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髪を生やす
Vroidの作業で一番楽しい(時間のかかる)所です。
◇工程
○プロシージャルヘアーを作る
なんて?って思いますが、要は髪の束です。
『プローシジャルヘアー』を作るを選択すると、貞子になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1650172585544-6hYqdZCwAS.png?width=800)
取り敢えず前髪の中心を1本作ってみたいと思います。
これだけで三角ポリゴンが自動生成されてるんだから凄い。
○マテリアルを増やす
テクスチャ用に、右側のマテリアル欄の『+』からマテリアルを増やします。PMXだと材質と呼ばれてるやつです。
テクスチャだけで完結させたいので、取り敢えずメインカラーとハイライトカラーを切りました。
髪用のテクスチャをインポートします。
マテリアル横を開くと、テクスチャ編集があるので、そこから飛ぶと何となく見覚えのある画面になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1650172698013-3Ro2mJOTeX.png?width=800)
髪のテクスチャは縦長でベースで、上がつむじ側。
また、両側をくっつけるような形で菱形のポリゴンに貼り付けられます。
髪色ベタ塗りでもいいし、折られて頭側に隠れる部分や、つむじになる上側を最初から影色に塗っておいてもいいと思います。
○形を整える
マテリアルの準備が出来たので、髪を作っていきます。
まず、右側のパラメータで『本数』を1本に変更。
丸点を操作するとガイドの形が変わるので、いい感じの長さと曲がり具合にします。
![](https://assets.st-note.com/img/1650173097781-UytINEC2kn.png?width=800)
この時、先端が顔面に刺さらないようにします。ここで刺さると当分刺さり続けます。
調節出来たら、右側のスライダーで、髪の太さや位置などを調節します。
完成度に直結するので、納得いくまでガイド調整とスライダー調整を往復してください。
〇髪(1束)完成
![](https://assets.st-note.com/img/1650173335830-OcgcEhZxDw.png?width=800)
後はこれを滅茶苦茶繰り返すだけです。
〇ハイライトの位置を調整する
髪が全部出来上がったら、前髪の1本を基準にハイライトの位置を調整していきます。
横一列になるように調整すれば、大体良い感じになります。
〇完成!
![](https://assets.st-note.com/img/1650192062981-gXk76ZmiQO.png?width=800)
ざっくりですが、本当にこれだけです。
公式PVみたいにペンで描く方法もありますが、細かい調整がしにくいので基本はプロシージャルだけで作ります(例外は三つ編み)。
以下は、パーツごとの詳細やそれっぽくする個人的なコツになります。
◇詳細や個人的なコツ
ここから先は個人的な主観なので、是非色々アレンジして自分のスタイルを確立してください!
○髪の構造を考える
髪と言っても、大まかに前髪/横髪/後髪の3つに分類しています。
さらに、横髪は耳の周りと前髪の境の2エリア、後髪は真後ろ横髪との境の3エリアに分けて考えます。
このエリア分けに関しては後述しますが、物理周りにも関係してきます。
首周りの生え際はどの程度見えているのか。後髪は段があるのか。
横の耳周りは、完全に耳が隠れているのか、角度によっては一応見えるのか、完全に見えているか……などなど。
![](https://assets.st-note.com/img/1650191265505-c3uHDWvAH9.png?width=800)
○作る順番を考える
基本的には内側から外側へ、後→横の仮組み→前→横の順番です。
内側の髪が外側になる予定の髪から出るのを防ぐ。
後髪がどの程度のボリュームになるか確定しないと、横髪が作りにくい。
横髪が出来ないと、前髪のバランスも変わってくる。
どの角度から見ても違和感のないように作ろうとしていたら、自然とこんな流れになっていました。
まぁローポリにしたいので、後で内側結構ばっさり切るんですがね!!
〇太さを変えたら、厚みも変える
よく考えたら当たり前なんですが、個人的にはよく忘れてます。
髪の束が細くなれば、その分、薄くなるはず。
なので太さを変えたら、厚みのことも考えてあげてください。
○生え際テクスチャを使わない
こんなことしてるからハイポリになるんです。
先程の図の、後髪内側1段目が生え際再現用になります。
テクスチャだと、複数体作る時の生え際の長さや密度の違いに対応出来ないので、「作った方が早えーわ!」になりました。
○左右対称は同じグループ+複製で作る
前髪に関しては1つのグループに1本が理想ですが、左右対称でも大丈夫な横や後ろの同じ段に関してはガンガン同じグループと複製で作ります。
横髪:1グループで2本。
『位置』と『間隔』で左右対称な位置に調整。
後髪:1グループで7~9本(奇数だと中心がわかりやすい)。
ガイドも何も弄らずに複製し、『位置』のみで調整。
『太さのばらつき』はエリアごとに少しずつ変更。
○ボリュームのある髪は横に持ってくる
可愛さと正面から見た時のバランスの問題です。正直好み。
〇物理のことを思い出す
後々入れる、『ボーン』と『ウエイト』のことです。
これがないとワックス仕上げの不動な髪になります。
あまりにも細かく物理を入れるのも大変なので、基本的には複数のヘアーグループをまとめて動かします。
追加で分けても、後髪は3つ、横髪は前髪との境で2つです。
ここが、コツの最初に話したエリア分けになります。
また、髪の内側は一切動かなくても意外とバレません。
というか内側までしっかり動かすと、荒ぶる髪の原因になりかねません。
なので耳が隠れるキャラは、内側の段を作る時に髪で覆ってしまいましょう。
〇作業に詰まったら、1日寝かせる
長時間同じ顔を見続けていると、感覚が麻痺してきます。
「違和感はするけど、原因わからんな」と思ったら、1日作業から離れてみましょう。
なお、これに関してはBlenderやPMXでの作業でも同じことが言えます。
コツに関しては、以上になります。
ツンツンヘアーなど、別の髪型についてのヒント
次回、VroidからBlenderに移行します。
以下は、実際の作業風景になります。
◇作業風景
後髪と耳周りの肌を隠す用の横髪を作成し終わった段階です。
![](https://assets.st-note.com/img/1650191521335-s5pVGvhWUx.png?width=800)
横髪仮組みをしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1650191617318-fyzAvqpsZW.png?width=800)
前髪を作っていきます。といっても、結構左右対称なので中央だけですが。
![](https://assets.st-note.com/img/1650192225727-MndhFof9Ct.png?width=800)
何かバランス悪いような気がするな~と思い、1日寝かせました。
そしてスクショを忘れました(馬鹿)。
![](https://assets.st-note.com/img/1650192260001-UqRZuhrMBZ.png?width=800)
ハイライトの調整をして、三つ編みを作り始めます。
手書きヘアーで、ガイドの中心を耳の後ろに移動させ、ガイドを滅茶苦茶変形させます。
![](https://assets.st-note.com/img/1650192773490-im5blwLzNe.png?width=800)
手書きヘアを描いていきます。
取り敢えずペンツールで必要な個数を描いて、制御点で微調整をします。
耳の後ろから出てた三つ編みの元も、手書きヘアで描き直します。
![](https://assets.st-note.com/img/1650192815970-HMNQEAm4JA.png?width=800)
見にくいので色を変えました。調整完了。
![](https://assets.st-note.com/img/1650192800910-Y6uqd3o67M.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1650193155571-OzCyEVyWB7.png?width=800)
正しい色にしました。いいのでは?!
![](https://assets.st-note.com/img/1650193210022-gxhqFgXHsf.png?width=800)
という訳で、髪完成~!!やった~~~!!
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