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本日は測量業界で活用されている、GNSSについて書きたいと思います。

GNSSよりも、GPSの方が耳馴染みがあるかもしれません。GNSSの正式名称は、Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム)です。GPSのこのGNSSの一つです。現代は世界の様々な国が宇宙衛星を打ち上げております。GPS(米国)・Galileo(ヨーロッパ)・GLONASS(ロシア)・北斗衛星導航系統(中国:ベイドゥって呼びます)等が代表的なものです。これらは全地球衛星系と呼ばれ、全地球の位置情報を対象としています。

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また日本でも、QZSS(みちびき)という衛星を打ち上げています。これは準天頂衛星システムと呼ばれ、全地球ではなく局地的な位置情報を対象としています。2010年に第1号機が打ちあがり、2023年には7機体制となる予定です。内閣府の宇宙開発戦略推進事務局のサイトで詳細を確認することができます。

測量を行う上でGNSSは欠かせない技術となりました。しかしこの技術が出始めた頃は、技術者にとってなかなか取り扱いが難しかったと聞きます。多くの方が測量と言えば、道路上でよく分からない器械を覗いているイメージをもつと思います。GNSSを扱ったことがなかった技術者も、そのよく分からない器械等で測量をしなくて正しい結果が得られるか半信半疑だったとのことです。現代はカーナビやスマートフォン等で一般にも身近なものとなりました。Nikon等のカメラは撮影と同時に座標値を取得できるものもあります。ぐっと位置情報が身近になったと感じています。測量業務においても時間をかけずに高精度な位置情報を取得できるようになってきています。またドローンも位置情報を取得できます。

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GNSSだけを取り上げても、とても長くなりそうです。様々な技術革新により測量業務の作業効率はあがっています。しかし測量の基本となる考え方は変わっていません。例えばGNSSで2点間の座標距離を計測するのにも三角関数が元となっています。基本をしっかりと身に着けることが、新たな技術への着想や対応を強めると感じています。

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