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2023.12.30

録画していた『地下鉄のザジ』を観た。パリの町並みがたくさん写っている。エッフェル塔の螺旋階段を降りていシーンでは、パリを上から見下ろすカメラのおかげで、街区や名所がよく分かる。映像が美しく、色彩や夜のきらめきはオッティンガーの映画にも通ずるものがあった。
挑戦的なジャンプカットの多用や過剰な早送りによるスラップスティック・コメディ。やりすぎな気もする。浮かれまくった楽しい映画だけど、どういう時代背景で作られた作品なのか、ちゃんと勉強しなきゃとも思う。またなんでもない時に見直したい。

年末のバスはいつもより混雑気味。観光客の人が多い模様。河原町松原で降りて、すばで京春菊天そばを食べた。立ち食いそばで、机が傾いているのはなんでなん。汁がこぼれる。私以外のお客さんも全員困惑していた。おしゃれさばかり優先させて用が伴わないものは評価できない。油が重く、そんなに良い食材を使っている感じではなさそう。なんで流行っているのだろう。いろいろ不思議なお店だった。
夕暮れ間近の鴨川を渡ると、年末の優しい空気が漂う。年始の準備が整えられた六波羅蜜寺で、空也踊躍念仏を体験。そんなに長くないけどあっという間でもなく、派手すぎず地味でもなく、不思議な行事。よく分からんうちに終わっていた。
今日はなんか暖かい。晴れやかな気分で散歩し、年の瀬の錦市場を冷やかす。祝いエビ、祝いタイ、黒豆。大丸の地下でパンとディルを購入、百均で掃除道具を調達し、帰宅。年末年始の四条河原町は、学生時代にバイトでよく通っていたのに、今日はすごく新鮮に見えた。昔の私は何を知覚していたのか。お寺も神社も百貨店も商店街も、フライングで年明けの装いをしていた。

夜中に出町座でチリのアニメーション映画『骨』『オオカミの家』を観た。映画館納め。両方ともストップモーション・アニメとして内容抜きに楽しめる。次に何が来るのかワクワクしながらも、解説が欲しくなった。私、南米の歴史を知らなすぎる。なんも分かっていない。ちゃんと時間をとって勉強しなきゃ。パンフを買えば良かった。
『オオカミの家』のビジュアルはYUKIのMVっぽい。白人至上主義を揶揄する内容というのは分かったけど、コロニア・ディグニダなんて後で調べて初めて知った。新作に過去作としての文脈を設定するのは、ユアサエボシみたいで面白い。

ukkaの川瀬あやめさんが卒業。私が好きになったときのメンバーが3/6になった。Twitterに初期メンバーの集合写真がアップされていて、良くないことだと分かりつつも今と違う今を想像してしまった。
後から入ってきたメンバーも魅力的だけど、担当デザイナーさんも楽曲も昔のほうが好みだったなあ。みんなの未来が明るいものでありますように。
来年は、保険入ろうかな。

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