見出し画像

2024.3.23

職場の方に新婚旅行のお土産でいただいたパイナップルケーキを、阿里山金萱冬茶に合わせる。
曇天の中をバスで四条大宮まで行き、小松亭さんのラオス料理のコースをいただいた。
・ビアラオ(ダーク/ゴールド)
ダークのほうが好きかも。
・カオニャオ
手でにぎって食べる。手触りも口当たりも面白い。容器の民芸品が可愛くて、欲しくなった。保温保湿性にも優れているとのこと。ラオスにはもち米文化があり、お米へのこだわりが強いらしい。

ヂェオマクトゥア(そら豆とフキノトウ)と
ヂェオキーパー(魚(フナやったかな?)の内臓)
上品な味で、初手からびっくり。
コイパー
琵琶湖産のニゴロブナとゲンゴロウブナ
フナのお刺身は甘くて美味しい。
同席した他のお客さんによると、雲南省にもハーブを使った料理が多いらしい。
ピンパー
琵琶湖産ホンモロコ炭火焼き
焼いて塩を振っただけ、とおっしゃっていたけど、かなりじっくりこだわって焼いている現場を私は目撃していた。
ゲーンパーサイホーイ
フナとセタシジミ
これも塩だけの味付け。魚介類と薬味からこんなに旨味がでるのか。
サイウア
美山産鹿肉に猪の油を使ったラオスソーセージ
美味しすぎる。ビールが進む。
ゲーンカドゥークグワンサイクワンナイ
美山産ジビエの骨と内臓のスープ
ジビエの内蔵って!
カオソーイ
納豆肉味噌
ナムワーン
ココナッツと小豆
見せていただいたパデーク

鮮度の高い食材に、とにかく悶絶しまくり。お腹いっぱいだけど苦しくない。
食後はくろもじ茶。気がついたら滞在時間が2時間半を超えていた。私を含めて3人のお一人様がカウンターに並び、感動を共有しながら食事をする良い時間だった。一人飯でも変な目で見られない日本で生活できて幸せ。他のお客さんが質問してくださったおかげで、私もおこぼれで勉強になった。小松さんは、魚の生態系や文化史についても精通していて、アカデミックに美味しいものを提供されているのが、めちゃくちゃ面白かった。楽しい〜。これから飲食店の人ともっと話そう。漁業に明るいと、地形を見ただけで魚が美味しそうと分かるらしい。そんな観点、私にはなかった。イサーンなどのタイ東北部は、地理や歴史背景からラオスと食文化が似ている。ちゃんとした泡盛はタイ米を使用している。などなど、いろいろ知識が身についた。最後にラオス料理本にサインをいただき、退店したら他のお客さんと即解散。こんなあっさりした感じもいいな。
浮遊した気分のまま、迷い込むように喫茶店ローヌに入り、サングリアを注文。満腹状態で無理してプリンを頼まないところに、私の成長を感じる。酔っ払っていても、スーパーのセールの時間に合わせて帰宅。

福尾匠さん『眼がスクリーンになるとき ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』をようやく読んだ。映画を〈フッテージ〉にして見聞きするものの認識の仕方について解析する内容、だと思う。ちゃんと理解できているか不安だ。単語の使い方からして正しいのか心配。自我を抑制した端正な文章で、哲学書が苦手な私でも読みやすかった。だから分かったような気にはなるけど、実践するほどは理解できていない。見るという行為について悩んだら、また読もう。ベルクソンについても、読んでいる間はなるほどと思っているのに、人に説明しろと言われたら困る。
この本に対する評価は、『シネマ』を映画論と捉えているかどうかで分かれるようだ。私は原作を読んでいないから何とも言えないが、この本はこの本だけで完結しているようにも思う。と同時に『シネマ』における具体的な映画の話はどんなものか気になるな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?