2024.6.28

終わった。仕事なのに寝坊した。
雨の音が心地良すぎて、音姫のようにアラーム音をかき消してくれた。遅刻したものの、なんとか勢いで乗り切った。

出町座で『正義の行方』を観た。出てくる方々がみんな率直に自分の考えを話されていた。リアルな語りで、フィクションの語りとは違うけど、どこまでが本心かは結局分からない。
地元警察の方々は撮影場所の背景も含めて土着的な感じ。飛躍した話もされているが、普通のおじいちゃんっぽい。西日本新聞の方々はすごく聡明な感じ。当時の担当記者の方は、悔恨の念も素直に吐露されていて、そのうえで今も新聞社の仕事を続けていらっしゃる精神の強さに感銘を受けた。
車を売る前にシート外して洗っていたとか、めちゃくちゃ怪しいし黒っぽいなと思うけど、死刑罪に値するほどの証拠があるのか。ツッコミどころがなければ冤罪疑惑なんて起きないし、隙のある雑な捜査や裁判が推し進められたこと自体が問題。そんな判例があるのに、死刑制度を肯定する理由がない。
元死刑囚の家族の"無罪と信じたい気持ち"が宙吊りにされたままなのも、釈然としない。
朝ドラ『虎に翼』と対比すると、司法の明暗が極端すぎる。

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