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2023.7.19

出町座にて、メーサーロシュ・マールタ監督『ふたりの女、ひとつの宿命』を鑑賞。アテレコが酷すぎて、大変見づらかった。口の動きとセリフが全然会っていなくて、今誰がしゃべっているのか、分からないところがたくさんあった。映像はきれいなのにもったいない。
お金はあるけど不妊症の女性、お金のない女性、お金のある呑気な男性。代理出産を通して、女性が抱えるものを描いたフェミニズム映画なのかなと思っていたら、人種差別に帰着した。あの後、お金のないユダヤ人の女性は、捕虜収容所に行くのかしら。
出産を巡り狂っていくストーリーを追いかけながら、「女性は産む機械」と失言した議員のことを思い出した。そういう考え方の人は、この映画を見たらどんな感想を抱くのだろうか。奇妙であると思っても、その原因が「出産」を女性に求める周囲の環境にあることに気がつくのだろうか。

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