を組み合わせて、年一億本以上作るには、正確さとスピードの両立が欠かせないんです。

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続いて、クルッとボールペンの向きを180度回転させたら…

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ペンの後ろからバネの部品を入れていきます。

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すると、隣のマシンに運ばれて、今度はインクの芯を投入。スピーディで無駄のない連携作業です!

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続いては、ノック式ボールペンの後ろのノック部分の取り付け。これで組み立ては完了、なんですが…ボールペン作りはここからが大変!

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武藤工場長:ここでノックをすることによって、ノックの作動に問題がないかを検査しています。

ノックして芯がちゃんと出るか、全てチェック! とにかく動作に精密さが求められます。ノック検査や、シール貼り検査、筆記検査など、全部で18個の検査が!

特に一番精密さを求められるのが…

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このペン先。

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実は工場長の武藤さん、ジェットストリームのペン先の開発をされた方なんです。

スタッフ:ペン先は、何が難しかったですか?
武藤さん:まず、市川さんのリクエストに答える事が大変でした。今までの概念を外さないとだめでした。ミクロン単位の調整どうのこうの…。

ということで開発チームリーダーの市川さんに聞いてみると…

市川さん:鬼のようになって開発をしていました。

鬼になった市川さんがこだわったのが…

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線の色を濃くすること。

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従来の油性ボールペンの線と「ジェットストリーム」の線を比べてみると…確かに、「ジェットストリーム」の方が色が濃い!この濃さを出すために必要なのが…

市川さん:2ミクロンです。

ジェットストリームのペン先にある…

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直径わずか0、7ミリのボールと、

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それを包むカバーの隙間を、書くとき、ぴったり「2ミクロン」にすること。

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 ボールペンの仕組みは、インクが、ペン先にあるボールに移り、ボールが紙の上で回転すると、インクが外に出てくる。だから書くことができるんですが…

市川さん、ボールとカバーの隙間をぴったり「2ミクロン」にすれば、インクがよく出て、線の色が濃くできることを発見。でもこの隙間、「2ミクロン」ぴったりにするのが難しい。

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「2ミクロン」といえば、髪の毛の直径の約40分の1ほどの幅。それよりちょっとでも狭いとインクが出ないし、広いとインクが出過ぎてしまう。

武藤さん:たくさん作るものですから、いかに安定させるか非常に苦労します。不良品がたくさんできてしまうので。

さらに!「ジェットストリーム」のペン先にはもう一つ、市川さんのすごいこだわりが!

市川さん:「ジェットストリーム」は、書き味が非常に、なめらかであるボールペンということです。

実際にスタッフが普通の油性ボールペンと、「ジェットストリーム」で書き比べてしてみると…

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スタッフ:あ!違いますね、本当だ!滑らか!

スタッフの感覚だけだとイマイチよくわからないので…

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板の上から「普通の油性ボールペン」と「ジェットストリーム」のペン先を走らせて、なめらかさをスピードの違いで検証!

果たして…!?

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スタッフ:お!全然違いますね!

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スピードの差はまさに桁違い! さらに、その筆跡を見てみると…

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「普通のボールペン」の方は一番重みがかかる一本しか、線が書けてませんが、「ジェットストリーム」は、3本の線がキレイに書けています!これは、「ジェットストリーム」は少ない力で、なめらかに書けるということ。どうしてですか…?

市川さん:そもそもインクの内容自身が、まるっきり違います!

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普通の油性ボールペンのインクは、かなり粘っこくてドロドロしています。なので、書き味が重かったんです。

これをサラサラにしたのが「ジェットストリーム」のインク。軽くなめらかに書けるようにしたんです。この最適な原材料と組み合わせを見つけるのが大変だった。

市川さん:このインクを作るまでに1万通りの試作をしまして、完成するまでに6年くらいかかってますんで。

6年、ご苦労様です。

三菱鉛筆は、「ジェットストリーム」を億ヒットさせて、がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:この「ジェットストリーム」がヒットしたきっかけは、実はリーマンショックだったんですよ。リーマンショックまでは、ボールペンは全部会社が供給してくれてたんですけれども、リーマンショックで景気がどーんと落ちたんで、自分で買えって言うようになって。
加藤さん:経費にならなくなったんですね。
森永さん:自分で買うとやっぱりいいやつ欲しくなるじゃないですか。それで、大ヒットになったんです。

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