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自分の言葉で表現する|《#015》『縁むすび家』巧の365days notes


顧客の言うことを聞くな。
顧客のためになることをなせ。

前職の会社員時代に学んだこと。
CCCの行動規範の一つでもあった。


最近、クリエイティブな仕事をされる方の話を
聴く機会が多く、その度にこの言葉を思い出す。

クリエイティブな仕事をされている方は
自分の感性、見え方を表現する。
写真やアート、デザイン様々な形で。
ただ、その感性や表現はその人しか持ち得ない。
独特だからこそ刺さる人は万人ではない。

その反面、ビジネスとして考えると、
汎用性が求められてきた時代で、
顧客が求めるものを表現しがち。
そうすると「個」の表現の独特性、個性ではなく、
顧客に求められる「ありふれた」表現になる。

例えば、ファッション雑誌。
どのモデルの写真を見ても、同じように見える。
顧客はそれをもって今のトレンドを判断する。
顧客も感性もまとまっていく。
そうすると、個性はどんどん失われている。

知らず知らずのうちに
我々は自分の意思で考えて、判断することを
自ずとやめてしまっている。

そのことにも気づかずにいることもままある。



顧客の言うことを聞かず、
自分が顧客のためになると思うことをなす。

「個」の時代と言われるこの世の中。

自分の見える世界、自分の感じる世界は
自分しかもたない唯一無二の世界。
そこにあふれる感情や意思に、人は共感し
心突き動かされる。

そこから生まれる言葉が届くのは、
もしかしたら、たった一人かもしれない。
されど一人に届いた、響いたことは
とんでもなく素晴らしい奇跡。

そんなあなたに出逢えた奇跡に、
感謝の気持ちをもって、
大切に丁寧に向き合いたい。


決して当たり前ではない。


きっと同じ言葉でも、
自分が伝える言葉と
誰かが伝える言葉は違う。


自分だけのストーリー、想いを大切に
自分にしか伝えられない言葉を伝えていこう。

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