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2023.5.20

9時前に起床し、録画していた『夢を生きた男/ザ・ベーブ』を観た。ルースに対する嫌悪感に耐えられなかった。私が最初の妻だったら嫌すぎる。ずっと別居しているのに、いきなり養子と言われて、愛人との子どもを育てさせられるとか、気持ち悪いにも程がある。ホラー映画だわ。そのうえ、史実だと妻は焼死してしまうらしい。ひどすぎる。

自転車で賀茂川沿いを走り、正午前のカフェヨージクでストロガノフランチ。安藤忠雄みたいな建物の二階にある。晴れているからテラス席が気持ち良さそう。私は日焼けしたくなかったので、室内にある青い皮の椅子に腰かけた。ストロガノフ、牛肉とキノコだから自分でも作れそうだな。ひき肉とゆで卵のピロシキも頼んだ。揚げたての生地が美味しい。ボルシチとか気になる単品メニューがあったので、夜に来てもよさそう。

工繊の「村野藤吾と長谷川堯―その交友と対話の軌跡」展。せっかく長谷川堯さんの撮影した写真やフィルムを展示しているのに、各建築の説明文はいつもどおり企画者が執筆しているのが、つまらなかった。
肥前旅行をしたばかりで唐津の地理をよく覚えているので、唐津の地図や写真を見るのが楽しかった。謝辞には長谷川博己の名前あり。長谷川博己のファンの人も見に来てるのかな?私が長谷川博己ファンだったら、絶対見に行く。
同時開催の『建築家・鬼頭梓の切り拓いた戦後図書館の地平』は、修論と展示企画が連動していたり、学生がキャプションを書いていたり、大学ミュージアム独自の良さが出ていた。だけどキュレーションはよく分からん。並べているだけやん…。ほんで、コレクションはやっぱりいい作品が多いなあ。あんまり知られていないのが、もったいない。
レンガのキャパスに銀杏並木。気にしてなかったけど比叡山がよく見える。ベンチに座っていると、大学時代にああしておけばよかったと、後悔がどんどん浮かんでくる。

アカツキコーヒーでコロンビアとキャロットケーキ。店内は落ち着いた雰囲気だけど、人気店で常に満席状態なのでそわそわした。カフェやのに満席って、ゆっくりできないならカフェの意味ないやん…と思ってしまう。

出町座にて三宅唱特集。『無言日記2015』と『土手』。無言日記はずっと見ていられる。ほんまに都市が写っている。これがラウの原点だったんだ…としみじみした。日記文学ならぬ日記映画も面白い。言葉を抑制した映像による鍛錬と、言葉自体の鍛錬をそれぞれ磨いてかけ合わせる、ということを私たちは一昨年昨年としてきたのだな。最近はやってなかったけど、またスマホで動画を撮りたくなった。
メディアテークをエレベーター内から撮るのとか、特性をよく捉えている。竣工動画が流行ればいいな。

ミスドが満席だったので、銀閣寺の疏水沿いの石のベンチで休憩。気温がちょうどいい。お米がなくなりそうだったので、取り急ぎ谷岡米殻店で奈良県産のコシヒカリを2kg分だけ購入した。これで来月までは持つだろう。

チャーチルの本、ざっくりだけど最後まで読んだ。もともと抄本だから、本当にざっくり。
もし原爆が落とされていなかったら、日本はいつまで戦争を続けていたのだろうか。どのくらいの人の命が犠牲になったのだろうか。今、犠牲者を出すことが明らかでも、将来的に起こるだろう莫大な被害を防げるなら、やむなし。というのが、チャーチル的考え方なんやな。空襲の時に、事前に予告ビラが空からばら撒かれていたのは初めて知った。

ジル・クレマン『動いている庭』も読了。流動的な変化を肯定する考え方。勝手に生えたり移動したりする自然の生態系をいかして、手を加える。過度に手入れするのではなく、おおらかに。だけど決して手を抜いているわけではない。管理され過ぎていると無機質になってしまう。荒れ地に対する好意的な考え方。庭は特定の人に占有されるのではなく、自分次第で見つけられる。こんなすてきなテキストを読んだら、私の街の歩き方まで変わってしまうやん。
庭で採れた花を瓶にいけたくなった。そんな生活始めようかな。植物の知識がなさすぎるし、ちょうど牧野富太郎の朝ドラもやってることだし、この機会に少しずつ自然に触れていこうかな。粋に生きたい。

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