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2024.2.21

いつもどおりの時間に起きて、久々に電車に乗って大阪へ。淀屋橋駅を出ると小雨で薄暗い。10時過ぎの平岡珈琲店にて、百年珈琲(500)と百年ドーナツ(250) を注文。徐々に他のお客さんが退店していき、客席で新聞を読んだり、休憩を取る定員さんたち。居心地がよく読書が捗った。
Gharの一巡目に滑り込み、ベジラムキーマカレー(1100)を食べた。あまりの美味しさに、これは並んででも食べたいわ、と納得。クセのあるラムの油分を、さっぱりした野菜が中和する。間違えてピクルスを取る用のスプーンを使って食べていたら、それは使わないでください、と男性店員に怒られ、スプーンとそれに乗せていた米とカレーとトマトを攫われてしまった。せめてその一口は食べさせてくれよ。とは言いながら、見た目以上に量が多く、スプーン一杯を盗まれても満腹になれた。
大阪中之島美術館にて、『決定版! 女性画家たちの大阪』展。女性は結婚により苗字が変わることが多いから、下の名前が同じで苗字が違う人が別人なのかそうでないのか、同一性の研究が大変そう。今よりも女性画家が軽視されていただろうし、名前の読み方すら怪しい画家もいた。島成園の自画像がよかった。自分の外見を美化せず、内面と向き合い、自画像を描くことで自分を鼓舞する。絵画に葛藤を表出させるなんて、なんて純真な表現者。菊池小琴『牡丹に白孔雀』、山内直枝『百鬼夜行絵巻』、生田花朝の大阪の風俗をおおらかに描いた作品群も好きだった。展示室では、和装の麗しい女性たちがゆっくりゆっくり鑑賞されていて、何者か気になった。
『モネ 連作の情景』展は、入場規制をされていないこともあり、すごい人の数。遊園地のアトラクション待機列のように壁に沿って移動していく人々。列の進行方向に身体を向けて、絵画に対して身体を斜めにした体制で鑑賞している人が多く、不思議な光景だった。新鮮な見方。筆致を観察するにはいいのかもしれない。おかげ様で、人が多いわりにちゃんと作品と向き合って鑑賞できた。女性画家展とは全然違う展示空間で、キャプションの位置が高く、人が滞留できるスペースがあり、ブロックバスター展の風格があった。普段なら行かない展覧会にも行けるから、年間パスポートっていいな。グッズ売り場の混雑を見て、購買欲は減退。ろくに見向きもせず素通りした。
北浜レトロでスコーンにクロテッドクリーム(280+150)とジンジャーミルクティー(850)をいただく。アフターヌーンティーを背景にぬいぐるみの写真を撮影している人がけっこういたけど、何かの聖地になっているのだろうか。トイレは古いけど綺麗に掃除されていて、歴史的な建物を大切に使われているのがよく分かった。
大安本店に移動し、大阪で働く友人と呑んだ。お互い昼食がお腹に残っており、少食気味。九頭龍の生搾り、甘くて美味しかった。焼酎は苦手なのになんで頼んでしまったんやろ。もう頼まない。1年ぶりに会った友人に、日頃私が疑問に思っていることを適当にぶつけて、打ち返してもらい、すっきりした。今日のスプーン誘拐事件、先日の微風台南タピオカ残し事件など。それと犬猫の見分け方を教えてもらった。耳としっぽを見たらいいらしい。居酒屋を出た後は、大阪の負の遺産と呼ばれるビルに入っているカフェでしゃべる。雑談することで、昨日の怒りを忘れるくらい元気が出た。

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