2024.5.7

ようやく、出町座で『落下の解剖学』を観た。内容に対して不必要に長すぎる。擁護できない長さ。煮詰まらない同じような話を繰り返されると、眠くなる。自殺でも他殺でも、妻が夫を追い詰めたことには変わりない。他殺か否かを言い争うことすら茶番に見えた。
子どもが怪しくて、途中までは親を恨む子どもが主犯だと睨んでいたけど、そんな平凡な筋書きではなかった。だけど、脚本賞を取るほどのものだとは思えず。真実がよく分からん構成の作品って、そんなに珍しいかな。鑑賞後にいろんな考察をぶつけ合うのが面白そうな作品ではあった。
見どころは犬。まぎれもなく犬の映画。瀕死の演技が衝撃的で、動物に興味のない私でも感動した。

以下、私の考察。
夫は傷心による自殺で、エンドロールにまで及ぶラストカットは妻も自殺(アスピリンを服薬)したのかなと思った。ほんでアスピリンの匂いを嗅いだ犬が妻の傍に来た。犬が夫の代わりなんて、夫婦仲のように幻想に過ぎない。

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