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2023.4.16

Nowheremanのフィナンシェ、美味しすぎる。食感がいいフィナンシェは何度か食べたことがあるけど、これは生地の味自体が別格。
お昼は昨日半額で買ったヒバラを焼く。今まで聞いたことがなく、おそらく食べたこともない部位の肉。肉の部位の違いが、正直あまり分からない。とりあえず、先週食べたミスジのほうが好き。

録画で観た『恋をしましょう』は、マリリンモンローがマリリンモンローのイメージのまま、好きなように使われていた。おじさんと若い女性のラブストーリー、まじで苦手。モンローがなんであんなおじさんを好きになったのかが謎。あのお兄さんはどうなんねん。

近所のスイスコーヒーにて、チコリコーヒーとチョコスコーンをいただく。めちゃくちゃ居心地の良い空間なんですけど…。今月末で閉店なのが悲しい。なんで今まで行かなかったんだろう。もっと前から通いたかった。かわいい空間だけど、がちゃがちゃした騒がしさはなく、インスタ映え狙いの客がいなくて心穏やか。店員さんと常連客の会話まで耳に優しい。深夜喫茶より断然読書向き。

録画でハリソン・フォード主演の『心の旅』。なんて陳腐な筋書きだこと。ハリソン・フォードの無駄遣い。

チャーチル『第二次大戦回顧録 抄』を読み始めるも、世界史の知識がないから全然進まない。

録画で『秋刀魚の味』。固定カメラと低いカメラポジションで空間を捉える。団地ブームの東京近郊がくっきり写っていて、都市の映画だ!と感動した。
結婚式の日に聴こえる童謡『もみじ』が、山口百恵『秋桜』さながら哀愁と慕情と秋の空気感を伝える。
お酒の場のシーンが多く、毎度食器が魅力的に映っているけど、食べ物は全然見えない。瓢箪との食事シーンで鱧が登場するくらい。秋のセンチメンタルな日に、平山はきっと秋刀魚を食べたんだろうな、と想像して楽しむ。
会話シーンでは、カメラが人物を真正面から捉える。セリフの抑揚のなさは濱口竜介のよう(濱口さんが小津のよう、という表現のほうが適切か)。
友人たちとは、下ネタや学生時代の昔話、子どもの縁談ばかりで盛り上がって、戦争の記憶は誰も話さない。思い出したくない過去なのかな。軍艦マーチを聴く平山の微妙な表情が良い。
阪神大洋戦のナイターを気にしたり、ゴルフに入れ込んだり、何気ない日常描写があるのもすごく良かった。良い映画を観た、という気分になった。
役者陣もすこぶる魅力的。失恋と諦念を讃える岩下志麻の美しさ。杉村春子の存在感。岸田今日子の快活さ。岡田茉莉子の強気とキュートさ。ハンサムだけどたるんでるところもある佐田啓二。これを演出した小津は、やはりすごい。

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