2023.6.22

自分のリズム感を良くするためのヒントを探しに、『日本人とリズム感 ―「拍」をめぐる日本文化論―』を読んだけど、解決策はなかった。本書の大半は、これまで擦られてきた民俗風習とリズムの関係性についての内容で、目新しいものはあまりなかった。要は、稲作文化が根付く日本などの文化圏の人々は、重心が下向きになり、身体の内に内にと動く癖がついている。それが言語、文字、舞踊、日常動作の表象にも反映されている、という話。そやな、そやな、と思うばかりで、すでに知っていることを確かめるだけになった。実践的具体的なリズムの説明がないのが非常に残念。風呂敷を広げているけど、中から出てきたお弁当にはメインディッシュがない。そんな本だった。著者の方、自分でも書いてはったけど、本当にリズム感のない人なんだと思う。文章を読みながら、そう思った。
言語のリズムを鍛えるために、音楽のリズムを鍛えるのはかなり有効そうだ。がんばるぞ。

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