見出し画像

2023.12.20

燕燕で、よだれ鶏(ナッツ、きゅうり、大葉との組み合わせが最高)と羽付焼き餃子(タネが甘くて美味しい)を食べた。
出町座でジャン・ユスターシュの『わるい仲間』と『サンタクロースの眼は青い 』を鑑賞。倫理観に欠けるが若者らしさにあふれていた。流行のダッフルコートをようやく手にした時には、時代遅れになってしまう感じ。そういう体験って、すごくティーンっぽい。
上映後には廣瀬純さんのレクチャー。廣瀬さんのお話、ほんまに面白い。廣瀬さんのキャラクターそのものがユーモラス。

以下、メモ。
サミュエル・フラーの戦場映画:人物を後ろから撮る
通常の戦争映画:敵味方のフェイストゥフェイスを撮る  
ヌーベルバーグに遅れたユスターシュは、自伝的な作品でポジショニング(日本では、日活ロマンポルノ、相米慎二→黒沢清らに遅れて青山真治が登場)。ユスターシュは、個人のアクションから集団的な身振り、集団的な語りを抽出した。パリでの身振り、ナルボンヌでの身振り、ペサックでの身振りは異なる。『サンタクロースの眼は青い 』では、ガラスに身振りが写し取られ、過去形の語りが被さる。『わるい仲間』では、話す人を執拗に追う不自然なキャメラが、最後に例外を繰り出す。とどめを指すのは、鏡を見て話して、部屋から退出するラストカット。
1968年のパリ革命の時期に、絵になるに決まっているパリをあえて外すユスターシュの姿勢。対照的な立場として廣瀬さんは園子温を例示されていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?