2023.11.12
京都市美術館90周年のイベントに行く。岡崎の近所に住んでいてよかった、と毎秋思っている。青木淳さんによる建築ガイドツアーに参加。なかなかない贅沢な機会。以下、メモ↓
・リノベ前の京都市美術館は、東西南北に四つの入り口があり、それぞれの展覧会に直接アクセスできるようになっていた。
・帝冠様式を採用しているが、入り口の段差小さくするために基壇部が薄い。アクセスはしやすいが意匠的にはバランスが悪い。リノベにより地下が出来たことで、バランスは良くなった。
・敷地は北の方が1メートル以上高い。元々エントランスまでアクセスするときに上がらないといけなかったので、スロープで下がってアクセスするようになったことによる負担の増加はあまりない。
・エントランスの上(旧エントランス前)は、舞台としても使用可能。神宮道沿いの欅は勝手に生えたものだが、木陰に集まる人が多かったのでそのまま残した。ここに音響設備置くこともできる。
・靴置き場や倉庫だった地下がエントランスになるので、裏に見せない工夫をした。
・チケット売り場の床→再利用できるタイルだけ集めて中央部に貼り付けた。
・中央ホール→体育館ぽさをなくして、各展覧会にアクセスしやすい空間にするため、階段や2階廊下を増設した。
・動物園側にある日本庭園への視野を確保。扉の保存とバリアフリーを両立させるため、取り外し可能な床を設けて段差をなくし、扉は開きっぱなしにしている。
・日本庭園はおおむね変更していないが、市電の石畳を再利用した。
・動物園側からのアクセスも可能。
・東山キューブ→ 京都市美術館は明治以降の美術品(当時の現代アート)を展示するために作られた美術館だが、今現在の現代アートに対応するため今回増築した。天井に全ての配線配管あり。電気も天井から取ることで床がすっきりする。パーテーションは1200幅のものを自由に組み合わせて壁を作る。パーテーションは天井のレールに吊るしているが、部材が見えないように天井にルーバーがある。
・回廊の中庭→室外機置き場になっていて入られなかったが、設備類を東山キューブの上に移動させ、屋根をかけてレセプションやグッズ売り場などに活用できる空間にした。既存建築物に建築基準法の規定が遡及されないよう、屋根部分は別棟の建築物として増築。雨仕舞いのため、見えにくい場所に樋あり。
・貴賓室→木材でできており、防火のために法律上しようできない。ただ、今後重要文化財になればその法律が適用されなくなり使用できるようになる。それまで凍結保存している。(私の感想:窓からの景色は日差しの上の照明器具とかが見えるから微妙やった)
メンバーシップ会員かつ抽選で当たった人限定のツアーやのに、勝手に割り込んで聴こうとしてくる人たちがいて腹が立った。心が狭くてごめんなさい。
イベント期間限定でヒグマドーナツが来ていたので、プレーンときなこを購入。メンバーシップで600円の商品券をもらっていたので、ずっと食べたかったドーナツを50円で買えた。ふわふわで甘さ控えめ。そもそも素材の味が美味しいんやと思う。でも、なんでも期待しすぎるのはよくないね。きなこは口の水気を吸うので、プレーンのほうが好みだった。
図書館で京都検定の勉強をして帰宅。
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