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2024.4.15

最近オープンした河原町丸太町のスパイスカレー屋で夕食を済ませ、出町座でスパイク・リー監督『アメリカン・ユートピア』を観た。デヴィッド・バーンかっこよすぎる。初っ端から脳みその模型を手に持ってのパフォーマンス。すごい歌詞。愛だの恋だのを謳わずに、意味のなさそうな言葉を使いながらメッセージ性に富んでいる。短いMCとその後の楽曲の接続もスマート。多様な出身・人種で構成されたバンドメンバーを熱く紹介した直後の「Everybody's Coming To My House」に衝撃を受けた。馬鹿な私は、直前のMCがなければ、移民による国・アメリカを示すようなパフォーマンスだと気が付かなかったと思う。学生による合唱版はどんな感じなのだろう、後で検索して聴いてみよう、と思っていたらエンドロールの音楽で華麗に回収された。比喩的な訴えがベースであるからこそ、選挙へ行こうと明快に訴えられると、真っすぐに刺さる。ジャネール・モネイの「Hell You Talmbout」のカバーで、人種差別による暴力で亡くなった黒人の方々の名前を叫ぶやつ、ずしんと来た。切実な叫びに、チンポムの福島原発の映像作品を思い出した。 
金曜日から引き摺ってきたモヤモヤが救われた。ありがとうロックスター。
ロックスターが、出待ちのファンに見送られて自転車で帰宅するのも良かった。無理に接触しようとしないファンの民度の高さにも、タクシーに乗り込まない庶民派な振る舞いにも、嬉しくなった。バーンの服装も含めて、仕事帰りの私みたいと勝手に共通点を見つけて舞い上がった。

どうでもいいけど、めちゃくちゃ踊るわけでもないのにヘッドセットなのが気になった。バンドメンバーに馴染むようにあえてしているのだとは思うけど、あのマイクで音声を拾えるんやな。

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