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2024.2.13

出町座にて『正欲』を観た。コップから水が溢れるファーストカットで惹きつけられた。そしてラストのガッキーと稲垣吾郎の対話対決、スッキリして気持ちよかった。スカッとスパッと終わる。この筋書きでこれ以上の結末はない。
ガッキーって、"世間一般にはびこる数パターンの女性像"を抽象化した人物を頻繁に演じているイメージだったけど、とうとう生身の人間くさい役をするようになったのか。稲垣吾郎はずっとビジュアルイメージが変わらないし、カメレオン俳優というわけでもないのに、いろんな世界に順応できてすごい。木村拓哉は歳を重ねて風貌が変化しても、ずっと"木村拓哉"を主張し続けているだろうに。対照的で面白い。
こんな分かったような書き振りをして、私はたいしてガッキーも元SMAPメンバーのことも追っていないので、全部てきとうな想像の話。
性的指向がマジョリティかマイノリティかはどっちでもいいけど、同意なしに(もしくは金銭や権力をかざして強引に同意を得て)性行為をしようとする人は、許されるべきではないと思う。幼児性愛自体はいいけど、自己防衛能力に欠ける(と判断するのも良くないのかもしれないが、)幼児相手に真っ当な同意を得ることなんて不可能に等しい。周囲にバレないようにマスターベーションで発散してもらうしかない。願望を封じ込められたとしても、アイドルファンがアイドルと付き合えないように、どうしようもない宇宙の摂理みたいなもんだ。
学校に行かないという選択肢はあってもいいけど、YouTuberを目指すのはちょっとどうかと思った。子どもを不特定多数の前に喜んで晒す母親はどうかと思う。あのくだりは、さすがに稲垣吾郎に同情した。しかも動画編集は大人任せにするなら、メカニカルな技術が身につくわけでもないし。
それと、ジャニーズ育ちの稲垣吾郎が幼児性愛者を批判するのは、攻めすぎだろ。制作に名を連ねていた飯島さんの反逆か、と空想してしまう。

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