2023.8.21

MOVIX京都で『バービー』を観た。フェミニズムの映画との前情報を見かけていたので、そのつもりで観たら、全然違った。実際は、ばかばかしくて笑えるブラックコメディ。的外れな誤情報を広めるのはやめて欲しい。
映画の序盤は、男のステレオタイプはこう、フェミニズムはこう、と雑なくくりばかりで個がないことにムカついていたけど、最後まで見て揶揄だったとようやく理解した。社会カーストを気にせず、フェミニズムによって逆に苦しめられもせず、自分の性を大切にしながら、自分の選択をする。その喜びがラストのバービーの表情に集約されていた。まっすぐ素直に生きている人にほど刺さる映画だと思う。
どさくさに紛れてマテルの社長がユダヤ人に対する差別発言をしているのが引っかかり、後で調べると、バービー人形の生みの親はユダヤ人女性だったらしい。
ほんでやっぱり、字幕が微妙やった。あの場面でのツルペタ発言は、バービーが人形やと知らないオジさんたちはパイパン宣言やと思っているはず。ラストシーンが妊娠やと決めつけるやつが散見されるのは、字幕にも責任があると思う。正当に映画を観るために、英語できるようになりたい。

マーゴット・ロビーの自己プロデュースの一貫性には惚れ惚れする。アバズレみたいな役をされることが多いけど、実際はとても知的で素敵な女性。好き。

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