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2022.8.20 Wirelessの時代でしょ?

ずっと楽しみにしていた「生誕100年 清水九兵衞/六兵衞」展を京近美で見た。私好みの作品が多いこともあり、暫定今年ベストの展覧会。京都にいてよかった。
ずっと勘違いしていて、今日初めて清水九兵衛と七代目清水六兵衛が同一人物だと知った。この二面性にスポットを当てた展覧会は今回が初らしい。陶器も金属彫刻もどっちもいい。陶器は個人蔵が多く、この展覧会がなかったら見れなかったと思うと企画された方に頭が下がる。晩年の作品には土とアルミが混在したものがあり、集大成としてとても分かりやすい。
先代とは血が繋がっていなくて、婿養子だったことも初知りだった。作陶していない時期とか関係がギクシャクしたりしなかったんだろうか。どういう師弟関係だったのかは、展覧会で言及されていなかった。
ドラフターで作品案を製図したり、建築模型に作品のマケットを置いて見え方を検討したり、建築学科出身らしい面もあったみたい。都市と彫刻の関係を考えていた人。
屋外彫刻によく見られる曲線は、黒瓦の屋根から着想されていたということも、重要な話だ。覚えておこう。

今現在の清水焼・京焼の事情ってどんなかんじなんだろう。勝手に不穏な空気を感じているんだけど、杞憂だったらいいな。

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