3月10日好決算銘柄 欧州

Adidas {ADS}
- 世界最大のスポーツ用品メーカーの一角。地域別売上高では欧州が25%、米国が20%、中国が20%、日本が5%。
- 20/12期4Q決算発表では売上高(為替調整済み)YoY+1%の€5.55bil(予想€5.47bil)コンセンサス上振れ。
- DTCチャネルでの販売増が大きく牽引。eコマース売上高YoY+43%、20/12期通期ベースではYoY+53%。
- 粗利益率48.7%(予想49.0%)コンセンサス下振れ。EBIT €225mil(予想€200mil)コンセンサス上振れ
- 欧州を除いた全地域にてYoYで売上高はプラス。アジア太平洋はYoY+1%、中国はYoY+7%、北米はYoY+4%。
- 中南米はYOY+7%、ロシア・CIS地域ではYoY+21%と極めて好調。
- 欧州はYoY-6%。欧州では20/12期4Q末時点で店舗の50%ほど閉店していたことや、19/12期にUEFAチャンピオンズリーグに関連する製品ローンチでYoY+14%成長していたことからハードル高く、。
- 21/12期ガイダンスは、売上高成長率はYoY+14-19%、粗利益率は52%前後に回復、OPマージンも9-10%に回復する見込み。※1Q21に予定しているReebok売却はガイダンスに反映。
- 地域別売上高のセグメント開示を変更。アジア太平洋から中国を切り離して開示。
- 決算発表後のInvestor Dayにて2025年にかけての中期経営計画を発表。
- 売上高成長率は年平均YoY+8-10%、純利益は年平均YoY+16-18%のペースで成長することを目標とする。
- 売上の95%は戦略的分野と位置付けている5つのカテゴリー(サッカー、ランニング、トレーニング、アウトドア、ライフスタイル)から稼ぐ見込み。
- 2025年には売上高の80%をDTCチャネルから創出することを目指しており、eコマース売上高を現在から2倍に増やすことを目標とする(€8bil – 9bil / 売上高の約4-5%)。


Inditex {ITX}
- 時価総額ベースではファストリテーリング(9983)を上回る、世界最大のファストファッションメーカー。
- 主に展開しているブランドはZara、Bershka、Massimo Dutti、Oysho、Pull&Bear、Stradivariusなど。展開している店舗の約7割がZara & Zara Home
- 21/1期4Q決算を発表。通期売上高は€20.40bil(予想€21.08bil)コンセンサス下振れ。
- 調整済みEBITDA €4.55bil(予想€4.85bil)コンセンサス下振れ。
- オンライン売上高YoY+77%、6.6bil。売上高構成比率では33%がオンラインに移行。オンライン売上高比率目標25%を超過して達成。
- 2/1 – 2/28にかけて既存店売上高はYoY-15%、全店舗の21%が閉店中。
- 3/1 – 3/7にかけては全店舗の15%が閉店しており、既存店売上高YoY-4%。ドイツ、ブラジル、ギリシャ、ポルトガル、UKを除くと既存店売上高はYoY+2%。
- 4/12までにグローバルで全店舗の再開を予想。
- オンライン売上高比率上昇によって過剰在庫、そしてそれに伴う値下げリスクが予想よりも低減されていることが好感された様相。

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