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2023.11.11

滋賀日帰り旅行。
JR堅田駅からバスで琵琶湖大橋を渡り、佐川美術館へ。下調べをせずに行ったので、このあたりの佐川急便関連施設の多さに怯んだ。佐川の村の北側にはラブホテル群があって、不思議な場所。寺院とラブホテルが混在する大阪の天王寺七坂あたりっぽい。それを踏まえると、美術館の建築も宗教建築のように見える。屋根のスケール感や軒の深さが宗教建築の規模なんよな。水盤もなんか回遊式庭園の池みたい。
『ガウディとサグラダ・ファミリア展』は、資料が充実していて内容は勉強になったけど、ガウディの人柄はなんか私には合わなさそう。自分の都合の良いように持っていかれそうやから、身近にいたら付き合いたくない。サグラダ・ファミリアのデザインを担ったのはガウディだけでないことに焦点を当てつつ、そうは言ってもガウディの代名詞として広く知られていることに依拠した展示内容だった。聖堂前にかつて飾られていた彫刻とか、まだ竣工していないのに既に過去のものになった資料があるのが面白かった。吊り実験の模型は合理的なようなそうでないような。いまいち腑に落ちない。
美術館周辺に飲食店がないので、国道沿いまで歩いて近江ちゃんぽんのお店でお昼食べた。その後、滋賀県立美術館まで移動。同じ湖東なのに乗り継ぎが多くて行きづらい。
企画展の『”みかた”の多い美術館展』は、いつもとは違う視点で作品を見られる実験的な展覧会で、意欲的。トライアンドエラーや問題提起を繰り返すこのスタンス、私は好きだ。分かりやすい日本語で書かれたキャプションや、会話や作品に触れるという行為を試せる空間が新鮮だった。間口が広げられたことで、小さいお子さんが多かった。床すれすれにかけられた具体派の絵画、美味しいラーメンの味変みたい。今回の展覧会での検証結果を、何かの機会に開示してほしい。
常設展では有名作品と触図が併せて展示されていて、
『千年の秘仏と近江の情景』では、正福寺の秘仏・大日如来坐像や、善水寺の不動明王坐像などが展示されていた。仏像にくらい私でも神秘性を感じる佇まい。滋賀も奈良と同じで歴史を掘れば楽しそう。
『「窓計画」展』は、窓の定義を拡張しようする人たちの展示。広げられるだけ広げてみて、最終的には原点回帰する狙いなのかな。現時点では迷走している感あり。だけどそれを安心して展示できる場所があることが希望。いい美術館。
閉館ギリギリまで粘って、JRで京都駅まで。伊勢丹で友人の新築祝いを買って、ポルタが大混雑していたのでベトナム料理屋OHAYO VIÊT NAM RESTAURANT &KARAOKEで食事。ベトナム人?たちが結婚式をやっていていて、めちゃくちゃ賑やか。貴重な機会なので目を輝かせて観察していると、日本の結婚式と様式が全然違った。そもそも、普通のレストランで結婚式をする時点でびっくり。しかも貸切じゃなくて他のお客さんも入れるんか。私服みたいな人ばかりで、途中で帰って行く人もいた。気になってネットで調べたら、だいたいこんな感じだった。
https://iconicjob.jp/blog/vietnam/vietnam-wedding
https://cra-easygoing.com/vietnamese-wedding/
カラオケやお酒コールを大音量で聴きながら、バインクオンを食べた。ハーブの味がいい感じ。退店時に店員さんが満面の笑みで、結婚式でうるさくてすみませんでした!と言ってくれて、すごく幸せな気持ちになった。また友人引き連れて来よう。

南座顔見世も国立能楽堂定期公演も、チケット取ろうとしたら完売してた。出遅れた。團十郎はどうでもいいけど、仁左衛門観たかった。

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