見出し画像

2023.2.15

北浜駅で降りてライオンで飾られた橋を渡り、こども本の森中之島を見学。思っていたよりも小さい建物だった。子ども向けだから、そらそうか。窓の位置も、子どもの目線の高さに合わせて考えられていた。謎の円形吹き抜け空間は、なんのためにあるんだろう。いるの?図書館ではなく文化施設という扱いだから貸出業務を行なっていないのも、残念。
本の森を抜けて気になる方向へずんずん進んでいくと、中之島の東端にたどり着いた。こんな光景が大阪にあったのか、と小躍りしながら徘徊する。ここをロケ地にした映画が観たい。
エリックサウスでランチミールスとナブラタンクルフィをいただく。クルフィはカッサータに似ている。美味しいのに良心的価格で、充電もできて、最高のお店だな。通っていろいろ食べたい。大阪は京都より安く美味しいものが食べられて羨ましい。
中之島美術館で「大阪の日本画」展。大阪が太陽ありきの街であること、古都京都よりも繁栄していたことを絵画によって突きつけられた。天神祭、中之島涼船、浄瑠璃船など河川を描いた作品も多く、織田作之助の小説を思い浮かべながらうっとりした。こんなにも美しい文化が溢れる街だったのだから、その財産を大切にしてほしい。今の大阪の人たちは維新を支持して、自分たちのアイデンティティが喪失されていくことは平気なのか。
島成園を初めとする女性画家たちにもスポットが当てられていた。当時から女性が活躍しやすい環境だったとしたら、なおさら私は懐古厨になってしまう。
賞レースに出品せず商家に飾る絵画を描いて生計を立てた船場派。森一鳳が描いた藻刈りの絵は、「藻を刈る一鳳」=「儲かる一方」として縁起物と扱われていたらしく、ギャグに敏感な大阪人らしいと思った。
出展品で良いなと思ったのは、インドを描いた久保井翠桐の『熱国絵巻』、出演前の文楽人形が生命を宿していてるようにも見える山口草平の『人形の楽屋』。上島鳳山の絵は、ミュシャっぽい。日本画の掛軸もパリのポスターも縦長の構図だから、なおさら比較してしまう。
遠藤薫展を観て、沖縄への関心が嵩増しされた。沖縄本島には14年前に一度行ったきりだし、時間とって滞在したい。
国立国際美術館で「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」。学生客多数。レポート課題が出されているんやろうな。ピカソの器用・天才ぶりがまとまって分かりやすかったけど、もっとマイナーな作家の作品とかも観たかった。有名作家の所蔵作品だけだと、美術館の意志が全然伝わってこない。
コレクションの特集展示はメル・ボックナー。コンセプチュアル・アートなので解説不足で全然分からん。
ヨシミアーツで井田照一展を観て、船場をふらふら南下し、下着店へ。夕飯は悩んだ末に新疆料理店ムカーム。初めて飲み食いするものばかりで楽しかった。店員のおにいさんが優しくて可愛かった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?