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2024.6.11

午前中に急遽仕事が入ったので、休みを午後からに変更。久々に京阪電車に乗ると、万博仕様のラッピングカーになっていてびっくり。
淀屋橋駅から歩いて南下し、らくしゅみで遅めの昼食。ひんやりした薄暗いお店でスパイスカレーをゆっくり食べた。大阪中心部には裏道のような路地がけっこうあって面白い。なんでなんか、また調べてみよう。
エスパスでアイザック・ジュリアン《Ten Thousand Waves》を観た。9つのスクリーンによる映像作品。中国の景色に幻想的なマギー・チャン(媽祖)。ここ数ヶ月で勉強が習慣付いてきたので、8月になったら切り替えて、移民について本腰入れて勉強しよう。音響設備がよくて、ずっと居たくなる空間だった。さすがルイヴィトン。
下着のお直しをして松竹座へ。大入りの『ヤマトタケル』を鑑賞。観劇自体、めちゃくちゃ久しぶりな気がする。ギリシャ神話を題材にした映画や舞台は観たことがあるけど、日本神話を題材にしたものはあんまり観たことがなかったので新鮮だった。弱冠二十歳の市川團子の成長ぶりがすごい。重責を背負われて大変だろうけど、状況を味方にして若さを武器に猛烈に努力されているんだな、と勝手に想像して胸が打たれた。インタビュー映像でお見かけする團子さんは初々しく話下手な感じがするのに、こんなにも頼もしいなんて。
澤瀉屋にとってのターニングポイントに上演されてきた作品を、今このタイミングでこの布陣で上演されることに込められた意味を考える。
私は今回が初見だったので、團子さん以外の方がヤマトタケル役をするイメージが沸かない。先代猿之助の映像を見たことはあるけど、團子さん特有の繊細さや少年ぽさがないと物足りない。先代猿之助は神様っぽいけど、團子さんが見せたような成長譚みたいにはならなさそう。中村隼人さんも男性的になりすぎそうだけど、どうやったんやろ。團子さんが歳を重ねられた時にまた観たい。
團子さんが市川中車と実の父子関係にあり、異母兄弟がいることが、ヤマトタケルと帝の関係と重なった。実際の二人に確執があるかは知らんけど、カーテンコールで二人が触れ合う瞬間は感動的だった。
衣装も演出も派手で見応えがあった。大衆的な舞台はあまり好みでないけど、ここまで突き抜けていると面白くて好き。

21時前に終演し、ブックマークしていたお店を探していたら路地に入って迷子になり、たまたま見かけた清潔感のある立ち飲み屋に入店。豊能梅純米吟醸とサマーパンダをグラスで。茎みょうが酢味噌、生牡蠣ポン酢和え、塩せせり。おつきだしがなく良心的な価格で、ちゃんと美味しくて、大阪の呑み屋のハイクオリティさに感動した。横に居合わせた酔っ払いのお姉さんとお話ししていたら、お姉さんの生まれ年、星座、血液型が私の母と全部同じだった。名前も母と一字違い。お姉さんの見た目が若すぎた。なぜか自分のことを棚に上げて、私の見た目が若いと驚いていて笑った。なぜか私のことを母の名前で呼び、なぜか私に抱きついてから帰って行かれた。発酵食品を使った飲食店の経営を思案中だけど、麹の原価が高いのが悩みらしい。
母、どうしよう。どう関わったらいいんだろうか。難波は夜でも昼みたいに明るくて人が多い。体内時計が狂いそう。

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